とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

入院騒動7

2009-07-29 23:30:05 | 日記
病室は4人部屋です。

移った時にはまだウンウンうなっている状況だったので、あまり周囲が気になりませんでしたが、体調がもどってくるに連れて状況が見えてくるようになります。

後の3名は私よりははるかに年齢が上の人たちばかりでした。
見舞いに来た人たちとの会話を聞くとはなしに聞いていると、どうやら皆さん癌の手術をなさったようでした。
入院も一度ではなく二度目のようなことを言っていました。

カーテン一つ隔てたベッドの人は、中でも一番元気で、しょっちゅうウロウロしていました。
この人が一番気になって仕方ありませんでした。
病室を変わった時にはいなくて、自宅に帰っていたようなので、もうすぐ退院なのかな?と思っていたら、手術を控えていた身の上だったようです。

この人が夜はいびきがすごいし、就寝後にもテレビを見ているのでカーテンの向こうからチラチラと光が漏れてきてなかなか眠れない原因を作った人です。

ある夜のことです。いつまでたってもテレビが終わらないのに、いびきががんがん聞こえてくるという日がありました。
カーテンを開けてテレビを切ってやろうかと思いましたが、トラブルになっても面倒くさいので、ナースの詰め所まで行って、事情を話してテレビを切ってもらいました。
時々廊下ですれ違うのですが、この人とは絶対合わないだろうなという感じの人でした。

ベッドで寝ていてちょうど足許の方向にいる人は、年齢が70歳くらいの人で、見舞いの人が来たり、ナースが訪問している時にはやたら元気のいい人でした。
ちょっと耳が遠いのか、話し声がとても大きくて「勘弁してよ」というところもありました。
でも、この人の興味は途中から、「お尻の調子が悪い」でした。
お尻のあたりが少しかぶれているのかとてもかゆいことを訴えていました。
「お変わりはありませんか?」と病状について聞いてくるナースに対して、病状ではなく「お尻が洗えないだろうか?」「薬はないか?」とか、そのことばかりを訴えていました。私は心の中でこの人のことを「ミスター黄門さま」と呼んでいました。
毎日血圧や体温について計測にくるナースに対して、数値を尋ねて記録しているようでした。

斜め向かいの人は、話で聞く限りは重症の患者さんなのかと思っていましたが、歩行可能な方でした。
この方の所も頻繁に見舞客が訪れてきていて、なかなか大声でにぎやかな病室でした。
この方のいびきも独特で元気になるとかんに障るものでした。

いびき三兄弟のいびき攻撃は、夜となく昼となく続いてくるのでだんだん睡眠不足気味になってきました。
家からヘッドホンステレオをもってきてもらって、防衛に励みましたが、それをさらに超えるほどのボリュームもありました。
ナースに相談すると、睡眠剤を出してもらうよう手配してもらえることになりました。

ところが、検診にきたドクターが検査の結果もいいので、退院してもいいと言ってくれました。
「このまま病院で安静するのもいいし、自宅で療養するのもいい」と言ってくれたのでもちろん、退院を選びました。

土曜日に手術をして、木曜日に退院するという最短のコースを取ることができてちょっとラッキーでした。
(次回は入院にまつわるこぼれ話を紹介します)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 入院騒動6 | トップ | 入院騒動8 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事