季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

サン・レミィ

2014年07月22日 | スポーツ
今ツール・ド・フランスがたけなわである。

昨日のコースの中にサン・レミィという町があった。

何処かで聞いたことがあるとボケた頭を巡らせることしばし、ここはゴッホが例の耳切り事件の後に入院していた精神病院があった町だと気付いた。

ゴッホの書簡集は昔何度も繰り返し読んだ。サン・レミィの名前は幾度となく目にしたし、画集を開けばサン・レミィ時代の作品群は膨大な量に上る。

自転車選手の健康な肉体が通過する背景にあるサン・レミィとゴッホの作品や書簡集から受ける印象が余りに乖離していて咄嗟には結びつかなかった。

実際の町はむかしもこのように平凡な日常の景色を提供していた筈だ。そしてその中でゴッホという名前の男が生きていた。

当たり前の日常だ。やれやれと思う。
コメント
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