毎日が観光

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赤羽

2010年02月08日 17時56分38秒 | 観光
 赤羽訪問。
 実は赤羽にはよく行く。荒川サイクリングロードを走るとき、入るのは江北橋からなんだけれど、出るのは岩淵水門。同じ道を通るのがあまり好きではないから。
 そんなわけで、岩渕から赤羽を通って東十条、中里付近の踏切を渡って、北区中央図書館(赤レンガの建物)へ抜けて行く。
 でも、自転車での帰りである。少なくとも50km以上は走ったあとである。のんびり街を見物したりせずにいつもさっさと帰っていた。ただの通過点に過ぎなかった。ほんとはすごく好きな街なのに、きっと。できれば赤羽に引っ越したいと思っているほどなのに。
 そんなわけで、今回は赤羽散歩。
 東京地形図を見るとわかるように、赤羽は台地と谷とがダイナミックな対比を描いている街だ。どこよ、赤羽? とおっしゃる方、隅田川と荒川はおわかりになるだろうか。その隅田川と荒川が枝分かれするところが、岩淵水門。その東側。あるいは池袋からちょろっと埼京線が伸びていて、田端からちょろっと京浜東北線が伸びているのが見えるであろうか。その両者の交わるところが赤羽である。
 どうよ、すごいでしょ、赤羽。え? そのさらに東側の板橋の方がすごいって? そう、あっちもすごい、確かに。なんたって、地下鉄がずっと高架になってしまうような低地と普通の台地とが組み合わされているのだから、すごい。でも、今回はあくまでも赤羽。
 赤羽駅を降りて、稲付川沿いに歩く(川は暗渠)。今回は崖に特化した散歩だったのだけれど、次回は稲付川暗渠を散歩してみたい。


 坂の下にある庚申塔。坂、橋などは異界とつながる境界。境界は両義的で危ない場所なので、道祖神や馬頭観音、猿田彦などの神像が飾られることが多い。地方に行けばあるけれど、街にこうして残っているのは珍しいし、まだ現役で篤く信仰されているところも素晴らしい。



 どうすか、このほれぼれする崖っぷり。



 坂の両脇にも家が建っているのだけれど、坂が急なので架台の上に家を建てている。なにしろ、家の左と右とでは2m以上も高低差があるから。



 崖の上の香取神社。ここはたぶん、すごーく昔から聖なる場所だったのだと思う。たぶん縄文時代、海進が進んだときには岬だったのだろう。そういうところが聖なる場所だというのが中沢新一の「アースダイバー」での主張。



 香取神社近くの住宅。平屋じゃありません。3階建て。ここが崖上なので、2階、1階はこの下にあり、3階が入り口になっている。



 そして、今回、赤羽がぼくにつきつけた宿題がこの普門院。瓦など、いろんなところに九星紋。これは平将門公の紋と同じで、妙見信仰を表す。龍馬伝に出てくる千葉道場の千葉氏も信仰していた関東地方の妙見信仰について、もう少し詳しく調べる必要があるような気がする。そして、このすごく中国っぽいお寺、普門院も。
 歩くたびに疑問が増えていく。

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2 コメント

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いいところですね (aquira)
2010-02-26 20:59:35
 赤羽はとても好きな町で、いいところにお住まいですね。
 地形のダイナミックさ、町の親しみやすさ、それに何より荒川が近いこと。
 うらやましいです。
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拝見しました。 (いまどき)
2010-02-26 20:11:48
うちの近所の見覚えのある景色がたくさん。
普門院の門はこのあたりの人は「竜宮城」の名前でとおっています。となりにある道灌山稲荷の鳥居。初午にはこんな小さなお稲荷さんでも
稲荷祭りで今でも地口行燈をかけているんですよ。我が家は香取神社の氏子です。
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