鞄問題は妹が使ってない鞄を貸してくれたので解決。と云っても旅慣れた人間みたいに母と俺二人で手荷物容量を少しオーバーした程度のその鞄と俺がいつも持ち歩いている鞄で済んでしまうのだから少し騒ぎすぎた。と云うより旅行って何を持っていくかより何を持っていかないかだ。本当は日記を書くためにこのパソコンを持っていこうと思ったけど、この一週間は携帯で日記を書くことにして取りやめる。昨日ファイルを全部削除してしまったビデオカメラも充電その他面倒臭いので中止して一眼レフだけを持っていくことにする。本はペソアの「不穏の書、断章」とハワイ行きの為にとっておいた中村文則の「悪意の手記」の二冊。服装だって別にフォーマルなドレスコードのある店には行くつもりはないので、鞄に詰めたのは夏物のジャケットと、後は向こうで洗えばいいんだし三日分位のTシャツと下着靴下だけだ。とは云うもののやはり海外旅行は海外旅行だし、何かの時に備えて身の回りの整理整頓をしたついでに、今年は年頭に書かなかった「エンディングノート」に延命治療は「望まない」とだけ記しておく。これだけは絶対世界中の人々に向って宣言しておかなくては。夕方テレビの録画予約を追加したついでに以前から録画したままになっていた「かもめ食堂」(荻上直子監督)を見る。映画自体も抑制が効いていて、いい映画だと思ったけど、俺が旅行支度を忘れて見入ってしまったのは、フィンランドで日本食堂をやると云う主人公の設定だ。これば群ようこの原作にあるのだろうけど、俺はポルトガルのリスボンでこんな食堂をやるのが夢だったのだ。生きている内に出来るとは思えないけど、夢だけは捨てずにいたい。でも、その前にハワイから帰ってきたら広尾で新しい店をオープンすることにシャカリキにならなくては‥‥という訳で、実はこの日記を書いているのは13日の午後なんだけど、予約投稿するので皆さんがこの日記を読む頃には23時40分羽田発JAL080便は不測の事態がなければ太平洋上空の筈。ホノルル空港到着は時差の関係で同じ13日の午前11時25分。一週間後には一日飛んでしまって日付が混乱するのでこの日記は日本時間に合わせて書くつもり。因みに今日の朝御飯はハワイでは絶対食べられない生卵かけご飯に自家製塩辛。それに青海苔の味噌汁にしてみた。さて、ハワイでは何をたべよう。母と俺の老老ハワイツアー、乞うご期待。