JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

もうすぐ梅雨明け:イベント情報~今夜の寝酒は

2006年07月18日 | バーカウンター
先週の蒸し殺されるような暑さと打って変わり、
肌寒い雨模様の週明けになりました。 夏まであと一息!

 今週土曜日(22日)“梅雨明けお祝い!?”
特別営業いたします。
 袴塚淳(P)大津昌弘(B)近藤和紀(Dr)トリオで
「リビングルーム・ジャズの夕べ」どうぞ週末のお出かけの
選択肢に加えてくださいますよう。


 今夜は袴塚・大表ペアです。 このおふたりだと、
「この曲をこう歌いたい」が、何も言わなくとも、苦もなく
表現できてしまう・・・癒され度&相性抜群です!
ナイト・キャップを舐めながら、ゆったりと過ごして
いただきたいですね。

 ナイト・キャップとは:
1.寝ている間に髪の乱れるのを防ぐためにかぶる帽子。
2.寝酒(ねざけ)。 就寝前、熟睡できるように飲むもの。
ブランデーをベースにした濃厚なカクテルや卵を使ったカクテルなどが、
ナイト・キャップ向きとされている。・・

ですって。 エムズの場合は「五味スペシャル(日替わり&季節替わり)」
またはお好きなウィスキー、ブランデーなどの蒸留酒をニート(ストレート)で。
影山のお気に入りは先日書いた「ブラック・ルシアン」
またはカルバドス(りんごで作ったブランデー)です!

このVerse(曲の前の語りの部分)な~んだ?

2006年07月14日 | 生ジャズ
あまりオタクっぽくなるのはどうかと思うのですが、
実は私は「Verse マニア」です。ただし、自分が「歌いたい!」と
思った場合のみ。すべての曲のバースを知っている、というほど
根気のあるタイプではありません。 ジャズ・ミュージシャンはえてして、
気に入った曲を気に入ったスタイル(りズム・テンポ等)で演奏するのが
好きなので、その曲本来の(作られたときの)意味合いで表現する場合が
意外と少なくなったりしますが、言葉の面から本来の意味を表現するとき、
なぜ本体の歌詞がそういうことになったのか、物語ってくれるのが
「Verse」の部分なのです。

 そこで問題です。 古いジャズを聴いていた方なら誰でも知っている、
ある曲のバースを訳してみますので、なんの曲かわかった方はどうぞコメント
くださいませ。 当たった方には夏のカクテル一杯サービスしようかな。
でも、「影山から聞いた」とか「エムズで影山が歌うのを聴いた」方は、
反則ですからご参加無用に願います。

 アナタの腕を離れていると なにもかも現実的じゃない
 この世はほんのひとときとどまるだけの場所
 すぐに消える泡のようなもの
 でもアナタが微笑むと その泡に虹がかかる・・・

(注:「奥の細道」芭蕉作ではありません。)
ヒント:つまり「あなたがいると、○○すると、現実的じゃないものも
現実味を帯びる・・・」という主題です。これが、本体にも繰り返し出てきます。
 さ~~わかったかな~~


 殺人的な蒸し暑さの週末の夜、すうっと汗の引くカクテルとともに
くつろぎの時間と空間を紡ぎ出すのは、お馴染みワインの女王こと、
甲斐恵美子さん(P)そして久々の登場、成重幸紀さん(B)のDUOで
ございます。 この組み合わせだと、いつもは
テンポの良いこの曲を、ちょっとバラードでやってみたりして

You're Getting To Be A Habit With Me

2006年07月13日 | 生ジャズ
(あなたがクセになりそう)

 キスするたびに、ハグするたびに
 麻薬のように効いてくる
 あなたがクセになってきたみたい

 いつも腕の中にいたい
 あなたの魅力に中毒状態

 いつでも離れられると思っていたのに
 今はいないと夜も日も明けない
 あなたを私の専属にしたい!

 逃げ出すことができない
 毎日飲むコーヒーや紅茶(やお酒!)のように
 毎日あなたにいてほしい

 どうやらしっかりつかまってしまったみたいね
 あなたがクセになってきた 


 メロディーもテンポも(この曲はこれでなくちゃ!と
いうテンポが自然に出てくる曲もあるのです)ひたすら可愛らしく、
でも甘ったるくない感じ。
こういう「小唄物」(と、私たちは呼んでいる)大好きです。 


 
 

ミュージシャンにお手を触れないでください!

2006年07月12日 | ステージから
 ハイベンチの端っこ(つまりいちばんベーシスト寄り)に座られた方
「いいねえ、こういう距離でコントラバスを聴くなんて
機会はないよね。音が下から響いてきて気持ちいいし・・。あのう、
指の皮がむけたりしませんか?」(演奏中の!根市さんの腕を取ろうと
なさるので)影山「もしもし、踊り子さんではなくて、ミュージシャンには
お手を触れないでくださいますよう」客「あっ、ゴメンゴメン。つい
感心しちゃって」根市「ははっビックリしました。今は手が
離せないんですよ(にこやか離して握手してくださる場合もあり)」

 狭いエムズの中では、座る場所によってステージを観る角度が
まったく違います。と、いうことは、聴こえ方もかなり違うということ
 もし、あまり人のいない状態の場合は、何種類かの角度から見て、
聴いて試してごらんになると、おもしろいかも。
 
 ハイベンチに座られた場合は、このようにホントにベーシストの隣に
いるような状態なので、私が曲の説明をしている間に、すっかり
話し込んでいて、きっかけの打ち合わせなど聞いていず(ベーシストが:
誰とは申しませんが)、知らないうちに曲が進行して取り残されて
いる場合も
 たくさんの譜面を使う「進駐軍サウンド」の日などは、
ハイベンチのお客様は譜面整理係になっていたりして。

 ステージとの会話、掛け合いはライブの面白味のひとつでもあります。
和気藹々と、お互いオジャマにならずに楽しみましょうね!

ナイチンゲール(夜鳴きうぐいす)はどんな声?

2006年07月11日 | ステージから
影山「それでは今夜のラスト・ナンバー・・・」お客様「あっあっ!待って!」
影山「ハイ?」客「以前よくミキさんがおしまいに歌ってくれたヤツ、
やってください」影山「何でしたっけ?」客「“Nightingale
Sang In Barkeley Square”ですよ。よく眠れるんだ~

 てなわけで、お送りしました。“バークリー・スクウェアのナイチンゲール”
 とても優美なメロディー、この曲をそっとそうっと歌うと
"深い静かな夜の中、世界にふたりぼっち”な気分になって、
歌っている私もスゴくおだやかな気持ちに・・・
エンディングにさしかかり、弓を使って荘厳に、オーケストラのように
盛り上げるジャンボさん、対する袴塚さんは「おっ!これはバロック風な
フレーズで決めるゾ!」と閃いて、最後のロングトーンが、今まさに
美しく消えてゆく瞬間、ジャンボ「カアァ~」・・・
息をひそめて聴き入っていた一同、椅子から落ちかけました。爆笑。

 袴塚「なんで~~?カラスかよ~」ジャンボ「あれっ?
受けませんでした?」一同「ブチ壊し!せっかくいい気分で
家路に着こうと思ったのに」 (袋叩き状態)

 ああ、おかしかった。歌い終わっていて助かりました。
良い子(プレイヤーもオーディエンスも)はマネをしないでくださいね。

でも実際には・・・

2006年07月09日 | ステージから
七夕の夜に捧げたのは“We'll Be Together Again”

 泣かないで 怖がらないで
 いつでも明日がある

 君のキッスも微笑みも いつも大切に心に抱いている
 
 離れているときは寂しくて つい暗くなったりするよね
 でも ブルーな気分に負けないで

 いつか必ず一緒に人生を歩ける日が来る
 だからいま離れていることは「サヨナラ」じゃない
 別れても またすぐに会えるよ


 どう?彦星から織姫に贈る歌(影山選)です

  子供の頃に「一年に一度、七夕の夜に晴れたら、織姫と彦星は
 天の川を渡って会えるんだよ」なんて大人がいうものだから、
 曇ったり雨だったりすると「今年も会えなかったのか!」と思って
 とてもつらい気持ちになりましたね。(梅雨の真っ最中だっちゅーに!)
 大人はそういうトラウマを 無責任に子供に与えてはいけません
 

I Wish You Love・・・・(七夕に捧げる)「あなたに愛があるように」

2006年07月07日 | 生ジャズ
これでもう「さよなら」 もう恋人ではいられない
友達として・・・別れる前に心から言いたいこと

春には青い鳥があなたに歌うように
キスするよりも愛を送りたい

七月にはレモネード あなたがほんの少し涼しくなるように
豊かさよりも健康でいてくれるように


心は痛むけれど もうここから先は一緒にはいられない
だからいちばんいいことは あなたを自由にしてあげること

嵐の中のよりどころになりたい 
雪の降るときには やさしい炎のようにあなたを暖めたい

なによりも いつもあなたに愛があるように祈っている


 「七夕」は「願い事のかなう日」?それとも
「会おうとしてもなかなか会えない」ことの象徴?
 
  今夜、高浜・山口雄コンビとお届けするのはたぶん
“星の歌”シリーズです。

I'm Glad There Is You

2006年07月05日 | 生ジャズ

この世の中 普通の人、そうじゃない人
たくさんいるけど その中で
あなたに出会えてほんとうにうれしい

楽しいことはうわべだけ
大切なことはいつも目には見えないけど・・
そこにあなたがいてくれてほんとうによかった

あなたがそばにいて、愛するために生き
生きるために愛するということ・・・・
それって初めてのことで どうしていいかわからないけど
あなたがきっとうまく導いてくれる

恋愛ごっこはたくさんあるけど
ほんとうの愛はそうめったにないもの
この世であなたに出会えて
とにかくとにかく ほんとうにうれしい




Black Russian(ブラック・ルシアン)

2006年07月04日 | バーカウンター
 オールド・ファッションド・グラスに氷を入れて
ウォッカをたっぷり注ぎ、コーヒー・リキュールを入れてステア
(混ぜること)したもの。
 「黒いロシア人」なんて訳している場合もありますが、
ウォッカそれ自体がロシア物ってことではないかな、と思います。
これに生クリームを浮かべると「White Russian」ですって。
食後にお気に入りのカクテルです。(影山の場合、コーヒーそのものを飲むときは
お砂糖もミルクも入れませんが、お酒が入っているときのみ、甘くても許す!

 これ、デザートにピッタリなんだけど、実際には
とてもウォッカの量が多いので、注意してくださいね。
 なんだかこのごろ注意!ばかりしているみたいですが、
カクテルに慣れていない方は、思いもよらない酔い方をするときがあるので、
バーとしても、責任上、ぜひ心得ておいていただきたいことです。

“Please Be Kind”

2006年07月04日 | ステージから
告白するとね こんな「ドキドキ」は初めて
わかるかしら  あなたに会うまではほんとうの愛は知らなかった
そんな気がする

初めての気持ち だからやさしくして
心を傷つけないように 用心して
これってスゴイことよ あなたがそれをわかってくれたら
そうしたらゼッタイにさめることはないと思う

本物の愛だと誓ってね? 心配いらないと言ってね
もしも私を置き去りにしたら きっと抜け殻になってしまう
だからほんとうに愛しているなら どうかやさしくしてね


 影山「では、“Please Be Kind”これはつまり『初めてだから
優しくして』っていう・・・(省略し過ぎた!)」
北島「(目を輝かせて)えっ?えっ?やらしい歌ですか!?
影山「いえ、あの・・・」加藤「て、いうか、
とってもスタンダードな表現ですよね(冷静)」
北島「わ~~~やらし~~(大騒ぎ)」影山(懸命に)
「つまりやさしく扱ってほしい、という・・・
北島「何を!?」影山「ハートです!」北島「なんだ、ハートね」
一同我に返ってこの優雅なバラードを堪能。

 影山「じゃ、“Honeysuckle Rose”やりましょう。こっちのほうが
むしろヤラシイですよ」北島「(勢い込んで)これって○×△
そのものですよね!」加藤「まったく何言ってるんですか!(笑い転げる)」
影山(ヤケになって)「とても私には訳せません!英語だから歌えるのです!