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てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

てつがくカフェ@ふくしま 特別編・参加者感想

2011年10月25日 19時00分58秒 | 参加者感想
「てつがくカフェ@ふくしま 特別編」 なんとか無事に終了することができました。
なにせビューホテルの披露宴会場ですから、いつもとはまったく勝手が違います。
世話人は5人もいるし。



金屏風がなくてホッとしましたが、いつものようなアットホームな感じとはおよそ異なります。
しかし、このバカでかい会場がバカでかいとは感じられないほどの、
大勢の皆さんに集まっていただくことができました。



参加者総数は世話人も含めてちょうど50名。
今までのように15名程度でやっていたのとは規模が違います。
マイクを使わなければ声が通らない感じで、それはカフェとしてどうかという問題はありますが、
とにかく、こうして集まってくださった皆さまに心より感謝申し上げたいと思います。
震災問題、原発問題というきわめて深刻な問題について、
こんなにも多くの方々とともに考えを深めていくことができたことを本当に嬉しく思います。
どうもありがとうございました。

議論の内容については書記役世話人がまとめてくださいましたので、
本日は参加者の感想用紙からいくつか (さすがに全部は紹介しきれません)、
頂戴した感想を紹介させていただきたいと思います。


●自分とは価値感や立場の違う方々のご意見をきけて勉強になりました。今後、自分もしっかりと原発のことを考えていく必要があると感じました。

●自分の頭の中にあった様々な想いが整理されたような気がします。

●色んな人のお話がきけて、今、たくさんモヤモヤしているので、来て成功だと思いました。

●「健康」 について語れるのかな?と思いましたが、人間関係や教育の問題にまで論点が広がり、色々と考えさせられることも多く、大変有意義な時間でした。今後も参加したいと思います。

●大変面白かったです。他人の声を聞くのは面白いです。もっともっと話を深く聞いてみたくなりました。興味の持てる人間がいるものだなと思いました。今回はあの原発事故を思い出させる機会でした。決して忘れていたわけではなかったのですが、自分の中で大きな嫌悪感から無視していたカテゴリーでした。改めて私はまだ原発問題と向き合えていないし、心の整理も出来ていないのだなと感じます。現実を無視して夢の中でまだ生きている人がいっぱいいるのでは?

●今、福島に住んでいる上でだれもが考えていることだと思うが、あらためて色々な人の意見を聞いてみると、全く違った考えをもっていたり、自分と同じような考えを持っている人がいて、もう一度、考え直してみようと思った。答えが出る問題ではないが、考えることから目を背けてはいけないと思いました。

●みなさんの感じていること、考えていること、ためこんでいること、言いたかったことなどの声を聞くことができて、とても良かったです。この声は、いつもどこにあるのか、どこにひびいているのか、と思います。この ”声” が政治にかかわる人、経済にかかわる人にも届くことを、もっと耳をすませて聞いてもらうことを願います。

●今、福島で生きるということについて、たくさんの人がたくさんの感じ方、考え方を持っているということを実感しました。特に、福島に留まる人と避難する人の両方に良い顔をしてしまうことについて悩んでいる、というお話に非常に共感を覚えました。

●参加された方のお話をうかがえてよかったと思います。「子ども達はわかっている」。そうかもしれないと思いました。又、「小さな傷」 を負っている人は、小さな傷だから大丈夫なわけではないということ、とても優しく心に響きました。そうだよね。

●今回の震災については、まだ自分の中でも終わっていないことで、深く考えることを避けていました。しかし、この 「てつがくカフェ@ふくしま」 に参加したことで、私自身も意識していなかった漠然とした不安や苦しさが他の方々の意見や考えを聞くことで形になり、少し整理をつけることができたように思います。考えることを避けているだけでは何の解決にもならないということに改めて気付きました。私はあまりに被害が少なく、幸運で恵まれた環境にいたために、被災した方や深い傷を負った方に対して非常に強い負い目を感じていたのではないかと気付くことができました。また、今まで思い至らなかった教育等の問題についても考えることができました。中高の社会科教員を目指す立場としても、本当にこの 「てつがくカフェ」 に参加して良かったと感じました。この場に参加しなければ考えもしなかったことがたくさんあったことも含め、本当に貴重で有意義な時間だったと思います。ありがとうございました。


他にも、素敵な感想をぎっしり書いてくださった方が何人もいらっしゃいましたが、
個人が特定されてしまいそうなために掲載を遠慮させていただいたものがたくさんありました。
3時間という長丁場でしたが、最後までおつきあいくださった皆さまに、
もう一度心より感謝申し上げたいと思います。
本当にどうもありがとうございました。
ぜひまた、今度はもうちょっとアットホームな感じで、
全員の皆さまにお話しいただけるような形で議論の場を設けたいと思います。
その節はまたなにとぞよろしくお願い申し上げます。

第5回カフェ ・ 参加者感想

2011年09月25日 13時56分17秒 | 参加者感想
            


「サイトウ洋食店」 さんでの初めての開催となりました。
今回は参加者はのべ12名でしたが、途中での出入りが多く、
しかし、そのたびにそこまでの論点を思い返したりしながら進んでいったので、
とても面白い展開となりました。
いつものように参加者の皆さんの感想をご紹介いたします。


●正義というテーマは今後も折にふれて考えてみたいのでまた宜しくお願い致します。(このような機会がなければ語り合うどころか深く考えることさえなかったであろうテーマでした。)今回からは雰囲気も変わって新鮮でした。楽しかったです。お世話になりました。ありがとうございました。

●今回ほど結果が出ない議題は今までなかったように思います。たくさん出たヒントから自分の中で消化していきたいです。

●議題はいろいろ広がりましたが、結局 「正義」 はどう定義づけるのか、私の中ではいつもそこに戻っていました。正義と言えるものがあるのか、あるいは正義はあると信じたいだけなのか、今のところさっぱり分かりません。多分その部分も人によってそれぞれなので、話がややこしくなっているのだと思います。話のの出発点が見出し難いという印象で、最後まで (そしてこれからも) 苦戦しました。

●今回も概念の問題でまとまらない感じになると思いましたが、ひかく的まとまった感じでおわれたように思います。2回しか出席していませんが、ファシリテーターの進行に感服します。途中からのとびいりはとてもいいです。リフレッシュされた感があって、論点がまとまりやすくてよかったです。

●途中からの参加でしたが、何回かテーマを変えながら哲学カフェを行うということなので、ぜひ次も参加させていただきます。暴力を止めるための暴力にとても興味あります。歴史的に何度も繰り返されていることなので。

●遅くなってすみませんでした。正義の定義が難しいですね。言いたいことを言ってしまって流れを乱してしまったのではないかとちょっと心配です。でも楽しかったです!

●おくれて申しわけないです。次回は遅れないように参ります。正義の定義はむずかしいですね。歴史の中で、その時代の考え方がかわってしまいます。でもきっと、すこしずつすこしずつ正しい事が伝わり、広がると信じたいです。


皆さんどうもありがとうございました。
途中退出、途中参加、まったく問題ありません。
ご自分のご都合に合わせてお越しいただけたらと思います。
今回も楽しく、かつ、深い議論ができたことに感謝申し上げます。
そして、素敵な対話の場とそのあとの美味しい饗宴の時間を提供してくださった斎藤さんに、
改めて心より御礼申し上げます。

次回は10月22日 (土) の14時~17時です。
満を持して福島の原発問題を取り上げようということで、
いつもより長めの時間を取り、場所は福島駅西口駅前の福島ビューホテル3階にて、
少し大きめの会議室を借りて開催する予定です。
「福島で生き続けていくこと」 についてみなさんと一緒に考えていきたいと思います。
多くの方々の参加をお待ち申し上げます。

第4回カフェ・参加者感想

2011年08月28日 08時40分32秒 | 参加者感想
第4回カフェは10名の参加者で開催されました。
毎度のことですが、ご自身の体験を交えながら濃密な議論が交わされました。
その内容については、後ほど報告させていただきます。
以下は今回ご参加いただいた方々の感想です。

●テーマ「血は水よりも濃いのか?」。最後までしっくりこなかったのですが、血の持つ力とか、得体の知れないパワーというものが確実にあることがわかりました宮城県古川市より参りました。時間が許す限り参ります。ありがとうございました。

●おもしろかったです。今回のテーマ「血は水よりも濃いのか?」。何かがつながったり、気づいたりするだろうかと思いながら今日はきました。少人数のこういった形は初体験で、まさか話を振られるとは思ってもいませんでした。自分の中がコチャコチャして楽しいです。ゆっくりグルグルしたいと思います。

●血については違う論点で考えられると思います。①家族愛…自分が親から与えられた愛もしくは暴力など家族の形として形成されたイメージを次世代に反映させる。②血を大切にする…皇族、身分の高い方々。自分の親戚以外、もしくは学歴の低い方を家族に入れるのを嫌がる。異端を嫌う。血が薄まること、遺伝子の違う人(性格能力が編に突出しない人)が出るのを嫌がる。

●1つのテーマで話し合うという機会は普段はなかなか得られないので貴重な時間に感じます。理解が追いついていないので、ブログでまとめていただいたものを読ませていただいてからゆっくり理解しようと思います。お世話になりました。楽しかったです。ありがとうございました。

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
今回は仙台のメディアテークからの取材もあり、後日、今回の議論が映像でネットにアップされる予定です(皆様のプライバシーには配慮されます)。
ブログでも今回の議論をまとめますが、今回残念ながらご参加いただけなかった方々も含め、皆様からコメントをお書きいただきながら、ブログ上でも継続して議論できれば幸いと考えております。

第3回カフェ・参加者感想

2011年08月07日 10時31分55秒 | 参加者感想


昨日の第3回 「てつがくカフェ@ふくしま」 には、
今までで最多の16名の方々にご参加いただきました。
初参加の方が9名もいらっしゃいました。
同時刻にわらじ祭りと聖光学院戦が開催されているというひじょうに厳しい条件下でしたが、
この地味なイベントにご参集いただいた皆さまに心から感謝申し上げます。
「〈男女〉 の友情は成立するのか?」 というテーマで、
皆さん赤裸々な自己開示も含めていろいろ語ってくださったので、
とてもいい議論ができたと思います。
議論の内容はファシリテーターがすぐにまとめてくれると思います。
まずは皆さんからいただいた感想をご紹介しておきましょう。


●年代の違う方との話は自分の考えと大きく異なり刺激になりました。

●今日のテーマは自分にそういう経験 (”男女の友情”なるもの) があまりに少ないので、”人生の先輩方” の多様な考えが聴けてよかったです。正直終了後もぐちゃぐちゃな頭の中にあります。

●最初参加したときに、男女の友情が成り立たない理由に恋愛関係 (性的関係) を考えていたが、てつがくカフェに参加する中で、恋愛関係というより性的関係によって友情が壊れることがあるのか、文化の違い、という意見を経て、広い視野を得ることができた。最終的に男女の友情は成り立つ! と思う。

●自分の考えの狭さ、経験の少なさに気づかされました。何でもありなんだなあ~というのが本音です。文化的側面や個人の思想経験に影響を受けることがらで、定義の仕方にもよるのではないかと思いました。問いに対しては正直、”恋愛とは何か” という視点しかなかったので、最後まできいて、いろいろな考えがあると思いました。

●はじめて定義を考えてみておもしろかったです。自分なりの基準を持てた気がします。震災以降なぜか哲学に興味を持ち、NHKの白熱教室を観たり、プラトンを読みはじめたりしております。このような機会ははじめてでしたが興味深く楽しかったです。学生時代に学んでみたかったなあと思いました。

●今日初めて参加させていただいてとても面白く有意義な時間を過ごさせて頂きました。議論などは苦手で、自分の考えを話したり他の方の考えを受けて流動的な話題に乗っていけるかどうかとても不安でしたが、しゃべれない時はしゃべらなくていいというのがとても助かりました。普段一つのテーマで誰かと話し合うことが少ないので、自分の考えを深めるためには誰かの発言に対する 「え?」 「そうそう」 という刺激が必要だということが分かりました。


皆さん、本当にありがとうございました。
次回は8月27日 (土) です。
ぜひまたご参加いただければと思います。

第2回カフェ・参加者感想

2011年06月26日 10時34分58秒 | 参加者感想
昨日の第2回「てつがくカフェ@ふくしま」は、14名の方々にご参加いただきました。
ご参加いただいた方々の感想をご紹介します。

●みなさんのお話を伺って、〈ともだち〉の定義が一般とかなりずれている、それが〈ともだち〉のことであまり悩まなかった原因だと気づきました。どうしてあの友達と〈ともだち〉なのか、考えながら参加していました。

●2時間ずっと興味深い話題でした。利害関係とか大学で誰かと一緒にご飯食べないとだめって言うのは、自分が一人でご飯食べてるやつ→友達いない?と思われることがいやという理由で他者から見る自分を飾るために「友達」をつくるんじゃないかと思って終わりました。

●今月は「友だちとは何か」ということで、非常に身近というか生々しいテーマだったので、自分の経験(といっても20数年ですが)を総動員して考えていきました。男女を分けて考えるのを前提にして話は進んだというか、それが当然として主に男性陣が考えていたことも新鮮でした。いまいちばんしっくりくるのは「この人と一生つきあっていくんだろうな」が〈友だち〉です。

●様々な意見を聞いて、どこから“友だち”として考えるかはその人の価値観によって違うのだと思いました。

●途中からの参加でしたが、異年齢の方々がひとつの集団になり議論するという形にとても驚きました。皆さん、違った考え方をお持ちでとても勉強になりました。ぜひ次回も参加したいと思います。

●楽しかったです。2時間って短いですね。

●なかなか昨日の議論は良かったんではないですかね。俺のなかでは、親友は、なんでも言えるちょっと、甘えがゆるされる存在。友達と親友は、やっぱり違うな。でも、友達の条件ってのを考えれば、友達って何なのか、分かるんだろうね。価値観って話もあったけど、価値観が違っても友達にはなれる。友達になっていてそのあとある点において価値観が違うって思っても、それでもって、さようなら、ってはならないと思う。価値観がおんなじ人で集まっててもつまらないよね。ぬるま湯につかってる感じがする。女子高の話は、想像でイメージしていたよりもキツイ感じがした。
もっと、男性と女性の違いの方を突っ込めたら面白かったかもね。また、次回期待してます。俺は、自己決定による臓器提供とか、興味あるな~。

ご参加いただいた皆様、貴重なご意見ありがとうございました。

第1回カフェ・参加者感想

2011年05月23日 22時14分14秒 | 参加者感想
第1回のカフェに参加された方々の感想を掲載させていただきます。

●今回は参加者全員にとって難しいテーマだったと思います。
 そんな中でも時々、「あ、それ、もう少し語り合いたい」という萌芽が浮かんでは消えました。
 テーマによってはどんどん活発になっていく予感があります。
 〈出来事〉の捉え方、負い目の問題が心に引っかかっています。

●震災という出来事がすごく小さくなっているという話が興味深かった。
 実際は被災した人やボランティアに参加した人以外にも語ることは許されるべきですね。
 語りづらくなっているって言う現状には私は実感としてわからないが・・・
 それだったらいやですね。
 子供を持っていないと子育てについて語ることを憚れるのと似ているのかな~って思います。
 実際に経験していなくても、自分の考えなど語ってもいいですよね。
 そこを否定してしまうと人間同士わかりあうことは無理な気がする。

●仙台から参加しましたが楽しかったです。
 「てつがくカフェ@せんだい」よりも人数が控え目でよく議論ができました。
 西村さんや渡部さんのご意見が「@せんだい」よりも聞けて良かったです。
 会場がコンパクトで非常によかったです。
 今後も参加したいと思います。ありがとうございました。

●一人も助けられないから何もしないのか?何かしたけど誰も助けられなかったのか。
 パニックになるから公表しないのか?
 公表しないからパニックになるのか?
 ボランティアって何ですか?
 商売人がやったら悪いんですか?的な
 お金が絡むと難しい。
 いったい誰を信じればよいのか?
 他人ですか?自分ですか?情報ってどうなの?

●今日は主催者さんたちが〈3.11〉以降どのようなことを考えている/いたのか、
 直接知る機会があると思ってきました。
 なので、〈哲学〉することを論点として進んだ2時間によって、
 哲学することと今日の震災を絡めて考えねばと思いました。
 また、福島や県外からいろんな「肩書き」の方々と場を共有できたこともよかったです。

●新しい発見があった。
 もっと対話があったほうがよかったが、こういう展開もあってよいと思う。
 テーブルのセッティングを変えては?
 マインド・マップは役に立つの?
 「趣意書」・「カフェの進め方」―よくできていると思う。
 参考にさせていただきます。

●福島で生まれ福島で育った私は、福島から離れないで福島を愛していこうと思います。
 現状が傍から見ると危険であろうとも…
 娘に背中をおされて出席しました。
 次回も機会があれば出席してみたいです。

●私は震災のことに対しては、もう感覚がにぶくなってしまいました。
 最初に考えた 「自分にやるべきことは?」 という問いも、
 「自分の生活をまずしっかりやることだ」 と答えを出してから考えることをストップしました。
 でもこのままじゃ、なんか被災者の痛みを感じられない冷たい人間になるんじゃないかと思い、
 改めて地震に向かうために参加しました。
 このカフェの中で、自分を楽にするため、セラピーの意味合いできたという方が複数いましたが、
 みんなそんなに追いつめられてるのかと意外でした。
 今一番の震災からの逃げ (安心?) は忘れることだと思うのに。
 考え方って人それぞれ。

皆様、貴重なご意見ありがとうございました。

第1回 「てつがくカフェ@ふくしま」 無事終了

2011年05月22日 16時19分42秒 | 参加者感想


昨日、第1回の 「てつがくカフェ@ふくしま」 が無事終了しました。

参加者14名。

話し合うにはちょうどいい人数で、福島内外からいろいろな人々が集まり、

「いま、〈ふくしま〉 で哲学するとは」 いかなることか、

熱心に話し合っていただきました。

話し合いの内容についてはいずれ文章で簡単にご報告させていただきたいと思いますが、

当日の記録係が板書したマインドマップをアップしておきます。

これだけ見ても何のことかわからないかもしれませんが、

参加した方であればこれであのときの皆さんの話を思い出せるのではないでしょうか。

その後考えたことなどあれば、ぜひコメントをお寄せください。



第2回の企画もできるだけ早くお知らせしたいと思います。

参加者の皆さん、本当にありがとうございました。