リングにノックアウトされたボクサーは、精神的には立ち上がれても肉体的に自信がなかったらどうするんだろか?もしもここで立ち上がっても立っているのがやっとで、再度パンチを食らっただけで又ダウンしてしまう。下手すれば再起不能に陥る。だとしたらこのままテンカウントになってしまった方がダメージが少なくて済むんではないか?‥‥と思ってしまうなんて、何が精神的には立ち上がれてもだ?全く精神的に立ち直ってない証拠だ。待つしかない。立ち上がったら相手をノックアウトできると確信できるまでの精神と肉体が甦るまで待つしかない。でも、その間どうやって食べるんだ?それに借金の返済もある。どうやって返すんだ?だからって店をやれば確実に赤字になる。つまり借金が増える。このジレンマをどうやって解決して行ったらいいかリングに倒れたまま解決策が見つからない。待つしかない。解決策が見つかるまて待つしかない。そんな精神状態だからか見る物読む物が素直に頭の中に吸い込まれていく。昨日から読み出した「北方領土交渉秘録」(東郷和彦著)が面白い。家柄もよく、エリートでもある著者が時折見せる弱さが興味深い。今日wowowで見た「かぞくのくに」(ヤンヨンヒ監督)は安藤さくらが最高だ。監督の中にある祖国への苛立ちを見事に具現化している。「仁義なき戦い 広島死闘篇」は深作欣二笠原和夫コンビの仁義シリーズの中で俺が一番好きな作品だ。能年玲奈にひかれて「グッモーエビアン」(山本透監督)を見たら、三吉彩花のセーラー服姿にドキドキした。大泉洋のバカバカしさが愛しかった。麻生久美子の母親ぶりが頗る格好よかった。そう、今日は友がみんな偉く見える日なのだ。