平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

僕のヤバイ妻~過剰な愛の怖ろしさ、そして邪悪な意思のシナリオどおりに踊らされる主人公

2016年04月20日 | 推理・サスペンスドラマ
『僕のヤバイ妻』っていうタイトルだからラストのオチは予想できましたが、誘拐は、夫・望月幸平(伊藤英明)とその愛人・北里杏南(相武紗季)を陥れるための自作自演だったんですね。
 すべては妻・真理亜(木村佳乃)のシナリオどおりで、幸平や警察はそれに踊らされていた。

 全体を通して言えることは、<過剰な愛は怖ろしい>。
 愛は憎に変わり、執着に変わる。
 幸平が心変わりした<レシピのエピソード>も、ちょっと引いてみれば怖ろしいですしね。
 夫が喜んでくれた料理に、いちいちコメントつけて、☆で評価するなんて、ちょっと異常。
 姪に鍵を渡して、幸平に読ませたのもシナリオどおり。

 注目は今後の展開。
 今回の第1話で、作品としては、オチがあって成立しているので、今後どう発展させるのか?
 さらに愛憎渦巻くドラマになるのか、グダグダになるのか?

 脚本は黒岩勉さん。
『ライアーゲーム』『ストロベリーナイト』『ようこそ、わが家へ』……サスペンスを書かせたら、今、一番上手い人だと思う。
 今作も、誘拐、毒殺、浮気、マスコミ報道、ご近所、謎の人物(佐々木蔵之介さん)など、サスペンスのあらゆる要素が詰め込まれていた。
 主人公もサスペンスでは定番の<巻き込まれ型>で、警察から追われ、妻からもジワジワと首を絞められることになる。

 邪悪な意思のもと、その手のひらの上で転がされる人間たち。
 これは現代の新たな恐怖ですね。
 われわれだって、マスコミ報道などに踊らされて、権力者や一部の人間の意向に添うように誘導されているのかもしれない。

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熊本地震~漫画家・小林よしのりさんが語る、エンタテインメント論と仏教的ニヒリズム

2016年04月19日 | 事件・出来事
 熊本地震。
 余震が続き、救援活動真っ最中の中、果たしてエンタテインメントを語っていいものなのか、と迷ってしまう。

 漫画家・小林よしのりさんのブログに次のようなことが書かれていた。

『自粛の空気に靡(なび)くことはない。
 退屈しすぎて「熊本の朝鮮人が井戸に毒を入れた」などというヘイトスピーチを面白がってネットに溢れさせている馬鹿どもがいる。
 それに目くじら立てても仕方がない。
 馬鹿は治療法がない。
 楽しみがなさすぎて、退屈を蔓延させると、人は平静を保てないで、狂いだす危険性もあるので、「ゴー宣道場」のブログは自粛せず、何でも書いてくれ』

 <楽しみがなさすぎて、退屈を蔓延させると、人は平静を保てないで、狂いだす危険性もある>
 なるほど。
 楽しみ(=エンタテインメント)の効用とは、こういうことなんですね。
 過酷な現実、不安な現実、退屈な現実……これらを前にすると、人は平静を保てなくなる。
 だから息抜きや発散する場所や逃げ場所が必要。
 なかなかの卓見だ。

 地震大国・日本についても、こんなことを小林さんは書いていた。

『わしが生きるあと20年程度のうちに、南海トラフ、関東大震災、その二つで済むとは思えない。
 阿蘇山大噴火で九州全滅と、富士山大噴火で関東壊滅も加わるかもしれない。
 さらに原発事故で日本列島のあちこちが虫食いのように人の立ち入りを禁ずる国土喪失区域になる確率も高い。
 この国で生きていくためには、仏教的なニヒリズムは必要なのかもしれないな』

 <仏教的ニヒリズム>
 仏教は、諸行無常~世の中に変わらないものはない、と説き、世の中はそういうものだと諦めろ、と主張するのですが、これらは僕たちのDNAに刻まれているような気がします。
 過去、日本列島に生きてきた人たちは、時に自然の恩恵に浴し、時に自然の過酷さに嘆きながら、こうした思想を作り出してきた。

 もやもやとした思いがある時、的確な言葉に出会うと救われる。
 人は言葉を探して生きている。
 小林よしのりさんは保守の方で、考え方で違うところがありますが、ベースで通じ合うものを感じます。


※参照記事
 自粛はいらんけん(ゴー宣道場)

 破局を覚悟するしかない頻度(ゴー宣道場)

※追記
 明石家さんまさんは、「ホンマに落ち込んでいる人に対して笑いは必要なのか」と苦悩を語っている。

 「ホンマに落ち込んでいる人に対して笑いは必要なのか」(Gラボ)

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真田丸 第15回「秀吉」~茶の湯、絵合わせ、家族の団らん、検地…平和な時代が訪れた

2016年04月18日 | 大河ドラマ・時代劇
 まずは熊本大震災で、亡くなられた方、被災された方へのお悔やみを申し上げ、一刻も早い復旧・復興をお祈りいたします。また、余震が続いているため、今後とも十分に注意をなさって下さい。

 さて、今回は、秀吉(小日向文世)と彼を取り巻く人々を1話分使って描いた。
 そこで描かれた秀吉は、
・吉野大夫の舞
・利休の茶
・茶々との絵合わせ
・秀吉一家の団らん
・検地

 いずれも<文化>であり<平和な時代の産物>なんですね。
 信繁(堺雅人)は、これらを目撃することで、秀吉によって平和な世が作られつつあることを知った。
 ここには、領地を奪い合う戦国武将のギラギラしたものはない。

 もちろん、世の中は完全に秀吉の掌中にあるわけではないから、ギラギラがないわけではない。
 しかし、やり方がクレバーだ。

 まず、上杉景勝(遠藤憲一)を言葉で従わせた。
 おそらく秀吉は、景勝が<本領安堵>を何よりも望んでいることをわかっていたのだろう。
 だから、望むものをを与え、景勝の外堀を埋めていった。
 利休の茶を飲ませたのも、これからは<文化>の時代なんだよ、ぎらぎらするのはやめなさい、と言っているかのようだ。
 景勝に官位を与えたのも、朝廷を頂点とする秩序の回復を物語っている。

 上洛しない真田昌幸(草刈正雄)対策も、上杉の加勢をやめさせ、徳川に攻めさせるという作戦。
 結果、秀吉は自分の兵を損なわずに真田を屈服させられる。
 おまけに、家康に恩も売れる。
 実にクレバーだ。
 秀吉は「城の中にいても世の中は治められる」ということを信繁に教えているかのようだ。
 だから信繁は、秀吉を「いや違う。あんな人は見た事がない」と評価したのだろう。

 石田三成(山本耕史)という官僚型の人間が幅をきかせてきたのも<平和と秩序の時代>が来たことの象徴ですよね。
 しかも、三成、相手を値踏みする。
 秀吉の覚えがよい人間には親しくし、そうでない人間は見下す。
 典型的な官僚ですね。
 能吏という点では、直江兼続(村上新悟)に通じる所もある。
 そんな所でふたりは意気投合したのだろう。

 きり(長澤まさみ)は、すっかり秀吉一家に馴染んでる感じだなぁ。
 文句を言いながらも、状況に順応していくきりは実にタフ。
 さっぱりしていて、きりも少しずつ魅力的になってきた。

 一方、信幸(大泉洋)はイジイジ。
 でも、父・昌幸は、信幸の能力は平和な時代に活かされるとしっかり見抜いている。
 めげるな~、信幸。

 この作品には、ひとりも捨てキャラがいませんね。
 どの登場人物からも物語がつくれそう。
 おまけに、描き分けがしっかりなされていて、ひとりとして同じような人間や、one of themがいない。

 さて、豊臣側の人間が総登場した今回。
 今後、どのようなドラマが展開されるのか。

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熊本地震~九州電力さん、川内原発を停めて下さい

2016年04月16日 | 事件・出来事
 熊本での地震が続いている。
 一昨日の地震ではなく、昨夜のM7.3の地震が本震であったらしい。
 以後、震度6クラスの余震が頻発。
 阿蘇神社、阿蘇大橋が倒壊。
 宇土市役所、熊本市民病院なども倒壊寸前。
 土砂崩れ。ダムも決壊寸前。道路は寸断、水道などのインフラが一部使用不能。

 九州電力さん、現在、稼働中の川内原発を停めて下さい。
 何しろ、川内原発には事故が起こったときに指揮を執る免震重要棟がなく、火山リスクも基準地震動(=その原発に発生する想定震度)も想定が甘く、避難計画も十分でないのですから。
 原発を稼働するのにどれくらいの費用がかかるのかはわかりませんが、ここは万が一のことを考えて、一端、停めておくのが合理的判断でしょう。
 地震で、どこかが破損しているかもしれませんし。
 ここで利益優先の経営判断を持ち出して何になるんです?
 また、大丈夫だろうという安全神話ですか?

 政府や原子力規制委員会も何をやってるんです?
 行政指導で、停めるように指示して下さい。
 今は九州全体がとんでもない事態なのですから。


※追記
 Change.orgさんで『川内原発を止めて下さい』という署名キャンペーンをおこなっていました。
 賛同者は、すでに98,766人(4/20 午前9時現在)
 僕も署名しました。

 賛同される方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらへ。

 『川内原発を止めて下さい』Change.org


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小説「清洲会議」 三谷幸喜~信長、本能寺の変で「そりゃ、もうちょっと長生きしたかったさ」(笑)

2016年04月14日 | 小説
 三谷幸喜さんの小説『清洲会議』(幻冬舎)を読んだ。
 信長が本能寺の変で死ぬときの描写はこんな感じである。

「そりゃ、もうちょっと長生きしたかったさ。俺がさんざん「人間五十年」と謡(うた)ってきたもんだから、世の中には「信長様は五十歳を手前にして亡くなられて、ある意味、本望だったのかもしれない」なんて言う奴が出てくるかもしれない。とんでもない話だよ。俺のプランでは、最低、七十くらいまで生きるつもりだった。六十あたりで天下を統一してさ、後の十年は、安土城で悠々自適の生活。外国にも行ってみたかった。ポルトガルの町並み、この目で見たかったよ」

 何とものんびりした現代人感覚の信長ですね(笑)
 全体的にユーモアもある。
 謀反を起こした明智光秀に関してはこんな述懐。

「俺、光秀を追いつめ過ぎたのかもしれない。弁解に聞こえたらあれだけど、まあ、俺もこういう性格だから、カッとなったら、自分を抑えられなくなるだろ。そんな時、光秀の面(つら)が目に入ったら、ついついいじめたくなるんだよ。あいつ、そういう顔をしてるんだ。光秀って男、学もあるし、剣の腕も立つ。戦をやらせたってそこそこ上手だ。なのに、育ちのせいか、妙なコンプレックスを持っていて、どこか卑屈なんだよ」

 現在の大河ドラマ『真田丸』では、長澤まさみさんが演じるきりが、現代の女の子の感じ方、考え方だという批判があるようですが、三谷さんは、この『清洲会議』のように、敢えて現代感覚を入れているのかもしれません。

 秀吉に関しては、『清洲会議』で次のように描写されている。

「彼のバイタリティの原動力はすべて欲がらみだ。彼は派手好きであり、城持ちになってからは、誰よりも高価な着物を着るようになった。出世と金銭欲、それに性欲も足していいだろう。彼の女好きは有名だ。筑前の人生は常にその三欲に支配されている。そして、その欲を満たすためだけに、彼は動く。お館様の前で見せていた忠誠心も、彼の場合は欲を満たすための道具でしかない。そこには権六のような、自分を引き立ててくれたことに対する恩返しといった殊勝な気持ちは皆無である。お館様はおそらくそれに気づかれていた。気づかれていた上で、彼を重宝した。お館様はそういうお方だった」

 秀吉の原動力は<欲>。
 確かに<欲>を原動力にしている人は強いんですよね。
 大河ドラマ『真田丸』の上杉景勝は<理想>や<正義>を原動力にしていますが、そんなものは<欲>の前に簡単に粉砕されてしまう。
 だから、この世は醜くて争い事が絶えない。

 今回は、信長、光秀、秀吉の人物像を紹介しましたが、『清洲会議』で三谷さんが描いた人物像はわかりやすくて、人間っぽいです。
 柴田勝家、丹羽長秀、池田恒興などに関する描写もあるのですが、それは後日、紹介します。

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BABYMETALがアメリカのビルボード入り!~BABYMETALよ、世界をつなげ!

2016年04月13日 | 監督・俳優・歌手・芸人
ベビメタ、53年ぶり快挙…米ビルボードチャート入り 坂本九さん以来

 BABYMETALがアメリカのビルボードで39位のチャート入り!
 ワールドアルバム部門では第1位!
 アメリカビルボードのチャートに入るのは、坂本九さん以来らしい。

 すごいですね。
 メタルレジスタンスは着実に進行している。
 世界中の人が彼女たちに熱狂し、賞賛している。
 
 ベビメタに限らず、アニメ、コミック、ファッション、食事など、日本には世界から賞賛されている文化がたくさんある。
 江戸時代の浮世絵は西洋の画家に影響を与えたし、江戸時代に誕生した寿司は今や世界中で愛されている。
 だから日本は、文化を輸出していけばいいんですよ。
 なのに安倍首相は、武器輸出。
 武器っていうのは、言うまでもなく〝人殺しの道具〟ですからね。悲惨しかもたらさない。

 一方、文化は国境、人種、民族を越えて人と人を繋ぐ。
 アニメ『キャプテン翼』を読んでサッカーを始めたヨーロッパのサッカー選手は多い。
 昨日、放送されていたドラマ『重版出来!』でも、主人公・黒沢心(黒木華)は、柔道の遠征先で他国の選手と日本のコミックの話題で盛り上がれたと言っていた。
 また、文化は、人の心を豊かにする。
 たとえば、美味しいものを食べれば、満足して幸せな気持ちになり、とても戦争しようとは思わない。
 テロや戦争をなくすために必要なのは、戦って、相手を殲滅することではない。
 人々の生活を豊かにすることだ。

 そして、BABYMETAL。
 ベビメタのライブで熱狂すれば、日常でこびりついた垢が洗い流されて、生きる力を取り戻せる。
 ベビメタのライブのコンセプトはキツネ様の宗教的祝祭空間ですから、かつては宗教で機能していたことをベビメタはやっている。
 SU−METAL、YUIMETAL、MOAMEALは現代の巫女なのだ。

 BABYMETALよ、世界をつなげ!

 メタルレジスタンスの動画はこちら
 BABYMETAL - Road of Resistance - Trailer(YouTube)

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欅坂46~織田奈那、クイズ企画で「越後製菓!」と超絶ボケを披露する!

2016年04月12日 | アイドル
 織田奈那、成長しているなぁ。
 冠番組『欅って、書けない?』(テレビ東京)の〝インテリ女王決定戦〟でクイズをおこなった所、ピンポン! とボタンを押して、
「越後製菓!」
 と、超絶ボケ解答!

 

 元ネタは、あの高橋英樹さんが出ている越後製菓のCMだが、よく思いついたなぁ。
 すごい!
 おそらくオダナナはどこかのタイミングで「越後製菓!」のボケを思いついて、機会があれば繰り出そうと考えていたのだろう。
 だが、タイミングを間違えれば、大事故になりかねないボケだ。
 インテリ女王を決める真剣勝負に水を差すことにもなりかねない。
 だからセンスが問われるし、度胸もいる。
 しかし、オダナナはやってのけた!
 クイズのボタンの感じを確かめようとしてチャイムを鳴らせてしまったトラブルを利用して、「越後製菓!」。

 さすが、織田。
 いいぞ~、織田奈那。
 学力テストでも、各20点満点の国数理社英のテストで第4位。

 

 織田奈那の地頭がいいことは、ラジオでのやりとりや『抜き打ちファッションチェック』で、よねさんや栗太郎のファッションを的確に表現したことで、何となくわかってた。

 最近のオダナナは一歩踏み込んで発言しようとしているようだ。
 今までは、番組MCの土田晃之さんやハライチ澤部さんにツッコまれて、笑ったり恥ずかしがったりするリアクションで終わりだった。
 しかし、今はMCと会話のキャッチボールをしようとしている。
 たとえば、今回はこんなやりとり。

『MCの澤部さんの名前を漢字で書きなさい』という問題に、
 答 澤部健太郎
 と誤答してしまった。(正解は澤部佑)
 これは番組でお世話になっている澤部さんに対して失礼。
 そして、このやりとり。
土田「でも、健太郎っぽい所あるよね」
織田「ですよね。わかります?」
澤部「ちょっとは反省しろ!」
織田「でも、何か野球少年っぽいイメージっていうか」
澤部「わかる。確かに」
織田「田舎を元気に駆けまわっているイメージで」
 自分で話をふくらませて、MCと会話のキャッチボールをしている。
 今までなら「でも、健太郎っぽい所あるよね」か「ちょっとは反省しろ!」で終わっている所だ。

 先ほどの「越後製菓!」の解答でも、今までなら「すみません。ボタンの感じを確認しようとして鳴らしてしまいました」で終わっているだろう。
 一ヶ月前の『ポンコツ女王決定戦』のイス取りゲームの時がそうだった。

 以前も書きましたけど、織田奈那は自分が何かをやったり、しゃべったりしてもMCが面白くしてくれることをわかっているんですよね。
 それで面白くなければカットされるだけだということも。
 これがわかってるか、わかってないかでは大きく違う。
 あと大切なのは、番組の流れを読むセンス。

 というわけで、一歩踏み込んでMCと絡もうとしている織田奈那。
 オダナナに続いて、他のメンバーも踏み込めるようになれば、番組はもっと面白くなるだろう。

 フツーのシロウトが芸能人になっていく過程を見られるという点で、現在、欅坂46は最高に面白い。


※関連記事
 欅坂46~織田奈那の「インテリ女王決定戦」での「越後製菓!」発言、放送直後にTwitterでトレンド入りwww(欅坂46まとめきんぐだむ)


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真田丸 第14回「大坂」~秀吉登場! 秀吉は昌幸、景勝に続く三番目の父親になるのか?

2016年04月11日 | 大河ドラマ・時代劇
 信繁(堺雅人)は石川数正(伊藤正之)に言う。
「先が読めないのは皆同じです。
 だから必死に生きているんです。
 人を騙したり裏切ることもあるでしょう。
 でも、それは善とか悪で計れるものではないと私は思うのです。
 石川様、とりあえず先に進みましょう」

 生きるためには善とか悪とかにこだわっていられない。とどまってもいられない。
 間違ったらやり直せばいいし、泥の中に這いつくばっても必死に生きる。
 全面的な<生の肯定>である。
 この考え方は、父・昌幸(草刈正雄)から受け継いだもの。
 信繁は、騙しと駆け引きで生きる昌幸に違和感を持っていたが、どうやらこのように結論づけたようだ。

 一方、もうひとりの父親とも言える上杉景勝(遠藤憲一)からは、こんなことを言われた。
「自分が嫌になるわ。
 口では〝義のために生きる〟と言っておきながらやってることはどうだ。
 長いものに巻かれているだけではないか。
 これほど世の中は思いどおりに生きられないものなのか。
 源次郎、おぬしはわしのようにはなるな。
 この世に義があることをおのれの生き方で示してみせよ」

 現実では、<義に生きる>ってカッコいいけど、無力なんですよね。
 なぜなら人間って、欲望や自己保存のために行動する生き物だから。
 お金や地位のために正義を捨てる人もいれば、生き残るために長いものに巻かれる人もいる。
 実際、世の中はそういう人の方が多い。
 だから、高い理想をもった景勝のような人物は「これほど世の中は思いどおりに生きられないものなのか」と嘆くことになってしまう。
 
 昌幸の<不義>と景勝の<義>。
 信繁の中には、矛盾したふたつの要素がある。
 人間とは、矛盾した生き物ですから、どちらか一方を選ぶ必要はないと思うんですけど、この作品のクライマックスである真田丸の攻防では、信繁は<義>に生きるんでしょうね。
「この世に義があることをおのれの生き方で示してみせよ」という景勝の言葉を実践して、滅び行く豊臣のために戦う。徳川という勝ち馬に乗って、長いものに巻かれることはしない。

 そして、秀吉(小日向文世)。
 秀吉は、昌幸、景勝に続く信繁の<三番目の父親>になるのかなぁ。
 果たして信繁は秀吉から何を学ぶのか?
 秀吉は俗っぽい人だから、昌幸側の人だとは思うけど。

 それにしても、この作品の登場人物たちはみんな人間っぽい。
 理想に生きる景勝は、現実とのギャップや自分の不甲斐なさを嘆いているし、信幸(大泉洋)は昌幸が信繁のことを絶賛するので、すねる。しかも間違えて母上の膝の上で(笑)
 きり(長澤まさみ)は前回「この子はわたしが育てる」と宣言したのに、もう放り出している(笑)
〝人間なんて、そんなに立派なものじゃないんだよ~〟
 と三谷幸喜さんは言っているようだ。

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神スイングの稲村亜美はピッチングもすごかった!~100キロの速球でバッターを打ち取る!

2016年04月09日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 神スイングの稲村亜美さんはピッチングもすごかった!
 プロ野球の始球式に登場して、脚を高く上げ完璧なフォームでマウンドから投げる!
 その球速は100キロ!
 ボールは見事にキャッチャーのミットに!

 稲村さん、こうした野球関連の仕事に引っ張りだこらしいですが、まさに〝芸は身を助ける〟ですね。
 ひとつ特化した芸を持っていれば、イベントや番組に呼ばれる。
 しかも稲村さん、身長173センチで脚が長くてスタイルが抜群だから、世のお父さんたちはワクワク!

 こんな動画を見つけた。

『野球大好き芸人VSプロ野球OB』

 稲村さんがバッターとして対決したのは、元横浜ベイスターズの三浦大輔投手。
 神スイングの稲村亜美は、ハマの番長・三浦大輔投手の球を打てるのか?
 ピッチャーとして対決したのは、
・坪井智哉(阪神~日本ハム~オリックス)
・三浦大輔
・山本昌(中日)
・古田敦也(ヤクルト)
 かつての名選手たちも鼻の下をのばして、実力を発揮できない感じ。
 はたして稲村亜美さんは彼らを打ち取れるのか?
 動画はこちら。

 稲村亜美の神スイング&神ピッチング(YouTube)

 こうした動画を見ると、野球って楽しいスポーツだと思います。
 ピッチャー対バッター 1対1の対決がある。
 間や静の部分があるから、表情や会話のやりとりを楽しめる。
 僕も公園とかで草野球をやってると思わず見てしまいます。

 稲村さん、今後も世のお父さんたちのためにがんばってください。


※関連記事
 フィジカルとフェチシズム! 稲村亜美さんの神スイングが素晴らしい件(本ブログ)


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卑怯なり、安倍自民党!~TPP、年金、甘利大臣、あらゆることを隠蔽し、逃げる、その姑息!

2016年04月08日 | 事件・出来事
 安倍自民党の隠蔽体質が相変わらずだ。
 ともかく国民に知らせたくない情報は隠す。

 まずは年金。
 今年の1月から株は5000円近く値下がりしている。
 ということは、株で運用しているわれわれの年金は目減りしているということだ。
 ある証券会社の試算では5兆円とか。
 もちろん、それまでの運用益があるから完全にマイナスになっていないと思うが、政府は、この1~3月の四半期分の損失を発表しようとしない。
 通常なら5月に発表できるのに、7月末に1年分をまとめて出すという。
 なぜなのか?
 もちろん参議院選挙があるからだ。
 <年金資金5兆円損失!>などと報道されたら、政権にとって大打撃になる。
 1年分をまとめて出せば、損失額も少なくなるのでダメージが少ない。
 まあ、戦術としてはわかるが、小さいね~、姑息だね~、安倍ちゃんは。

 そもそも年金資金は、われわれ国民の預けているお金なのである。
 その運用実績を報告するのは当然のことではないか?
 僕は年金型の保険に入っていますが、3ヶ月に一回運用報告書が来ますよ。
 完全にバカにしている。
 首相は年金資金を自分のお金と勘違いしているのではないか?

 ………………………………………………………………………………

 次にTPP。
 野党に交渉過程を示した文書の公開を求められて、出てきた資料が完全な黒塗り。

 

 すごいなぁ、今後の国民の生活を大きく左右するTPPの文書だよ。
 もちろんTPPの内容を示した条文は公開されているし(ただし経産省は日本語訳をつくっていない)、加盟国の間で交渉過程を示した文書は公開しないという原則があるようだけど、完全な黒塗りはないだろう。
 これでは突っ込んだ議論ができないし、何らかの密約があるかもしれない。
 もしかしたら交渉にあたった甘利元大臣はアメリカの言いなりで、譲歩しなくてもいいことまで譲歩したのかもしれない。

 そもそも国会議員は国民の代表であり、国会は国権の最高機関なのである。
 その国会に行政府が完全な黒塗りの文書を出すなんて国民をバカにしている。
 情報開示は民主主義の基本だし、正しい情報が伝えられなければ、国民は正しい判断ができない。
 非公開の原則があるとしても、公開可能な範囲で出すべきだ。
 現在は、ともかく官邸(=行政府)が強すぎる。
 本当に首相のやりたい放題だ。

 ………………………………………………………………………………

 最後は〝口利き〟甘利大臣。
 後で詳細を説明すると言っておきながら、2ヶ月以上も経つのに何の説明もない。
 理由は、睡眠障害だそうだが、昨日の国会で、とんでもないことが発覚した。
 睡眠障害と診断したのは、何と専門外の<循環器科の医師>だったのである。
 本来なら、専門の精神科医の診断やセカンドオピニオンを仰ぐべきなのに。
 それに精神科の医師は「睡眠障害は薬を飲めば日常生活を送れる病気」と言っている。
 なのに甘利大臣は出てこない。
 高い国会議員の歳費(給料)をもらっておきながら、ずっと国会を休んでいる。
 これでは、<給料ドロボー><疑惑追及から逃げている>と言われても仕方がありませんよ、甘利さん!
 これがあなたの矜恃なのか?

 ………………………………………………………………………………

 というわけで、都合の悪いことは隠して、あらゆることから逃げまわっている安倍自民党。
 そんなに選挙が大事なのかね?
 そんなに憲法改正がしたいのか?
 安倍さん、要は〝憲法改正を成し遂げた首相〟として名前を残したいだけだろう。
 大丈夫、あなたは〝民主主義の破壊者〟として立派に名前を残すから。

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