本日、仕事で渋谷駅近くへ出かけ、帰りに何気なく入った東急東横店の催事会場で第44回「東急東横店将棋まつり」が開かれていました。
以前は日本橋にあった東急百貨店で毎年夏休みに実施されていたと記憶していますが、そうかあ、夏休み恒例の「将棋まつり」は東急東横店でも行われていたんですね。主催は社団法人日本将棋連盟で、平成22年8月2日~4日まで計3日間の開催となってました。
スケジュール表をみると、なんとイベント初日には羽生名人も会場に訪れたようで、佐藤康光九段との公開対局も行われた模様です(いや、なんとも贅沢な)!!
会場には午後3時過ぎごろ訪れたのですが、席上イベントではちょうど女流棋士による公開対局が行われていました。そのすぐ脇で大盤解説をしていたのは森内俊之九段でした。
面白いな~と思ったのは、同会場内で行われていた指導対局ですね。プロを相手にアマチュアが駒落ち将棋で挑んでいるわけですが、みな真剣そのもの。プロは3面指し(3人を同時に相手して将棋を指すこと)で相手をしているのですが、なかにはメチャクチャに将棋の強い子どもなんかも混じっているわけで、たまにプロが負けてしまい、苦笑いしている場面なども見られるので、なんとも面白いわけです。
会場の片隅では指導料1千円で「奨励会に挑戦!」というコーナーもあり、腕に自信のあるアマチュアがプロ棋士の卵に挑戦するわけですが、「超早指し10分切れ負け同時2面指し」ルールで、アマチュアが勝てば指導料が返金されるので、挑戦しているアマチュアはもちろん、相手をしている奨励会員も結構必死になって将棋を指していましたね(苦笑)
会場内を見渡すと、夏休みで当日は午前中から「東急小学生大会個人戦」が行われていたということもあるのでしょうが、「母と息子」の組み合わせによる来場客が多いのに気がつきました。そうかあ、デジタルゲーム全盛の現代でも、将棋ファンの子どもってまだこんなに存在していたんですねー!!
将棋の駒の動かし方すらまったく何もわかっていない女性客(たぶん母親)が自分の息子のために一生懸命、会場内のあちこちを駆けずり回っている姿を見かけると、なんとも微笑ましくなりました。いつの世になっても、やはり「母は強し」なのでしょう(苦笑)