毎日が観光

カメラを持って街を歩けば、自分の街だって観光旅行。毎日が観光です。

うずしお見物

2006年10月19日 14時16分49秒 | 観光
 映画「バルトの楽園」の題材になったドイツの捕虜収容所、札所を巡って鳴門へ。鳴門と言えばうずしお。
 ここで、よい子のための失敗しないうずしお見物法を。
 まず、一も二もなく、満潮か干潮の時間に行く。少なくとも前後1時間以内に行く。それ以外はうずしおがない。落とし穴は、うずしおを見物するための観潮船はうずしおがない時間帯にも出航していること。一人2000円程度のお金を払って船に乗ったはいいが、うずしおがないなどという事態も想定できるのである。
 そんなわけで満潮時(実際着いたのは満潮30分後だったが)を狙って行った。
 今回は船に乗らず、鳴門海峡大橋から見物。


 この橋は車の走っている下の部分がうずしお見物用の歩道になっているのだ。そこを歩く。かなり怖い、というか、ものすごく怖い。橋が落ちるかもしれない、海にたたき込まれるかもしれない、脳内を駆けめぐるマイナスイメージに足が震える。そう、ぼくは高いところが極端に苦手だ。ジェットコースターもスピードは全然怖くないのだけれど、あの高いところに自分が存在しているということがどうしても許せない。怖い。


 別に橋が揺れているわけでもないのに、横の手すりにつかまって体をひきずるようにして歩く。
 うずしおができるメカニズムについては「うずのくに.com淡路物見遊山」に詳しい。とても面白いのでお勧めです。ガイアです。わけわからないが。

 そのメカニズムの一つが潮の速さ。鳴門海峡の潮の速さはなんと時速20km以上。この写真は波ではない。潮の流れである。このように目に見えるような速さで潮が流れていく。
 ところで、ダ・ヴィンチ・コードに出てきた黄金分割。これがうずしおと関係あるんである。そんでもって、フィボナッチ数列の隣り合う二項の比は黄金比に収束するのである。だもんで、ぼくはダ・ヴィンチ・コードを思い、バルトークの「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」のフーガを思い浮かべ、そうした思考で脳内をフルに満たし、マイナスイメージの駆けめぐるスペースをつぶそうとしたのである。というか、もう苦し紛れに現実とは別のことに思考を持っていこうと必死だったのだ。怖かったんだよお。


 ようやくの思いで辿りついた見物ポイントでのうずしお。おお、うず。ガイアだね(また)。
 再び鳴門海峡大橋を渡り、徳島を離れ淡路に戻ったのであった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 一番札所「霊山寺」 | トップ | 逃げ去る影 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

観光」カテゴリの最新記事