ダウンワード・パラダイス

「ニッポンって何?」を隠しテーマに、純文学やら物語やら、色んな本をせっせと読む。

右を向いても左を見ても……。

2023-03-10 | 戦後民主主義/新自由主義
 右を向いても左を見ても、気持ちの滅入ることばかり……。なんてな。


 今日は「東京大空襲」のあった日ですね。空襲といえば、うちの父親も幼児の頃に実家を焼かれて、しかも家長(ぼくの祖父)が出征中だったんで大変に難儀をしたと言ってましたが……。
 空き時間にネットを見ていたら、




🇩🇪SVX
@88_svx
100回を超える東京空襲では次のような出来事があった。
…新宿御苑には市民が殺到したが、守衛は門を閉め市民を入れなかった。理由を問う市民に守衛は「陛下の芋が植えてある」と答えたため、市民は激高し門を打ち壊しにかかった。結局門は開放され市民は御苑内に避難した…


🇩🇪SVX
@88_svx
芋以下なんだよ、大日本帝国時代の臣民は。




 というツイートがあったんだけど、ツイートの常で、出典が書かれていない。この話、ぼくも以前に何かで見た気がするんだけどな……。何だったろう。……と思って調べたら、何のことはない、日本版ウィキペディアでした。でも、注記を見たら、さらにその出典は、『新版 東京を爆撃せよ―米軍作戦任務報告書は語る』(奥住喜重・早乙女勝元 三省堂 2007年)と記されている。ぼくはその本を読んでないけど、その他にこのエピソードを記載した書籍とか資料ってあるんだろうか。中公文庫や講談社学術文庫などの、アマチュア向けの歴史書には書かれてなかったと思うけど。
 まあ、あまり表立って宣伝したいエピソードじゃないってのはわかりますがね。
 かつて大日本帝国の陸軍においては、「馬」や「銃」よりも一兵卒の命のほうがずっと軽かった……というのは、戦記ものの小説やドラマや手記でさんざん見たけど(ぼくなんかの子供の頃にはテレビドラマでもそんな話を当たり前のようにやっていた)、一般の国民が「芋」以下というのはなかなかにインパクトがありますね。
 爆撃したのはもちろんアメリカの飛行機だけど、臣民に対する大日本帝国の居丈高な姿勢が被害を大きくした面は確実にあって……。
 「国民主権」と「基本的人権」に改めて感謝……。とはいえ昨今はまた「戦前」に戻そうとする人たちが前面に出張ってきてますが。




 あと、これはふと思いついたことなんで、話半分で聞いといて頂きたいんだけど、少し前から、SDGs、SDGsとむやみに喧しいでしょう? うさんくさいなあ、これって一体なんだろう、どうせまた「あの連中」のカネ儲けのネタだろうけど……なんて思っていたけども、どうやらあれ、「酪農」やら「農業」といった、国の根幹を支える産業を潰していこうという国際的陰謀(出たッ! 陰謀論!)じゃないかって気がしてきた。
 それでどっさり輸入をさせて、国富を使わせて、あげく臣民には……あ、じゃなかったいちおう「国民」でしたね。民主主義(笑)国家の……「国民」には、コオロギだの何だの食わせとけって話じゃないのと、いやさっきも言ったとおり、これはあくまでふと思いついた妄想なんで、さらっと聞き流して頂けたら幸いなんですが。