プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

あーなみたかてる 2月20日は多喜二忌  日本政治のゆがみの根本にあるもの―歴史を直視しない態度

2007-02-20 19:10:53 | 政治経済
74年前の1933年2月20日、日本共産党員の作家・小林多喜二が築地警察署で虐殺された。多喜二と同じ警察署内での虐殺は80人、拷問による獄死が114人、病気による獄死は1503人にのぼる。多喜二虐殺時の主犯格は警視庁特高部長・安倍源基、その配下で、虐殺に直接手を下したのが毛利基特高課長、中川成夫、山県為三両警部らである。戦前でも、拷問は禁止されており、虐殺に関与した特高警察官は殺人罪により「死刑又は無期懲役」で罰せられて当然であった。ところが、昭和天皇は、虐殺の主犯格である安倍、配下の毛利、中川、山県らに叙勲を与え、新聞は「赤禍撲滅の勇士へ叙勲・賜杯の御沙汰」と報じたのである。重大なことは彼らが戦後も今日まで、なんら罪に問われることなくきており、政府は、拷問の事実を認めず、「答弁いたしたくない」(76年当時の稲葉法相)との態度で、これが今に至るまで引き継がれていることである。 . . . 本文を読む