数あるジミヘンの公式盤の中でも、一番悪名の高い作品がきっとこの『ミッドナイト・ライトニング』ではないでしょうか?たしかに初めてこのアルバムを聴いた時はあまりの「オリジナル・マスターテープの改ざんぶり」に唖然としてしまったものですが、アルバム発表当時に権利を握っていたアラン・ダグラス制作のトリビュート盤的な捉え方をすれば「酷評されるのは当然としても、ま、これはこれでいいんじゃないの」と思えるぐらい、現在では心の余裕は持ち合わせることができております(苦笑)。
さて、今回なぜ急にこのアルバムを取り上げたのかといいますと昨日、フリクションの『ライブ・イン・ローマ』を買ったついでに洋楽中古盤コーナーを覗いておりましたところ、ちょうどこの中古盤CDが目に入ったのですね。僕はもちろんこのアルバムを所有しておりましたが、意外と中古盤で見かけることが少なかったと思いましたので思わず購入してしまいました(苦笑)。国内盤帯なしでしたが盤質Aランクで状態も良く、おまけに中古盤価格が「税込630円(!)」と印字されておりましたので実は一瞬目を疑いましたが、この値段なら2枚持っていても問題ないだろうと勝手に解釈して、とりあえず手元にキープしておくことにしました(笑)。
この時期の旧規格の国内盤CDというのは、たしかに音質も悪く、ジャケットの印刷状態もイマイチなものが多く、また実際に所有していてもあまり聴き直す機会というのは正直少ないので(⇒実際に聴くのは最新リマスター盤が主流、当然ですよね、苦笑)持っていてもあまり価値はないのかもしれませんが、それでもその後、再発されることのない廃盤アイテムというのは、なにか特別の愛情を感じてしまうんですよね。なんか屈折してるよなあ(苦笑)。
この時期に発売されていた国内盤CDって、現在ではジャケットが差し替えられているものが多くてマニア泣かせなものが多いんですけど、とくにこの『ミッドナイト・ライトニング』やその前作『クラッシュ・ランディング(※これはジャケ・内容ともに秀逸でした!)』、アウトテイク集の『ルーズ・エンズ』や『ウォー・ヒーローズ』、ライブ盤の『バンド・オブ・ジプシーズ(※パペット人形ジャケ)』『ワイト島のジミ・ヘンドリックス(※一番最初のゴジラ顔ジャケ)』、個人的に長年の愛聴盤でもあった『イン・ザ・ウェスト』、サントラ盤の『レインボウ・ブリッジ』、あ、それから一番有名なのが『エレクトリック・レディ・ランド』の女体裸ジャケなんかが今でも人気高いですよね。マニアにとっては、当時の音質や権利がどうのこうのといった問題なんて実は些細なことでしかなく、あくまでもコレクトするための対象物のひとつにしか過ぎないんですよね。廃盤だと余計に無い物ねだりでやっぱり欲しくなってしまうので、なんとも困った話なんですけど(苦笑)。
はっきりいって、この作品に関しては音源的にあまりにも「編集・改ざん」が酷いので、聴くべき点はまったく皆無なアルバムなのでありますが、それでもなんとなくある種の愛おしさを感じてしまうのが、いやはやコクレクターの悲しいところであります。ほとんど病気ですね~(苦笑)。
◎JIMI HENDRIX 『MIDNIGHT LIGHTNING』(POLYDOR, P20P-22013)
01. TRASHMAN
02. MIDNIGHT LIGHTNING
03. HEAR MY TRAIN A COMING
04. GYPSY BOY (NEW RISING SUN)
05. BLUE SUEDE SHOES
06. MACHINE GUN
07. ONCE I HAD A WOMAN
08. BEGINNINGS
いつも楽しく読ませていただいています。
ところで、Rainbow Bridgeの日本盤CDは、
発売されたことがあるんでしょうか?
噂では聞いたことありますが、まだ現物を
見たことがありません。
もし、詳しいことを知っていたら、
教えてください。
どもども、こちらこそご無沙汰致しております。
映画『レインボウ・ブリッジ』のサントラ盤ですが、
これは正式にはオフィシャルCD化されてなかったですよね。
僕が持ってるのはたぶんアナログ盤からコピーされた
ブートレッグCDではないかと思います(苦笑)。
そういえば、ジャズ・ロックの先がけともいえる『ナイン・トゥ・ザ・ユニヴァース』
というアルバムの存在も忘れていました。
これもアラン・ダグラスの置き土産でしたね(笑)。
僕は意外とこのアルバムは好きで、昔よく聴いていた記憶があります。
ジミヘンって、オフィシャルアルバムが少ない分、そういうの集めちゃいますよね。僕が持っているのを調べてみると、ウォー・ヒーローズあります。ワイト島のゴジラジャケって89年盤ですかね?それもあります。クラッシュ・ランディングはなぜか2枚あります。確か、何かの本に音質が違うとか何とか書かれていたので血眼になって探した覚えがあります。イン・ザ・ウェストはCDではどうしても見付からず、中古のアナログ盤を買いました。定価2500円のところ、2500円でした。あと、The Jimi Hendrix Concertsていう、89年にポリドールから出た盤をブックオフで950円くらいで入手しました。
私もようやくブログをはじめました。
まだまだ未熟ですが、こまめにジミに関する話題を提供していきます。
コメントを残していただき、ありがとうございます。
じみへんさんのブログもブックマークに登録させていただきました。
今後ともよろしくお願いいたします。
どもども、コメントありがとうございます♪
ジミヘンの旧規格盤というのは幾つも存在しますが、
こと国内盤CDに関して云えば音質やジャケットの印刷鮮明度などは別にして
1989年製のアイテムがやはり一番レアでしょうね。
僕の大好きなパペット人形ジャケの『バンド・オブ・ジプシーズ』や
ご指摘のゴジラ顔ジャケの『ワイト島~』のアイテムは
それぞれリマスター拡大盤が出ておりますので音質や収録内容的には、
現在ではまったく価値がなくなっていると思いますが、
レア・ジャケの観点でいえば、まだまだ根強い人気があるのも事実ですよね(苦笑)
ここ最近、法律の網を潜り抜けて続々と発売されている怪しいロシア製紙ジャケも
ここら辺のマイナー物まではさすがに手を出して来ておりませんから、
尚更ですよね(笑)
そういえば、パペット人形ジャケの2枚組シングル・ベスト盤という国内盤CDもありましたね。
アルバムの一番最後に「グロリア」のカヴァーが入っていた奴です。
いえいえ、こちらこそ、どうぞ宜しくお願い致します!!
ジミヘン関連の最新情報はやっぱり、そえじ~さんのところが一番早くて正確ですから(笑)
米スターバックス・オンリーのジミヘン編集盤CDもこちらで初めて存在を知りました。
レア曲が入ってないんであまり食指は動きませんが、
ファンなら持っていたいアイテムかもしれませんよね。
ちゃんとEXPERIENCE HENDRIX社のマークも入っているようですし(苦笑)。