福田康夫元官房長官と麻生太郎幹事長による一騎打ちとなった自民党総裁選。どこが、どう違うのか。安倍首相が退陣に追い込まれた背景には、自公政治の転換を望む国民の審判があることは言うまでもない。しかし、一騎打ちとなった福田、麻生の両候補は、自民党の「路線転換」を明確に打ち出せないばかりか、お互いの主張も「大同小異」。がけっぷちに立つ自民党の再生をかけた政策論争とはとても思えない、低調なスタートを切った(「朝日」2007年09月16日00時00分)。アメリカいいなり、多国籍大企業中心という自民党政治の基本路線のなかでは、いかに総理・総裁の顔を変えても、とりえる政策の選択の幅は、限られている。日本国民の犠牲のもとに自己の繁栄と生き残りをかける支配階級のための政治を転換できるかどうかは、与野党の議席数が逆転した参院での野党の一致したがんばり、それを後押しする国民世論にかかっている。 . . . 本文を読む
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