廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★新書判/堀部正史著 「喧嘩芸骨法」 「必殺骨法の極意」

2005年06月21日 | BOOK
 
映画 『真説 タイガーマスク』 の項で、常連のTKさんからいただいたコメントの中に「骨法」というキーワードがありましたので、この新書版のこともついでに取り上げておきましょう。1987年に二見書房から発売された、喧嘩芸骨法創始師範の堀部正史氏が書かれた 『喧嘩芸骨法』 と 『必殺骨法の極意』 の二冊です。もしかしたら、この二冊のほかにもシリーズ本がその後出ているのかもしれませんが、僕が購入して読んだのはこの二冊でした(笑)。読み物としてもたいへんに面白く、その昔読んだ故大山倍達氏の著書を読んだ時と同じような読後感が得られました。

副題には「現代に甦った最強の必殺拳法」と書かれており、日本唯一の民族拳法という表記がなんとなく怪しい感じがしましたが、ま、この手の新書判に深い疑問をもって読んでも仕方がないので、当時は「骨法とは何ぞや?」という謎を解明するためにとりあえず手にしてみたというのが正直なところです。アントニオ猪木氏の推薦文が見返しや帯に載っているというのが「いかにも」という気がしないでもありませんでしたが(笑)新書に華を添えるという意味では必要不可欠な推薦文だったのかもしれません。この本ではじめて「掌打」というキーワードも知りましたし、獣神サンダーライガー(山田恵一)が試合中によく使っている技もこの骨法の本にもよく出て来ております。そーいえば、ライガーのあの長髪も堀部師範の髪型にかなり似ていたかもしれませんね(笑)。

面白いことは面白い本でありましたが、今ではちょっと昔読んでいたことさえあまり人には知られたくないジャンルの本かもしれませんね。若かりし頃の青臭い思い出の本として記憶にとどめておきたいハウツー本ではあります。なんだかなあ~(笑)。