JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

梅雨明け祈願!「リビング・ルーム・ジャズ・スペシャル」

2006年07月23日 | ステージから
 いつもほとんどピアノとベースでの演奏をしっとりとお届けしている
エムズの空間にドラムセットが入ったのは3ヶ月ぶりでした。
近藤和紀さんは私のミュージシャン仲間が誰でもよく知っている、
みんなが大好きな先輩です。
 一般のオーディエンスの感覚としては、「今日はドラムが入って
賑やかで派手で盛り上がったな~」ということかもしれませんが、
ボーカリストとして言わせていただけば、曲をよくわかって
微妙な表現に大切に呼応したり先導したりするテクニックとセンスを持つ
ドラマーがいてくださると、いつもの曲を同じテンポでやったとしても、
何倍も安心感と心地よさがあるのです。共演のピアニスト、
ベーシストとしても、「リズムをキープする」緊張感からは完全に
解放されて、よりアグレッシブにもなれるし、落ち着いて表現もできる、
というわけで、昨日の「リビングルーム・エムズ」はひときわ
一体感のある心地よいライブ空間になりました。

 ときどきは「超早いヤツやってみよう!」ということもできるわけで、
"What A Little Moonlight Can Do" ビリー・ホリデーも舌噛んでしまったかも!
というテンポを出したのは近藤さんです。歌う私がいつトチるかのスリルも
楽しめますが(?)ほんとうに大変なのはベース!
拍手喝采の中、肩で息をしている大津さんしかも私が出した譜面は
「A」という普段あまり使われないKeyこれを初見で弾ききって
「イジメだ~~」と叫ぶ袴塚さん。大変ご迷惑をおかけしました
遊びに来て参加してくださったテナーサックスの広津さんは「こんなキーで
こんな速さでエライ」とマイクを奪って大絶賛。
近藤さんは涼しい顔で「ちょっと遅かったかい?

 また企画したいですね。
いつもは会えない方々にも会えるし、(ミュージシャンもお客様も)
リハなしでは不可能なおもしろいアレンジをちょっと改まって
お聴かせできる機会でもありますし、土曜日のホームパーティー的ライブ、
ぜひ季節ごとに定着させたいと思っております。