
だいぶ以前に予約注文しておいた裸のラリーズの新作ブート『Nakid DIZA STAR』が昨日ようやく自宅に届きました。自分で注文していたことすら、記憶の彼方にほとんど忘れかけておりましたので、なんだか思いがけない嬉しい贈り物でしたね(笑)。前回発売された『WILD TRIPS』と同様に本作もCDRではなくプレスCDでのリリースであります。3枚組CDで税込価格7500円でした。
某サイトに掲載された本アイテムの紹介文によると、「2003年に某音楽評論家が水谷孝氏の要請によりコンピレーションBOXの制作を依頼された際のマスターコピー」が元になっていると記されておりました。うーむ、これじゃ完全に関係者による正真正銘の流出音源じゃないですか!!タイトルどおり、そのまんまですよね(苦笑)。
収録音源に関しては、過去に「D音源」と騒がれたこともあるマニア間では超有名音源らしいのですが、こうして改めて聴いてみると編集時の過剰なイコライジングなどかけられずに録音した生音のままで聴けるラリーズ音源は、正直かなり衝撃的な内容でしたね(笑)。ディスク1の1曲目から生々しい音が再生されて胸が締め付けられるような気持ちになりました。これって何なんでしょうね・・・。他の音楽を聴いていてもなかなかこういう気持ちになることは少ないのですが、こと裸のラリーズに関しては、やはり「人間の魂を直接揺さぶるような音楽」とでも表現すればいいのでしょうか。なんだか上手く表現できないのが歯がゆいところでありますが、どうもそんな感じがしております。裸のラリーズに対しては、個人的にとくに深い思い入れなどもないのですが(笑)、聴く者に対して容赦ない波動を送りつけてくる音楽であるということは、まず間違いないと思います。かなり体調が良い時じゃないとまず最後まで聴き通せないと思いますし(苦笑)。
なお、普段は付属物に関しては味も素っ気もないUNIVIVEレーベルでありますが、本作には珍しくケース内にミニ・ジャケットらしきものが封入されておりまして、おお、なんとコレは同レーベルのカラーカタログじゃないですか!!収録音源の年代順にUNIVIVEの既発ブート作品がジャケ写真付きでカラー印刷されているので、これは重宝します。ラリーズ特集が掲載されたロック画報のブート紹介記事では、ジャケットはモノクロ印刷だけでしたので、こういう風に一覧でまとめておいてもらえると非常に便利なんですよねえ、あくまでも個人的意見なんですけど(苦笑)。
◎裸のラリーズ 『Nakid DIZA STAR』 (UNIVIVE-010)
DISC.1:
・お前を知った
1973年11月 明治大学理工学科「生田祭オールナイトコンサート」
・白い目覚め
・記憶は遠い
1975年4月8日 御殿場富士仏舎利塔平和記念公園「花まつり」
・造花の原野
・夜より深く
・氷の炎
1975年11月3日 明治学院大学「Midnight Gangstar」
・踏みつぶされた優しさに ( a.k.a LastOne'70 )
1976年7月25日 渋谷屋根裏
DISC.2:
・DIZA STAR
・夜、暗殺者の夜
1976年7月25日 渋谷屋根裏
・Enter The Mirror
1977年3月12日 立川市民教育会館「WILD CONCERT」
・夜の収穫者たち
・氷の炎
・The Last One
1977年8月13日 石川県獅子吼高原スキー場「第4回夕焼け祭り」
DISC.3:
・氷の炎
・黒い悲しみのロマンセ
1981年12月19日 渋谷屋根裏
・夢割草
1982年10月2日 慶応大学日吉校舎
・夜、暗殺者の夜
1986年9月9日 目黒鹿鳴館
・造花の原野
・The Last One
1987年5月13日 目黒鹿鳴館

こんばんわ、さっそくのコメント感謝です(笑)
あまり身構えずに本作を聴き始めた訳でありますが、
一聴した瞬間に身体がフリーズしてしまいました。
本作に関しては音質云々(もちろん音質最高なんですけど!)というより、
「魂の雄叫びを真正面から受け止めて聴け!」と説明した方が
正しいような気がしております。
正直、これほど感動的だとは思っていなかったので迂闊でした(苦笑)
ご指摘のとおり、ラリーズ作品の中でも屈指の名盤になると僕も思います。スゴイです。
オフィ、ブート合わせて代表作って言ってもいいんじゃないですか。