恐竜はなぜ鳥に進化したのかをようやく読み終えました。2008年に出たばっかりを買って1回読んでいるのですが、この間地球史の本を何冊か読んで改めて読んでみて、内容が古いということもなく、進化と酸素濃度の関係を語った本もこの本くらいかなということもあって、面白く読みました。酸素濃度の他には地球の自転時間とか色々な要素がある様にも思いますが、大全滅は低酸素の時に起きて、新種が生まれ、高濃度の時に種は数を増やすということが連綿と続いていたということには納得でした。白亜紀の終わり、6500万年前小惑星による大全滅が起きた後、500万年ほどはおとなしい世界が続きましたが、その後哺乳類が一気に勢力を伸ばします。これは酸素濃度が上がったということとリンクするのではないかと著者は考えます。胎児は母親から酸素をもらいますが、母親が十分な呼吸で酸素を得ないと、胎児も貧酸素になって育たないからです。なるほど、と思いました。
「恐竜はなぜ鳥に進化したのか」ピーター・D・ウォード 文藝春秋
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