パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

よくわからない話

2009-04-28 20:08:43 | Weblog
 豚インフルエンザで世界中大変なようだが、もしこれにかかってしまって病院に行ったらやはり、3割負担とか、になるのだろうか?

 メキシコでは、貧しい人は病院に行けないので潜在患者がかなりいるのではないか、とか報道されていたが,では,アメリカではどうなのか?

 盲腸切るだけでン百万円もかかる国だから云々みたいなことをよく聞くのだが、どうにもわけのわからないのが、この医療費の問題。

 アメリカには公的保険制度がなく、歴代民主党政権はその導入を主張しながら、実現していないという。

 ところが、アメリカの予算の半分以上は医療費なんだそうだ。

 要するに,百兆円以上、アメリカ政府は医療費を負担している。

 一方、日本の医療費は全体で30兆円、その半分弱を国民自身が保険料,診察料で支払い,さらに半分弱を雇用者が負担し、それでも足りない分を政府と地方自治体が負担するが、それは全体の四分の一以下で、たったの8兆円。

 厚生省が「医療危機」と騒いでいるのは、要するに健康保険制度の危機なんだが、アメリカ並みに医療費支出を行えば,そもそも保険制度なんかなしで、無料で診察が受けられるようになる。

 ウェブで調べたら,アメリカの全予算(200兆円超)の60パーセント、つまり120兆円が近くが社会保障関係で、それが貧乏人向け医療制度と言われているメディケア、いわゆる生活保護、一般福祉関連にそれぞれ三分の一、軍事費に18パーセント、国債支払いに12パーセント,その他(公共事業とかそんなものか)に9パーセントという割り振りだった。

 一方,日本の場合は…多分,医療の基本は健康保険、つまり、国民相互の助け合いで賄い、国は足りないところを埋める、そんな感じなんだろう。

 しかも、その「助け合い」を国が仕切って,その仕切り料をたんまりいただいている。

 汚ねえぞ。日本政府。

 しかし、そのアメリカでも、民主党政権が必死に「健康保険制度導入」を目指しているのだから、現行制度に問題があるのは確かなんだろう。

 どうもよくわからない。


 なんだか、街全体が早くも「連休モード」に入っているみたいだ。

 私は,この間になんとか「写真集」を仕上げたいと思っているが…。