廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★単行本 「M/D マイルス・デューイ・デイヴィスⅢ世研究」 菊地成孔×大谷能生

2008年04月07日 | MILES DAVIS
 
またしても超特大の弁当箱本を衝動買いしてしまいましたー(苦笑)!!

発売までに構想6年、総文字数57万字という超特大本のリリースです。一体どんな代物が登場してくるのか?と想像力を逞しく働かせておりましたが、店頭で現物を手にして、その想像を上回る圧倒的なボリュームと情報量に、唖然・・・。ここまで徹底的に言及されたマイルス本は過去になかったと思いますね。まさに驚愕の一冊、いやもうこれはスゴイの一言です。ほかに表現のしようがありません。本書を手にするとなぜか意味もなく口元が弛み、思わず苦笑いしてしまうぐらい、スゴイ一冊ですよ、これは。過去のマイルス本を一蹴しかねないMD研究本の誕生です!!いや、参りました(苦笑)。税込価格4935円で、値段にも驚かされましたが(爆)!!

本書は 『東京大学のアルバート・アイラー』 でジャズ史を根底から覆した最強タッグがついに帝王に挑んだ一冊。以前から噂されていた、幻の「東京大学講義」をまとめた待望の書籍化です。謎に満ちたマイルス・デイヴィスの生涯を浮き彫りにした、全776ページ(!)のガチンコ帝王論。菊地成孔、大谷能生両氏のライフワークが、ここに結実しました。そのぐらい内容が濃いのはもちろんのこと完成度の非常に高い一冊です。全世界的に見てもマイルス研究本としては1、2を争う出来ではないでしょうか。

4月19日(土)には、タワーレコード新宿店7階において、本書発売を記念したトークショー&サイン会が行われるそうです。著者2人のほか、特別ゲストにこれまたマイルス・デイヴィス研究の第一人者である中山康樹先生も参加してのトークショーとなるそうですから、これは楽しみですね。しかしながら、開始時間が午後8時ということは、例のクリエイション&四人囃子による 『ROCK LEGENDS』 公演と完全に時間帯がバッティングしております。嗚呼、無情。よって僕は強制的に断念せざるを得ません、悲しい・・・。とりあえず上記イベントに参加されたい方は、タワレコ新宿店で本書を購入してトークショー優先入場整理券&サイン会参加券を入手してみて下さい。先着順と書かれていますが、本の値段が値段なのでそう簡単には完売することはないと思われますので、これから購入する予定だという人は新宿まで行かれてみる価値はあると思います。すでに整理券配布終了していましたら、ゴメンナサイです。


◎ 『M/D マイルス・デューイ・デイヴィスⅢ世研究』 菊地成孔×大谷能生共著 (エスクァイア マガジン ジャパン刊)

【目次】
第一章 マイルス・デューイ・デイヴィス3世誕生 (1926-1944)
第二章 ニューヨークの速度とビ・バップ (1945-1955)
第三章 メジャー・デビュー、帝王の完成 (1956-1965)
第四章 電化、磁化、神格化 (1966-1976)
第五章 帝王の帰還 (復帰-1991)