てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

第35回てつがくカフェ@ふくしまのご案内―「〈名づけ〉とは何か?」―

2016年01月18日 17時19分21秒 | 開催予定


【テーマ】 「〈名づけ〉とは何か?」
【日 時】 2月13日(土)16:00~18:00
【場 所】 イヴのもり
     (福島市栄町6-4 南條ビル2F・TEL 024-523-5055)
【参加費】 300円  
【事前申し込み】 不要 (直接会場にお越しください)
【問い合わせ先】 fukushimacafe@mail.goo.ne.jp


吾輩はヒトである。
名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。
何でもガラス張りのフカフカした所でミャーミャー泣いていた事だけは記憶している。
吾輩はここで始めて人間というものを見た。
しかもあとで聞くとそれはチチオヤという人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。
このチチオヤというのは時々我々を捕まえて煮て食うという話である。
しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。
ただ彼の掌に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。
掌の上で少し落ちついてチチオヤの顔を見たのがいわゆる人間というものの見始みはじめであろう。
(夏目漱石『吾輩は猫である』の改作)



去る1月16日、世話人・杉っちの息子がめでたく生まれました
おめでとー
お母さん、息子くん、よく頑張りました
放浪癖のあるノラ猫のようなお父さんだけれど、当てにしないで立派に育つんだよ

というわけで、この誕生を祝してテーマは「〈名づけ〉とは何か?」です。
彼のために前々回の哲カフェ2次会では、名づけのアイディアを無責任に語り合い、盛り上がりました。
杉岡てつがく、杉岡カフェ、杉岡@ふくしま…
こんな名前では、本人はたまったものじゃないでしょうが、そもそも〈名づけ〉は哲学的です。
固有名を与えようとする名づけは、しかし同名の人がたくさん存在する以上、一般性を帯びてしまうものです。
(先日、ワタクシは漢字もすべて同じ同姓同名の方と名刺交換をして、お互いに微妙な思いをしたものです。)
親や先祖の名前を引き継ぐ方もいらっしゃいます。
それぞれになにがしかの意味を与えようとして行われる〈名づけ〉は、しかしそこにおいて、その人の固有性を奪いかねない行為ではないでしょうか?
しかも、名前は本人の意思を超えて一方的に〈名づけ〉られるものです。
そこに何か哲学的な問いが潜んでいるようにも思われます。

お茶を飲みながら聞いているだけでもけっこうです。
飲まずに聞いているだけでもけっこうです。
通りすがりに一言発して立ち去るのもけっこうです。
わかりきっているようで実はよくわからないことがたくさんあります。
ぜひみんなで額を寄せあい語りあってみましょう。

≪はじめて哲学カフェに参加される方へ≫

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