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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「マトリックス レボリューションズ」~救世主の役割はソースに戻り、保持コードを撒き、初期プログラムを書き込むことだ

2025年04月30日 | 洋画
 映画『マトリックス』の最終話「レボリューションズ」。

 ここではネオ(キアヌ・リーブス)という存在が深掘りされる。
 第1作では、ネオはマトリックスの支配に反抗する人間たちの救世主、AIにしてみればプログラムのバグだと思われていたのだが、実は違っていたのだ。
 何とネオはマトリックスのプログラムの一部だった!
 マトリックスの設計者のアーキテクトは語る。
「救世主の役割はソースに戻り、保持コードを撒き、初期プログラムを書き込むことだ」

 つまりネオはシステムを壊す存在ではなく、人間の反乱を制御するためのプログラムだったのだ。
 時系列で具体的に言うと──
1.人類の一部がマトリックスに違和感を覚え、目覚め始める(バグ)。
2.人間の反乱は予定されたイベント。
3.そこへプログラムされた救世主が登場。その不安定さを吸収する。
4.最後は救世主がソースに戻り、マトリックスをリセットする。
 そして新しいサイクル(第7のマトリックス)が始まる。

 与えられた役割を知ってネオは戸惑う。
 自分は自分の意思で救世主になったのではなかったのか?
 自分の戦いはあらかじめ設定されたプログラムだったのか?
 自分に自由意思はあるのか?

 ここでネオはふたたび選択を迫られる。
 つまり、
・プログラムに従ってソースに戻り、マトリックスをリセットするのか?
・マトリックスに反抗し、人間として戦うのか? 

 ただし、それぞれの選択にはリスクがある。
 前者を選べば、愛するトリニティが死んでしまう。
 後者を選べば、マトリックスが崩壊して繋がれている人間が死んでしまう。
 
 さてネオはどちらを選ぶのか?
 ひとりの人間の救済を選ぶのか? 人類の救済を選ぶのか?



 以下、ネタバレ……………………………………………………



 結局、ネオは後者を選ぶ。
 人類の救済ではなく、ひとりの人間の救済を選ぶなどアーキテクトにとってはあり得ない選択だ。
 この結果、何が起こったのか?
 エージェント・スミスの制御不能なウイルス化だ。
 スミスはどんどん増殖してマトリックスのプログラムを侵食していく。
 これはマトリックスにとっても脅威だ。
 スミスがこのまま増殖していけばマトリックスはスミス一色になってしまう。

 そこでネオとマトリックスの共闘が始まる。
 人間(ネオ)とAI(マトリックス)が手を携えて増殖するエージェント・スミスと戦う。

 なるほど~、こう来たか。
 人間とAIの共闘と話し合い。
 新たな未来が見えて来た所で「マトリックス」三部作は終わる。
 

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