風の森in開田

美味しい空気と素晴らしい景色が毎日のご馳走。
霊峰・御嶽山の麓での高原暮らしの独り言・・・

森林浴・・・

2007-05-28 06:37:06 | おでかけ

                

 ***AM5時30分のお天気 気温3℃

 

昨日は誘って頂いて、木祖村の「源流の里」へ・・・

木曽川の水がうまれる源流のひとつ、

水木沢天然林にハイキングに行ってきました。

 

水木沢はほとんど手つかずの天然林が広がり、

木曽ヒノキサワラなどの針葉樹ブナ、トチノキなどの

広葉樹太古のままに混生する森です。

 

トチノキの木肌の様子です。      

この模様がトチノキの特徴だそうです。(初めて見たと言うか気がついた)

木曽五木とは、ヒノキ、サワラ、ネズコ、コウヤマキ、ヒバなのですが、

ヒノキ、サワラ、ネズコは育っても、コウヤマキ、ヒバはもう少し

南の方でないと育たないそうです。

 

 ガイドさんは松原先生で、

木祖村自然同好会の方で、大学の先生でもあるそうな・・・

野鳥が専門だそうで、自然観察30年の経歴だとか。

前夜もふくろうの観察の為、同じ山に夜の入山をされたとのお話でした。

 

可愛い花が・・・             

メモしてきた名前で調べても資料が出て来ず、

名前を聞き間違ったのかも知れないので、名前は書きませんが・・・

私も以前は時々山に登っていましたが、初めて見る花です。

 

花は終わっていましたが、エンレイソウショウジョウバカマや、

茎がシップの匂いのするミズメ、葉っぱをもむと、

キューリの匂いがするイワガラミなど、面白い植物がありました。

 

標高1350mくらいの展望台で昼食・・・

展望台の前のよく陽のあたる斜面には蕨が一杯でした。

前半の太古の森コースは広くて気持ちの良い道なのですが、

これは昭和の始めに敷設された森林軌道の敷跡の道だそうです。

所々に熊除けの大きな鐘がぶら下がっていました。 

 

所々急登の道もありましたが、先生の説明を聞きながら、

また身体中がに染まるかと思うくらいの新緑の中、

昼食を入れての3時間余りは、丁度良い距離だったように思います。

(ちょっと見栄をはりました。 久しぶりの登りだったので、

 結構足に来ています。帰りの車の中はあくびばかり・・・

 

次は木祖村郷土館で、お六櫛の見学をしました。

木祖村は木曽十一宿中、最もにぎわったと伝えられる薮原宿です。

 

 お六櫛の由来・・・

その昔、お六という美しい娘が持病の頭痛に耐えかねて、

御嶽神社に願をかけたところ、夢枕に大権現が立ち、

ミネバリの木を挽いた櫛で髪を梳けば直る」というお告げをのこし、

お告げを信じて作った櫛で、みごと病が癒えたのを喜び、

同じ櫛を作ってお六が人々に分け与えたことから

「お六櫛」が広まったと言うことです・・・

 

 両刃の櫛です。

櫛を作るための道具類はみな職人さん自身の手作りだそうです。

小さなのこぎりのような道具の歯は0,2mmとか0,3mmの世界です。

 

保存会の人が実演してくださいました

電気は蛍光灯では駄目だそうです。(理由をしっかり聞きませんでした。)

江戸時代から明治にかけての最盛期には宿内の100軒以上の家々で、

家族総出の仕事だったらしいですが、

現在この仕事をされている方は10人程との事です。

長野県の伝統工芸品に指定されていますが、

ここでも後継者がいない・・・と仰っていました。

ただミネバリの木は、今も植樹をして絶やさないようにしているそうです。

 

昨夜の天気予報では霜注意報が出て、最低気温も0℃と・・・

夕暮れの中慌てて寒さに弱い鉢花を、軒下や玄関の中に入れました。

5月も終わりと言うのに、又大分県では36℃を記録したと言うのに、

開田の気温は、まだまだ油断がなりません。

今朝の御嶽山です・・・