季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

報道の質の悪さ

2014年02月01日 | その他
これまでにも音楽ジャーナリズム、スポーツジャーナリズム、犯罪ジャーナリズム?等を通して、我が国の報道が如何に質が低いかを書いてきた。

そこへ来てSTAP細胞のニュースである。

実はスポーツジャーナリズムについて書きかけていたが、この大発見についてのお祭り騒ぎが余りに酷いのでそれを先に書こうと思った。

どこを見ても割烹着だ、ラクロスだ、果ては作文まで紹介して、ついには研究者自身が報道の自粛を要請する有様らしい。

作文まで持ち出す、この感覚は我々のおセンチな「感動秘話」の定番であろう。序でに言えば、何やらの事件の犯人の時にも必ず現れるね、この手の報道が。

そんな粗末な「報道」ですら「知る権利」だの「国民感情」だのに寄りかかって、自分たちが凡ゆることを骨抜きにして貶めているとは露思わないらしい。

僕が読めるのはドイツ語とかなり怪しげな英語だけであるが、どこを見ても研究者の名前はあるが、必要以上の紹介は無く、センセーショナルな発見であると同時に沈着な反応を示す学者のコメントが主である。

もちろん日本では日本人が発見した、という事情はある。しかしマスコミはそれに便乗して視聴率アップや部数アップに奔走するのは実に見苦しく愚かではないか。

知る権利もへったくれもない。

駆け足で書いて、意に満たぬ所も多いが、まず投稿してしまおう。
コメント (1)
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