とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

DVD「ウタヒメ」を観ました。

2012-09-05 21:44:45 | 映画

5枚続けて借りた1枚です。

映画館の予告で観ていたのですが、なかなか観ることができなかった作品です。

ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」が流れるということで、ちょっと観てもいいかなと思っていました。

個人的にはバンドものはとても好きなのです。

高校時代にはバンドというものに属していた時代もありますが生来人とつるむのが苦手で、

いつも一人で演奏していることが多いのでバンドというものには憧れています。

唯一、プロのパーカッショニストに時々ヘルプしてもらっているくらいです。

ストーリーを簡単に言うと、アラフォーのバンド結成物語になります。

この手の映画の王道を言っていて、それぞれにはいろんな背負っているものがあり、

その背負っているものを描きながらそれを超えるためにバンドがあり、仲間がいるというストーリーです。

嫌な言い方をすればくさい話です。でも、王道は王道で安心して観ることができるのです。

また、登場人物が魅力的なのでそういう意味からも引きつけられる話です。

あらすじをかいつまんで言うと、郊外のマイホームで暮らす45歳の美恵子(黒木瞳)は、何不自由ない専業主婦をしている風。

優等生的な性格で、非の打ち所のない奥様だけど、その内面はフラストレーションでいっぱいです。

夫(西村雅彦)は美恵子に無関心な上、配置転換でローン返済も危うくなり時々実家にひきこもっている。

姑から「もっといいご縁があったのにねえ」と嫌みを言われ、高校生の娘、沙耶子(栗咲寛子)も不登校のひきこもり状態。

家族のためにとがんばればがんばるほどカラ回りしてしまう。

自分を変えようとコンビニでパートをし始める。

そんな時、、乳がん検査を受けに行った病院で偶然出会ったのがかつての職場の後輩40歳のマイペース女、かおり(木村多江)です。

男にだらしないバツイチのかおりは、ネットで知り合った男に大金を騙し取られた様子です。

見るに見かねてお金を貸してしまった美恵子は、近所のコンビニ「フォーリバース」でパート勤めを始めることにする。

コンビニで働く美恵子が出会うのは、大柄な万引き常習主婦雪見(山崎静代)です。
 
事情を聞くと社宅暮らしで、意地悪でウワサ好きの奥様連中に悩まされ、友達がいない。そのさびしさから、ついつい万引きをしてしまったという。
 
同情した美恵子とかおりは、なぜかその夜、雪見とカラオケで意気投合する。
 
そのとき、隣の部屋から聞こえてきたのが、ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」です。
 
高校時代に記憶が蘇る。「演奏できたら気持ちいいんだろうなぁ」とつぶやく美恵子にみんなその気になる。
 
元夫からの慰謝料で楽器を調達してきたかおりの勢いにもう止まれなくなる。
 
ギターは美恵子、キーボードはかおり、ドラムは雪見。ベースはどうする? といことになる。
 
コンビニに「バンドやろうぜ 35歳以上、女性」と貼り紙をした3人の前に登場したのが、
 
バリバリのパンクファッションと濃厚メイクの謎の女、新子(真矢みき)です。
 
猛特訓がスタートし、バイトの高校生からのチャリティ・コンサートに出ないかという誘いがかかります。
 
その高校は娘が不登校になっている高校。
 
楽しく音楽に熱中する4人。このままでいかにのが王道の所以です。
 
夫とケンカをした雪見が、再び万引きをして捕まってしまいます。
 
雪見を迎えに行った帰り道、4人のお互いに対する不満が大爆発し、傷つけ合バンドは空中分解に……。ここも王道たる所以

でも、家庭での問題と向き合った美恵子は、家族を「取り戻したい」と切望し、そのためにはコンサートに出ることが必要だと感じます。
 
意を決して3人に宣言します。かくして、バンドが再開します。
 
いよいよコンサート当日を迎えますが、またまたとんでもないアクシデントが……!
 
次々に王道が待っていて、ストーリー自体も先が読めてしまうのですが、そこはそこ……
 
途中中だるみもあって、眠くなってしまうのですが、王道ムービーにそんなことは言ってはいけません。
 
見終わった感想から言うと、女優はやっぱりすごいということです。
 
黒木瞳さんはさすが、元宝塚ということで歌がうまい。ギターを弾く動作も様になっています。
 
ミュージカルをみているようでした。
 
日本一不幸が似合う女優と言われ続けた木村多江さんは見事にはじけて軽い女を演じきっています。
 
真矢みきさんは、けばい化粧とメタル系の衣装で何ともコミカルな味を出しています。
 
中指を突き立てて「サンキュー」も良い味出しています。
 
山崎静代(静ちゃん)はフラガールの時も卓越した演技を見せていましたが、この映画でも抜群の存在感をアピールしています。
 
フィナーレの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」はやっぱりご機嫌です。
 
この曲がかかるだけでいろんな思いがかけめぐるので、最後は良い映画だったと思わされてしまうのが、音楽の魔力なのかもしれません。
 
 
 
 
コメント (5)
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