廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★ 「ROCK LEGENDS」 CREATION & 四人囃子

2008年04月19日 | J ROCK MASTERPIECE
 
4月19日(土)午後6時開演、水道橋に新しくできたイベントホール「JCBホール」にて、伝説の一夜が実現しましたー!!

森園勝敏氏参加の四人囃子は、すでに数年前から何度か再結成ライブが行われてきましたので、伝説というよりかは「リユニオン活動再始動!」とでも称した方が正しい感じがしましたが、もうひとつの参加バンドの竹田和夫氏率いるクリエイションは、活動休止からそれこそ初のリユニオン活動になると思いますので、こちらにはかなり注目が集まっていたのではないかと思います。かくいう僕の今回の目当ても、昨今ジャズ・ギタリストとしての活動が長い竹田和夫氏が、久し振りのロックをどのように演奏してくれるのか、果たしてきちんと演奏し遂げることができるのか、といった部分でしたが、本音をいうと「期待半分、不安半分」での参戦でしたね(苦笑)。

さて会場内に入ると、いやー想像していたよりも広いライブホールですねえ。地下4階建て(こういう表現が正しいのかどうか判りませんが?)の縦長なホールで、アリーナ席に辿り着くまでが意外とたいへんでした(苦笑)。で、いままでまったく不明であった座席番号を確認すると、なんと最前列から四列目の中央ド真ん中でした!!こりゃー演奏している微妙な表情の変化まで肉眼で見ることができる絶好のポジション席ですね。特別先行予約で入手したチケットでしたが、座席に関してはほぼ理想的な位置でしたので、いやもうラッキーでした!!

まず最初に登場したのが四人囃子です。1曲目は予想外の「なすのちゃわんやき」からのスタートでした。やるな~、というのがこの日の第一の感想。続いて「空と雲」「おまつり」と続いたあたりでは完全に四人囃子ペースにもっていかれましたね。この日、とくに感心したのは歴代の名曲ナンバーを再演するだけでなく、坂下秀実さんの作った新曲「オレの犬」や佐久間正英さんの作った新曲「佐久間#1(これがメチャクチャカッコイイ曲でした!!サイコー!)」も織り交ぜて新旧四人囃子をステージ上で表現したことでしょうか。四人囃子は伝説の過去のバンドではなく、現在も進化し続ける現役バンドであるな、というのが僕の感想でありました。もしかしたらこの四人で、スタジオ録音の新譜アルバムを発表する可能性もありますね。それだけ期待できる現在進行形の四人囃子の演奏を堪能させていただきましたー!!



※2008/4/19 ROCK LEGENDS 四人囃子 LIVE AT JCB HALL

01. なすのちゃわんやき
02. 空と雲
03. おまつり
04. オレの犬 (坂下くんの作った曲)
05. 空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ
06. レディ・ヴァイオレッタ
07. カーニバルがやってくるぞ
08. 泳ぐなネッシー
09. 佐久間#1 (佐久間くんの作った曲)
10. 一触即発
アンコール
11. Cymbaline

四人囃子:
森園 勝敏 (Guitar, Vocal)
岡井 大二 (Drums)
佐久間 正英 (Bass)
坂下 秀実 (Keyboards)


続いて第二部はクリエイションの登場です!!おお、久し振りに見る竹田和夫さんでしたが、外見上は以前お会いした時とまったくお変りありませんでしたね。

1曲目はなんと、いきなり「プリティ・スー」です。おお、今回の竹田さんの意気込みがストレートに感じられる剛速球の選曲ですね(苦笑)。立て続けに懐かしい曲が次から次へと繰り出されます。このペースで果たして竹田さん、いつまで体力がもつのだろうかと心配しておりましたが、案の定、大量に汗をかかれて、次第にペースダウンしていくのがちょっと気がかりでしたが。

どうも体力的にどうのこうのというより、ステージ前方に設置した竹田さんの立ち位置に少々問題があったようで、しきりに耳を押さえる仕草が増えていきました。自慢のヴォーカルも徐々に声量が落ちて、ところどころでは何を唄っているのかさえわからない始末に。その後、竹田さん曰く「これからゲルマン民族の大移動をします(親父ギャグ?)」とステージ中央のベース寄りに移動して演奏を再開。今度は大丈夫だったようで、椅子に座ってのアンプラグド・タイムに至っては「今までなんだったんだろう?」と思えるぐらい「水を得た魚」状態の竹田和夫節を堪能することができました。やっぱり竹田さん、ジャズ風にアレンジした演奏の方が得意なんでしょうね。クリエイションの曲も無理して昔のように激しく演奏を再現しなくても、ジャズ風に新たにアレンジした現在の竹田さんの演奏のままでいいんじゃなかったのかな?なんて勝手に思いました(笑)。

しかし、聴きに来ている観衆の皆さんは昔のままのクリエイション再現を期待して会場に足を運んでいるのでしょうから、やはりそれも無理な話ですかね(苦笑)。僕の周囲でも「竹田さん、まさかジャズでクリエイションを演奏するんじゃないだろうな」なんて囁き声が聞こえていましたからね。リアルタイムで聴かれていた親父ロック世代の観客を相手にする場合は演奏する側もたいへんなんだろうなと他人事ながら感じましたね(苦笑)

ステージ終盤では「東京サリー」「タバコロード」と名曲が続き、長すぎるソロタイムを挟んで、いきなり終了。これも事前の打ち合わせどおりの進行だったのか、少々疑問に思えましたね。ミック三国さんのキーボード・ソロは予定通りのように感じましたが、ヒロ小川さんのベースソロや樋口晶之さんのドラムソロは明らかに持ち時間オーバーのような気がしました。それでも竹田さんが再びステージに戻ってくるまではなんとか間をもたせて、延々と熱いソロ演奏を繰り広げたお二人はやはりプロ中のプロ・ミュージシャンだと感じましたが。

そう考えるとライブ全体を通してみた場合、申し訳ないですけど、明らかにライブ後半部分は前半に比べてペースダウン、リハ不足を感じたのは仕方がないと思います。最後までライブをこなせたのはメンバー4人の現役プロ根性によるものでしょう。さすがですね。

それでもアンコールで演奏された、オリジナルよりややスピードダウンした「スピニング・トーホールド」を聴いた時は思わず目頭が熱くなってしまいました。一夜限りのクリエイション再結成ということで、たしかに練習不足やアレンジ不足といった感想は持ちましたが、それでもこうして2008年の現在に、生でクリエイションの演奏を聴けたということは奇跡に近いことだと思いますので、僕的には大満足したライブでしたね。欲をいえば、もっと聴きたかったのですが、今現在再演できるベストな演奏を聴かせてもらえたのだと解釈して、長く記憶にとどめておきたいと思います。

いやーそれにしても素晴らしい、まさに「ロック・レジェンド」な一夜だったと思います。四人囃子&クリエイションの皆さん、本当にお疲れさまでした。またお逢いできる日を楽しみにしていまーす!!ありがとうございましたー!!



※2008/4/19 ROCK LEGENDS クリエイション LIVE AT JCB HALL

01. INTRODUCTION
02. PRETTY SUE
03. LONELY NIGHT
04. YOU BETTER FIND OUT
05. SECRET POWER
06. DARK EYED LADY OF THE NIGHT
07. TRY ME TONIGHT ~ LISTEN TO THE MUSIC (SOLO)
08. NEW WAY NEW DAY
09. JOHANNA
10. NEW YORK WOMAN SERENADE
11. LONELY HEART
12. MAMA, YOU DON'T CRY
13. STORMY MONDAY BLUES
14. ALL THE THINGS YOU ARE
15. DREAMS I DREAM OF YOU
16. TOKYO SALLY
17. TOBACCO ROAD
アンコール
18. SPINNING TOE-HOLD

CREATION:
竹田 和夫 (Vocal, Guitar)
樋口 晶之 (Drums)
ヒロ小川 (Bass)
ミック三国 (Keyboards)





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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Get High)
2008-04-21 04:38:30
四人囃子のセットリストはなんとか
わかりましたがクリエイションは
さっぱり(笑)丸コピさせていただきますね。

クリエイション
夢の彼方に
ちゃんとバンドでやってもらいたかったです!
リハーサル不足
がはっきりわかってしまったライブで
ちょっと残念でした。

ギターも昔のギターひっぱけだして弾いていただきたかったです。
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Get Highさん (じみへん)
2008-04-21 08:20:03
まいどです!!
JCBホール2連荘、ご苦労様でした(苦笑)

竹田和夫さんが日本在住ではなく、3日前に来日しての参戦だったというのが
リハ不足の決定的な理由だったのではないでしょうか。
それでも時間的、距離的な空間を埋めて、あれだけ演奏できたのですから
やはりプロ中のプロなのでしょう。
きっちりと形までもっていけるところが並みのミュージシャンではありませんね(笑)。

そう考えると、5月のブルースクリエイションはもっと心配なのですが、
今回の反省を踏まえてもう少しリハを積んでくるかもしれませんね。期待しましょう。
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こちらは (もりひろ)
2008-04-22 19:04:36
翌日のメディスンのみのい参戦!!

いやあ、良かったです。

JCBホールは思ったより中はなかなか広かったですね。

しかし前日のじみへんさんと似たような席だったなんて・・・。

いやあ、いい席でしたよ。

水道橋なら、もりひろ的に行きやすくて嬉しいな!!

今度はチャーのソロ名義なんかで行きたいかな!?

いやチャーはやはり日比谷の野音だな~~。
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もりひろさん (じみへん)
2008-04-29 19:03:05
ええ、どうやら同じような座席位置にいらっしゃったみたいで驚きました(苦笑)

JR水道橋駅前という好立地にできた新設のライブホールゆえ、今後も重宝しそうでうれしいです。
いざとなれば職場からも歩いて行ける場所だというのが、たいへん心強いですかね(苦笑)
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