季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

鍵盤の感覚

2018年06月05日 | 音楽
つくづく人の感覚の不思議を感じることのひとつにピアノの弾き心地がある。

先日「素人」と題する駄文に寄せられたコメントに対し返信は新しい投稿にすると約束したのだが、これは結構難しい。

事柄自体は簡単だが言語で書くのが厄介なのである。

それにしても僕も説明無しに鍵盤の重さ云々とHP上でも書くのだ。弾く人にとってはそれ程不思議なことではないかもしれないが、素人にはよく理解できにくいことだろう。いや、素人でもこればかりは感じる。ピアノを弾かぬ人にはと言い直そう。

コメントが無ければ書かなかったテーマかもしれないと思うと百万人の読者のコメントは有難い。今のところ炎上もしていないのはひとえに皆さんの自制心の故であろうか。

さて本題に入り、鍵盤の重さである。前述のように確かに感じるのである。これは冷静に考えると音の響き方から来るのだろう。

同じピアノなのに調律後には軽くなったり重くなったり、はたまた硬く感じたりするのだから。

まだ子供だった頃には僕も鍵盤が重いと感じると弾きづらく感じ、発表会などの折には他の子とやれ重い軽いと言い合っていた記憶がある。

待てよ、リューベックのホールのピアノに対しても友人達と論じ合ったことを思い出した。随分と弾きづらい楽器だった。

今でも鍵盤の重さの差は当然感覚する。しかし弾きづらさとなるとどうだろう。鍵盤の重さによって弾き易い弾きづらいはほぼないのである。

これは明らかに僕のテクニック上の変化によるものだ。詳述はしないが。

もう一点、硬い感じがするのは主に調律が固い時なのだと思う。楽器の音そのものではない。調律についても書き始めたら取り留めなくなるし理解不能になるのが落ちだからやめておくけれど。

このように僕たちがピアノの鍵盤から受け取る感覚ひとつ取っても科学的事実とは随分とかけ離れたものなのだ。

その上で、コメントにあったように、軽い鍵盤の方がコントロールするのは難しく、逆説を弄したくなる。軽い鍵盤ほど重いのだと。

コメントを読み僕に理解出来ない所があり、それに触れつつもうひとつ別の記事を書いておく。
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