活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【9月3日】

2024-09-03 | 文庫

捕物帖という江戸時代の警察ものは、銭形平次とか人形佐七とかありますが、半七捕物帳が嚆矢とされます。大正の作家、岡本綺堂が作り上げた岡っ引きで、シャーロック・ホームズに触発されて、現代に(といっても大正)に設定するとマネっぽくなるので、江戸時代に設定して自由に書いたようです。日本初のテレビ時代劇は半七捕物帳でした。長谷川一夫、平幹二朗、里見浩太朗など有名人が演じています。いろいろな文庫版がありましたが、現在は青空文庫で全話無料で読めます。それを入手して読んでいます。時代設定は文政から安政にかけてで、作者が時代考証を綿密に行っているので、読んでいると幕末の江戸の市井がよくわかります。大正に書かれたので江戸時代からわずか半世紀ちょっとということもありますね。4話ほど読みましたが、面白くサクサクと読めます。

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