イギリスBBCにトップギアという番組がある。車好きの人のためのバラエティー番組だ。人気が高く、もう何年もわたって続いている。
僕がこの番組を紹介する理由はたったひとつ。日本のメディアと比較してもらいたいと思うからである。
では何を比較するのか。
番組の自由度、そしてそれ以上にそこから垣間見える社会の成熟度。これがどれほど大きいか。
毎回車の紹介を兼ねているけれども、これが日本では考えられない内容である。それをNHKが放送していると思えばその差が歴然としてくる。
いくつか例を挙げるから、いずれもNHKだったらと思って読んでください。
BMWだったか、AUDIだったか、いずれにしても有名な高級車ブランドの車について「この車はまるでジョージ・ブッシュのようだ。見かけだけは威張っている」(日本ではかなり遅れて放送されるため)
会場は爆笑の渦に包まれる。この番組に対してブッシュ元大統領から抗議がきたという話もなければ、視聴者からの抗議もないようだ。いや、あるのだろうが、そういうものは子供の寝言のように扱われるのだろう。
韓国の車が非力であるということを「実証」する番組もあった。ゆるい坂道をのろのろと登って行く車はついに疲れたロバのように停止してしまう。コメントも「こんな車を買う奴は間抜けだ」とかそんな類。
アメリカで活躍しているイギリス人俳優がゲストに招かれる。司会者は「なぜあなたはあんな国で仕事をなさるんです?イギリスのほうがずっと自由でしょうに」と突っ込みを入れる。予想もしなかった質問に対しゲストは苦笑いをしていたが「いや、イギリスはあなたが思うほど自由度はないでしょう」と切り返す。
「おや、それは一体?」「少なくとも信号はイギリスのほうが断然多い」
品のない笑いがあるかと思えばこのようなゆとりある受け答えがある。こうした懐の深さがイギリスなのかもしれない、と思う。うらやましい限りだ。
日本のメディアはといえば、選挙特番で池上彰さんの突っ込みくらいでやんややんやの喝采が起こるほどである。そしてうんざりするほど多い「禁止用語」とそれに類する内容。
ひと言でいえば「ぶりっ子」だ。大人になれぬはずだ。
僕が英語に堪能だと思う人もいるだろうから補足しておこうか。ちょっと前までは日本語スーパー付のがYoutubeで見ることができた。それができなくなって残念である。僕の英語力では聞き取れないのである。中学、高校で真面目にしておけばよかったと、この歳になって初めて思う。それくらい面白い。
僕がこの番組を紹介する理由はたったひとつ。日本のメディアと比較してもらいたいと思うからである。
では何を比較するのか。
番組の自由度、そしてそれ以上にそこから垣間見える社会の成熟度。これがどれほど大きいか。
毎回車の紹介を兼ねているけれども、これが日本では考えられない内容である。それをNHKが放送していると思えばその差が歴然としてくる。
いくつか例を挙げるから、いずれもNHKだったらと思って読んでください。
BMWだったか、AUDIだったか、いずれにしても有名な高級車ブランドの車について「この車はまるでジョージ・ブッシュのようだ。見かけだけは威張っている」(日本ではかなり遅れて放送されるため)
会場は爆笑の渦に包まれる。この番組に対してブッシュ元大統領から抗議がきたという話もなければ、視聴者からの抗議もないようだ。いや、あるのだろうが、そういうものは子供の寝言のように扱われるのだろう。
韓国の車が非力であるということを「実証」する番組もあった。ゆるい坂道をのろのろと登って行く車はついに疲れたロバのように停止してしまう。コメントも「こんな車を買う奴は間抜けだ」とかそんな類。
アメリカで活躍しているイギリス人俳優がゲストに招かれる。司会者は「なぜあなたはあんな国で仕事をなさるんです?イギリスのほうがずっと自由でしょうに」と突っ込みを入れる。予想もしなかった質問に対しゲストは苦笑いをしていたが「いや、イギリスはあなたが思うほど自由度はないでしょう」と切り返す。
「おや、それは一体?」「少なくとも信号はイギリスのほうが断然多い」
品のない笑いがあるかと思えばこのようなゆとりある受け答えがある。こうした懐の深さがイギリスなのかもしれない、と思う。うらやましい限りだ。
日本のメディアはといえば、選挙特番で池上彰さんの突っ込みくらいでやんややんやの喝采が起こるほどである。そしてうんざりするほど多い「禁止用語」とそれに類する内容。
ひと言でいえば「ぶりっ子」だ。大人になれぬはずだ。
僕が英語に堪能だと思う人もいるだろうから補足しておこうか。ちょっと前までは日本語スーパー付のがYoutubeで見ることができた。それができなくなって残念である。僕の英語力では聞き取れないのである。中学、高校で真面目にしておけばよかったと、この歳になって初めて思う。それくらい面白い。