ダウンワード・パラダイス

「ニッポンって何?」を隠しテーマに、純文学やら物語やら、色んな本をせっせと読む。

21.11.06 時事的放談02

2021-11-06 | 戦後民主主義/新自由主義
 まずは皆さんのツイッターから。


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ぽてと@政治は未来への投資
@mirai_youme
東京オリンピックで一気に有名になった電通や竹中平蔵パソナの公金中抜きですが、大阪でパソナの中抜きを推進したのが維新。維新の目的は全国に竹中式中抜きを広げる事。
橋下徹さんも移民推進を堂々と言い始めたけど、維新はパソナ外資に日本資産を売り飛ばす売国政党。わずかな教育支援等は目眩し。


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 そうなんだよなあ。こういうことは、「新自由主義」についての知識をしっかり持ってて、そのうえで日々のニュースを注意深く見てれば自ずとわかることなんだけど、その大切な認識が、いっこうに大衆レベルに浸透しないから困ったもんだ。
 「日本資産を売り飛ばす売国政党」というのはいささか過激な物言いだけど、ニッポンの中間層を豊かにする政党でないのは確かですね。
 しかし「移民推進」となると、これはネトウヨ案件じゃないの?と思いますけどね。このあたり、どうなんだろう。改憲勢力の維新がいうんだったら、何でもかんでも大賛成ってことなのかな。


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猫=リュック・ポンティ
@nasitaro
維新信者など、新自由主義のロジックなら
頑張ってるのに報われない→自己責任、自分が悪い。
のはずなのに、
頑張ってるのに報われない→頑張ってない奴が搾取している。
になっているわけ
これを竹中平蔵や橋下徹が爆笑しながら見てるのだよ。


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 強者に対してはひたすら平身低頭、道端に這いつくばって土下座、いっぽう自分たちのあいだでは少しでも立場の弱い者を見つけて苛め抜く、というわれわれのもっとも醜悪な一面ですね。たぶん江戸幕府の270年間、および薩長の簒奪政権80年間の呪いだと思う。


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hana
@ap1bzr
そっか。最近戦時中の映画テレビでやらないなと思ってたけど、改憲の邪魔になるからなんだ。若い世代に戦争がどんなものか知られちゃマズイと思ってるんだ。


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 「戦時中の映画」とは、「戦時下に撮影・公開された映画」との謂ではなくて、「戦時下のニホンを描いたドラマや映画」ということでしょうか。ぼくはテレビを見ないから不案内だけど、たとえば2020(令和2)年のNHK朝ドラ『エール』は誠実に太平洋戦争下の庶民生活を描いていたようですね。ただ、全体として戦争ものが減っているのは事実だと思う。とくに民放の地上波においては。
 しかし戦時下の空気を追体験するにはなにも映像作品だけがすべてではないんで……前に当ブログで紹介した、堀田善衞の『若き日の詩人たちの肖像』(集英社文庫 上下)と井伏鱒二の『黒い雨』(新潮文庫)だけは10代の人にぜひとも読んでもらいたいなあ。もちろん、10代でなくてもいいですが。
 『若き日の詩人たちの肖像』には、語り手の青年がふつうに街を歩いていたら、警官に「ちょっと来い。」と連れていかれて、そのまま逮捕状どころか説明すらなしに留置所に放り込まれるエピソードが出てきます。「基本的人権がない社会」とはそういう世の中です。








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東京新聞 2021年11月5日


税金の無駄遣い2108億円、会計検査院が報告 「アベノマスク」などのずさんさ指摘
会計検査院は5日、官庁や政府出資法人を調べた2020年度決算検査報告を岸田文雄首相に提出した。税金の無駄遣いを指摘し、改善を求めたのは210件、総額2108億7231万円。新型コロナウイルス対策費を検証し、国が調達した布製マスクの大量保管や持続化給付金事業の再委託など、ずさんな契約や管理の実態が判明した。(以下略)


ケイ
@ESmdcre
まるで『箝口令』をしかれているかの如く、『Dappi』に関して報道したのは(私の調べた限りでは)TBSテレビ系列の『報道特集』だけのよう。他の民放各局は口をつぐみ、NHKは『受信料』で自民党の広告塔を努めている。政治がマスコミに介入すると国民の知る権利が奪われる。




週刊文春
@shukan_bunshun
同姓同名で大混乱 2人の「亀井あきこ」を直撃した

日本国黄帝
@nihon_koutei
やはり文春だけか。以前ならば、このネタは新聞やTV、特に朝昼の情報番組が大喜びで追っかけるような話。Dappiのネタもそうだったが、自民党の選挙を担う電通によって、もはや広告頼みのTVや新聞は完全にグリップされ、自民党に不都合なネタは取り扱わないようになっていると考えるしかない。





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 最後に、『サピエンス全史』で著名なユヴァル・ノア・ハラリ氏の『21世紀の人類のための21の思考』(河出文庫)よりフレーズをひとつ引用させて頂きましょう。
 ちなみに『サピエンス全史』(英語版のタイトルは Sapiens: A Brief History of Humankind)は発祥以来の歴史(過去)を通じて人類の本質とは何かを考える名著で、次著の『ホモ・デウス』は人類のこれから(未来)を考察したもの、そしてこの『21世紀の人類のための21の思考』は、今まさにわれわれの直面しているテーマについて扱ったものです。
 読みやすくするため、改行を施しておきます。




 民主主義は、「すべての人を一時、一部の人をつねに騙すことはできるが、すべての人をつねに騙すことはできない」というエイブラハム・リンカーンの原理に基づいている。
 もし政府が腐敗していて、人々の生活を向上させられなければ、いずれ多くの国民がそれに気づいて、政権を交代させる。だが政府がマスメディアを統制すれば、リンカーンの論理が崩れる。
 国民が真実に気づけなくなるからだ。
 寡頭制政権はマスメディアの独占を通して、失態をすべて他者のせいにすることを繰り返し、外部の脅威(それが実在のものであれ架空のものであれ)へと注意を逸らすことができる。
 そのような寡頭制の下で暮らしていると、医療や汚染といった退屈な事柄に優先する、何かしらの危機が絶えず存在するかのように思い込まされる。国家が外部からの侵略や極悪非道な破壊活動に直面していたら、病院の混雑や河川の汚染を気に病む暇がある人などいるだろうか?
 腐敗した寡頭制政権は、次から次へと危機をでっち上げ、いつまでも支配を続けることができる。


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 これ、2012(平成24)年から続く第二次安倍内閣いこうの自民党政治にそっくりそのまま当てはまるとまでは言わないにせよ、まるっきり遠い国の話とも思えませんね。ぼくが中国を警戒するのはその体制がぼくのいちばん大切に思う「自由」を抑圧するものだからなんだけど、べつに脅威は外から押し寄せると決まったものではないんで、何のことはない、自国の政府こそが抑圧の総元締めになるケースが多い、というか日本のばあい敗戦まで大体ずっとそうだったんだよね。豊かな時期は抑圧が小さくなるけども、ビンボーになるとたちまち強まる。で、今はどんどんそっちに行ってると。だからやっぱりワタシは二大政党制を希求しますね。