ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
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北九州散策 ~ 門司港レトロ、小倉城、松本清張記念館、若松南海岸通り

2019年02月14日 | 北九州
友人の息子さんが北九州を訪れることになり、久しぶりに再会。友人夫妻とは、同じ時期ハワイで勤務して以来、家族ぐるみの付き合いを続けている間柄です。ひとあし先に先に私たちが帰国してから会っていないので、15年ぶりの懐かしい再会でした(正確に言うと、息子さんとお母さんは一度沖縄を訪ねてくれたので、妻だけはこのときに会っています)。九州は初めてとのことなので、駆け足ではありますが北九州をざっと紹介して回りました (^-^)ゞ

まず最初に案内したのは、かつては九州の鉄道と海運の玄関として重要な役割を果たした門司港レトロ地区。この建物は大連友好記念館と呼ばれます。ロシア帝国が大連市に建築した鉄道汽船会社の建物なんですが、1979年に北九州市と大連市が友好都市となったことから、締結15周年を記念してそっくり複製建築されました。茶と白のタイルに包まれた瀟洒な外観が印象的な建物です。


大連友好記念館の前で咲いていた桜。


あでやかな色あいが冬の寒さを、暫し忘れさせてくれました。


明治45年(1912年)に建築された旧門司税関庁舎。


1階の吹き抜けエントランスホールには、雛人形のコレクションが展示されていました。




この門司港レトロ地区には、明治・大正時代に建設された歴史的建造物が多く残されています。


旧門司三井倶楽部は、大正10年(1921年)に三井物産の宿泊施設・社交倶楽部として建設された建物で、国の重要文化財に指定されています。大正11年に来日したアインシュタイン博士もここに宿泊したそうで、その部屋は今も「メモリアル・ルーム」としてそのままの状態で保存されています。


大正3年(1914年)に完成し、駅舎としては初めて重要文化財に指定された門司港駅。2012年から保存改修工事が行われていましたが、いよいよ3月10日にグランドオープン。3月は「門司港駅グランドオープン・マンス」として、様々な行事やイベントが行われるそうです。


ここから本州は目と鼻の先。今は関門大橋と関門トンネルで結ばれていますが、北九州と下関を結ぶ新たなトンネルの建設が検討されています。


再び小倉に戻り、「砂の器展」が行われている松本清張記念館へ。


「砂の器」は、松本清張が初めて挑戦した新聞連載の長編推理小説です。1960年5月17日から約1年間に亘って読売新聞夕刊に連載されました(全337回)。


砂の器の舞台の一つとなった、秋田県にある羽後亀田駅周辺のジオラマ。


「砂の器」にちりばめられたキーワードの数々。


テレビドラマとなった多くの作品のポスター。私たちが見ていたものもありました。




松本清張記念館とは、ほぼ隣り合わせの小倉城。関ヶ原合戦の功労で初代小倉藩主となった細川忠興が築城した城です。一般的に各層の境に取り付けられるひさし(屋根)が、小倉城の4階と5階の間にはなく、4階よりも5階の方が大きくなっているのが特徴で、建築当初は「唐造りの天守」と呼ばれました。5階が黒く塗られているのも印象的ですね。残念ながら、3月末まで展示リニューアル及びエレベータ設置工事中で内部見学はできないため、昨日は外から眺めただけでした。


城内のしだれ梅。


小倉城の大手先門跡に展示されていた燃料電池自動車。


環境モデル都市を目指す北九州市は、究極のクリーンエネルギーとされる水素エネルギーを有効に活用する社会システムの実現にも取り組んでおり、その一環として燃料電池自動車3台を公用車に導入しています。


続いて、私のお気に入りの場所を見せたくて、若戸大橋を渡って若松区まで足を延ばしました。これで、昭和38年(1963年)に門司市・小倉市・戸畑市・若松市・八幡市の5市が合併して誕生した北九州市のうち、旧八幡市を除く4市を紹介したことになります (^-^)ゞ
「若松南海岸」あるいは「若松バンド」と呼ばれる海岸沿いには、明治・大正時代に竣工した建造物が残されており、かつて日本一の石炭積出港として繁栄した歴史を今に伝えています。これは、赤煉瓦を印象的に使用した旧古河鉱業若松ビル。


こちらは明治38年(1905年)に建築された若松石炭会館。若松バンドでは最も古い建築物です。この1階には天然酵母のクロワッサンで知られる三日月屋が店を構えているので、ビルの前の駐車場はいつも混みあっています。


15年前はまだ小学生だった彼。家族ぐるみで一緒に遊んだことや、私たちが暮らしていたコンドミニアムの中庭でBBQをしたことなども覚えてくれていて、懐かしい話題で話が尽きませんでした。若い人には退屈な北九州散策だったと思いますが、今朝、「初めての九州で最高の思い出ができました」とメールをくれるなど、心遣いが嬉しかったです。穏やかでやさしく、礼儀正しい好青年に成長していたことに感動を覚えた一日でした。私たちのほうこそ、最高の思い出ができました ヽ(^o^)丿

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コメント (2)
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