エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

縄文のヴィーナス

2010年08月25日 | 日記
ぼくが縄文のヴィーナスに会った日。



鮮やかな陽射しが満ち満ちていたのであった。






         縄文のヴィーナス


      わたしは
      あなたから
      うまれた

      あなたの
      胎内の記憶は
      いまも
      この血の流れに
      残っている

      わたしは
      あなたから
      うまれた

      あなたが
      刻んだのは
      生きていく
      逞しき
      知恵という記憶

      わたしは
      あなたから
      うまれた

      あなたの
      乳房から
      迸(ほとばし)った
      生きる力

      あなたの
      豊かな腰部に支えられた
      わたしの
      平安

      あなたの
      なかで
      揺籃し続けた日々

      わたしを
      かたち作った
      豊穣の記憶

      わたしは
      あなたの
      豊かな肉体を
      おしいただく

      わたしは
      あなたから
      うまれた
      のだ





女性の美の原点とでも言ったら良いのだろうか。
あらゆる部分が美しい。



この日、あなたが使った炊事用や保存用の器もぼくはいとおしんだのである。






にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村
                     荒野人

カラフルな百日草・・・デジブックで

2010年08月23日 | 日記
もう飽きられてしまったのかもしれないけれど、百日草がカラフルに咲く様をデジタル・ブックでまとめたのである。



ここにはヒマワリも少しだけれど植栽があって、色彩に深みを持たせている。



ウッド・デッキに良く似合っているのである。



デジブック 『カラフルな百日草』




また、この場所に入ると少しだけ水が流れている。



そこでは「ガマノホワタ」が風に揺れているのであった。




にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村
                     荒野人

縄文のヴィーナスに会いました

2010年08月22日 | 旅行
信州の茅野市にある尖石縄文遺跡に出かけたのである。
この考古館には、ぼくがかねてより憧れている「縄文のヴィ-ナス」と「仮面の女神」と称する土偶が」ある。



季節はいま、コスモスが咲き初めている。
しかしながら、日中の熱さはかつてないのである。
朝晩こそ涼やかな風が吹き渡るけれども、昼日中は熱くてたまらないのである。



住居の復元された遺跡には、6棟は復元されている。
ぼくは、朝一に出かけたのである。

誰もいない!
と思ったこの住居から人がヌッと出てきた時は、思わずたじろいだのである。



縄文のヴィーナスである。
妊娠しており、大きな胸とどっしりとした腰部、お尻が特徴的である。

縄文に生きた人々はこの土偶に何を祈ったのであろうか。



シャープな後姿である。



仮面の女神である。
何を祈り、何を祈祷したのであろうか。

縄文の初期、1億2千年前には既にここ八ヶ岳の麓には人が棲み始めている。
良質な黒曜石を求めたのである。



女神の後姿である。
後姿から漂う気配は、縄文の呪縛であろうか。






にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村
                     荒野人

信州の「井戸尻遺跡」は環状列石を残している

2010年08月22日 | 旅行


あたかも、ストーン・ヘンジのミニチュアである。
これは井戸尻遺跡の近く、縄文の遺跡に残されている。

それを移して再現したものである。



そもそも、この辺り一帯は石の遺跡が数多く残されている。
畑の中にさえ、巨石や石積みが残されているのである。



こうした何ということも無い石積みが、なぜか時代や歴史を語ろうとしていると感じられるのである。



不思議が転がっているのである。



この森の向こうから、縄文の人々の息吹が漏れてくるようである。
ぼくはこの小道を先に進めなかった。

森を畏怖するのである。




にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村
                     荒野人

富士登山口・浅間神社・・・霊域その2

2010年08月21日 | 旅行
前日に、浅間神社は由緒正しき神社であるとお伝えした。
まさに折り目正しき神社であるのだ。



これは富士講の開祖ともいう「角行の立行石」である。
慶長15年、角行がこの地で富士山を遥拝し、この石の上で爪先立ちして30日の行を行ったと伝えられているのである。



この石段を上った所から、登山道が富士の頂上につながっている。



この鳥居にも「富士山」と書かれている。
美しい文字である。

石に刻まれているのでなく、木製である。



石段の上の登山道である。
一部アスファルト舗装になっているのが残念である。

この富士浅間神社の主祭神は木花開耶姫命であると前に伝えた。
コノハナノサクヤビメは、日本神話に登場する女神である。
彼女はニニギの妻として、ホデリ(海幸彦)・ホスセリ・ホオリ(山幸彦)を生んだと伝えられる。

ホスセリ・ホオリ(山幸彦)の子が神武天皇である。

夫神の彦火瓊瓊杵命(ニニギ)も当然祀られている。
ニニギは日本神話に登場する神である。



この石像は参道に置かれている。
この様式は、朝鮮半島から伝えられたものである事は言を待たない。

台座はカメである。

そもそも日本の神話のルーツは、朝鮮半島から渡来した渡来人によって伝えられ、語られてきたのである。



深い杉の森に、木霊のように伝えられてきた富士山神話である。





にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村
                     荒野人