中山先生のディスク・ガイド 『エヴァンスを聴け!』 が待望の文庫化されました。オリジナルは2005年11月にロコモーション・パブリッシングから発売された単行本ですよね。タイトルの頭に 『新』 と付いているぐらいですから、初回版が発売されてからちょうど2年が経過しましたので、その間に新たに発売されたアイテムも当然加筆されており、現時点での最新版という位置づけでの文庫化であります。
中山先生というと、どうしても「マイルス・デイヴィス」の大家だと思われがちですが、ビル・エヴァンスに関しても同じぐらい博識であります。本書を読んでいると「第二のマイルスを聴け!」に本シリーズも成長していってくれるといいのにな、なんて素直に思ってしまいましたが。果たして今後の本シリーズの行方はいかに・・・・、将来が楽しみなシリーズがまたひとつ増えました(苦笑)!!
「エバンスを聴け!」、僕も買いましたよ~.相変わらずの中山節も楽しみました.また、これまで持っていたアルバムについても新しい視点(聴点?)を知るなど、中山さんのプロフェッショナルな文章を楽しみました.
また、他のアーティストの本にも言えることですが、「あまり世間では言われていないが、是非声高に言っておきたいポイント」として、
・ビルエバンスはリリカルどころではなく、ハードボイルドである.
・スコットラファエロとのリバーサイド4部作だけが傑作ではない
・晩年のYou Must Believe in Spring、Paris Concertを聴け!
・晩年の死の香りを聴け!
というのが結論だと思います(まとめすぎ?笑)
ではでは、良いお年を!
本年もどうぞよろしくお願い致しますね。
ビル・エヴァンスにまつわる「声高ポイント」ですが、僕もリバーサイド4部作だけでなく、
晩年の『You Must Believe in Spring』『Paris Concert』は必聴音源だと思ってます。
今まで誰もあまり声高には発言していなかったアルバムだっただけに
こうして中山先生に書いていただけると勇気百倍の大きな援軍になりますね!!
晩年の「死の香りを聴け!」というのも至言だと思います。