私たちの歴史は変えさせない。29日、「教科書検定意見撤回を求める県民大会」が開かれた宜野湾海浜公園には、主催者の予想をはるかに上回る十一万人が集まった。県民の10人に1人近くが参加し、復帰後最大の規模に膨れ上がった(東京で言えば百万人の集会に相当)。「たとえ醜くても、真実を伝えたい」。沖縄戦で体験した地獄を語る勇気と、受け継ぐ覚悟。静かな会場に、世代を超えた県民の決意が満ちた。検定の標的にされた「集団自決(強制集団死)」の体験者は、失った家族に向けて涙ながらに成功を報告した。宮古、八重山の会場にも合わせて6千人が結集した。すべての視線が、文部科学省に向けられた(「沖縄タイムス」9月30日) 。 私は、22万の瞳は、文科省だけでなく、私たち「日本人」、「本土の人」にも向けられていると思う。会場近くに住む高校3年の女子生徒(18)は、「本土の人は、沖縄は海がきれいで空が青いとしか思っていないかもしれない。沖縄戦があり戦後も問題がある。戦争は二度としてほしくない」と真剣なまなざしで訴えた(時事通信9月29日19時1分配信)。大江氏が『沖縄ノート』で訴えた「倫理的想像力」がいま改めて問われている。 . . . 本文を読む
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