87年6月の韓国民主化運動は、今年で20周年を迎えた。韓国は、朝鮮半島の南北分断状況のもとで、「反共」が長い間の「国是」であった。87年の民主化抗争を経て外国の共産党に門戸を開いたものの、共産主義は「危険思想」とされ、軍政下で左翼や民主化勢力弾圧に使われた国家保安法はいまも残っている。私は先日(9月13日)、初めてソウル西大門刑務所を訪問し、戦前の日朝人民の友好・連帯について思いをめぐらす機会をもったが、このたび茶谷十六さんの「赤旗」記事で、87年民主化闘争の最中に小林多喜二が読まれ、密かにハングルに翻訳されていたことを知った。どんな反共の嵐のなかでも生き続ける日朝人民の友好・連帯に深い感銘を受けたものである。 . . . 本文を読む
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