禅には、「調身・調息・調心」という言葉があり、座禅をする上でとても大切にされるそうです。
ひと呼吸が鼻を通って身体を巡り、吐く息となって出て行くまでを追っていくと、だんだんと荒い呼吸、浅い呼吸、不規則な呼吸が静まって穏やかになっていきます。
深く胸の奥までゆったりと息が入ると、お腹が膨らみ、腰が起きて背骨が上に持ち上がります。吐くと胸や背中がリラックスして下の方に身体が下がります。呼吸が整うと、身体がしなやかに連動して動き、自然と姿勢が整います。
猫背になっていると、背中が丸まり、胸やお腹が圧迫されて浅い呼吸になってしまいますが、同じように姿勢が整うと、呼吸もスムーズになり、楽にしやすくなります。
呼吸に感覚を研ぎ澄ませていくと、思考もしずまりやすくなり、頭が冴えてスッキリしてきます。呼吸が深まると新鮮な空気が入って来るのも、スッキリするのを助けています。
また、興奮したり、怒りに支配されると呼吸が速くなるように、心と呼吸もつながっています。呼吸が整うと、感情に支配されなくなり、心も落ち着きやすくなるといわれています。
ヨガでも、そのしくみや目指すところは同じようです。
日々のストレスや不安で、自然に呼吸ができなかったり、そわそわしていたら、呼吸とともに、身体もこころも柔らかく解きほぐしていけたらいいですね^^
今週の日曜日はそんなふうにゆったりやっていきたいと思います。