季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

ベテルギウス

2013年09月28日 | Weblog
つい数日前、驚くべきニュースがあった。

オリオン座のベテルギウスが数週間から数か月後に爆発し、ことによれば太陽と同程度の光度に達するというのだ。

僕は夜犬の散歩に出る日課であったから、冬の夜空を見上げては「オリオン座をこうして眺めるのはあと何度あるのだろう」と思うのが習性と言ってよいほどオリオンに愛着があるのである。

ベテルギウスは命を終えかけている赤色巨星である。いつ終焉を迎えても不思議ではない。でもどうせなら僕の目の前で宇宙の大神秘を見たい。どんな芸術も消し飛ぶようなドラマを見たい。

宇宙の時間規模ではもうじき、といっても人間にとっては長い長い時間だ。僕が目にすることは無かろうと諦めていた。

それが数週間だって!僕は単純に楽しみであった。猛烈な宇宙線が地球に降り注ぐ確率も、たとえ極めて低くてもあるという。でも、そんなことはどうでもよいぞ、とワクワクしてしまった。

その後、このニュースは何かの誤報で、報道されたような兆候は今のところない、と正式な訂正があったようである。ベテルギウスが終焉を迎えているのは本当だが、やはり数千年規模で考えるだけのことらしい。拍子抜けしてしまった。

それでも冬の夜空に相変わらずオリオンがあった方が良いかな。もうじきオリオンの季節になる。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿