パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

「クレヨンしんちゃん」に遭遇。一年ぶり

2009-04-13 20:43:53 | Weblog
 「クレヨンしんちゃん」の劇場版新作の宣伝のための、旧作のTV公開を見た。(てことは、劇場版は毎年一本公開しているから、一年ぶりってことだな)

 「温泉なんたら」というのだけれど、温泉、というか公共浴場を憎み、逆に世界中を温泉だらけにして滅ぼしてやるという野望に燃えた男が「温泉ロボット」――強力な削岩ドリルを備え、マグマを掘り出すことができる――で、海を熱湯に変えて世界の氷を溶かし、世界全体を水没させようとする。

 で、タイトル前に、この温泉ロボットが、得体の知れない「闇中で点滅する光」として某温泉に登場する場面から見たのだが、その緊迫感の素晴らしいこと。

 『ジョーズ』を思わせるといったら誉め過ぎか。

 「クレヨンしんちゃん」と知らずに見ていたのだが、「お、これは」と思っていると、すぐに「クレヨンしんちゃん」だとわかった。

 最初に丹波哲朗が出てきて、でもそれっきり消えてしまって、どうしたのかと思っていたら、最後のクライマックスで超重要人物として登場する。

 このへんのタイミングの良さといったら、本当に、劇場版「クレヨンしんちゃん」の監督は、日本で一番、いや世界でも有数の「映画のことがよ~くわかっている監督」だ。

 その「クレヨンしんちゃん」の最高傑作と言われている(私は見ていない)戦国時代にタイムスリップする作品を実写化するんだそうだが、なんだかな~である。

 なんだか、批評家の言い分を真に受けて決めたような、軽率な感じがするのだ。

 まあ、こんなひねくれた感想をもつのは、ひとえにその作品を見てないからなのだが、どうやって、あの全編を貫く、関節を外すような脱力感を表現するか。

 あの、決して面白いとは言えぬギャグを「面白いかも」と思わせてしまう知性(?)は実写版スタッフにあるだろうか?(私は「実写映画関係者」なる連中の「知性」をトコトントントントン軽蔑している)

 そして、あのリズム感!

 今、ググって調べたら、実写版の主人公は草薙と新垣ユイだそうで、でも、それは野原家の夫婦ではなくって、野原家がタイムスリップする戦国時代の武士とお姫さまだそうだ。

 では野原家は誰がやるかというと、父親が筒井道隆、妻が夏川結衣。

 筒井道隆!

 懐かしい。役者やってたのか!と思うくらい。

 でも、適役とは到底……。

 私だったら、あの積水ホームか何かのCMで帽子かぶって踊っている、あの人、誰だったか……あ、阿部寛、彼にするな。

 奥さんは夏川でもいいかもしれない。(よく知らないのだが)

 で、全編ミュージカルにする。(もちろん、原作は戦国ものじゃなくて、別のを選ぶ)

 それはともかく、クレヨンしんちゃん 実写版でググったら、最初に、伊藤Pのブログがあった。

 伊藤Pも「クレヨンしんちゃん」の劇場版にぞっこんなようだった。

 え? 伊藤Pって誰かって?

 テレ東の大江アナが可愛い、「もやもやサマーズ」のプロデューサーです。

 「もやサマ」は、今、唯一楽しめる番組。ワタクシ的には。

 「やっぱりね!」とちょっと嬉しかった。