パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

お引っ越し4

2006-06-24 12:37:02 | Weblog
 今朝の産経新聞の家庭欄に、引っ越し、出産、結婚など、基本的に良い方向への変化であり得る変化であっても、「鬱」の原因になる、と書いてあった。なるほどね……。しかし、これまで何回か事務所を引っ越したが、「鬱」的になることはなかった。今回の引っ越しの動機は、ちょっと後味のあまり良くない出来事がきっかけなので、多分、その為だろう。

 同じく、産経。社説で、福井日銀総裁の辞任を要求。社会的信用が失墜したからだというのだが、結局、福井が、現今の事態を乗り切ってしまったら、フジサンケイグループ(というか、既存の全マスコミ)が蛇蝎のごとく忌み嫌う、ホリエモン、村上ファンドに対する追究も尻すぼみになるおそれがあるので、そう言っているのだろう。
 産経新聞は、湾岸戦争に際しての報道が素早く、適当であったことと、匿名のコラム時報、「斜断機」が含蓄に富んでいたこと、それから一週間程度の連続インタビュー企画があって、それが好きだったこともあって購読していたのだが、健在なのは、連続インタビュー企画くらいで、後は酷く質が低下していると言わざるを得ず、引っ越しを機に購読はやめよう。ただ、産経は、昔から、犯罪等、社会ネタ関連で、独特のルートを持っていると言われている。多分、文芸春秋社関連なのだろうが、ちょっと雑誌的特種報道があって、それは今でも時々面白いのだが……、いかんせん、経済に弱すぎた。まあ、どこも、日経を含めて五十歩百歩なのだが……せめて、「日本国政府の借金、870兆円に」と正確に書いてくれよ。「日本国の借金」ではなく。
 そんなこんなで、私が思うに、ホリエモン(村上ファンド)は、ニッポン放送買収前に自前の新聞、フリーペーパーでいいから、作っておけばよかったのにと思う。同じマスコミとして行動しているのだ、という買収の大義名分も立つし。

 「別冊歴史読本・のぞき見日本意外史」をパラパラとチェックして、面白い記事を発見。豊臣秀吉は指が6本あったというのだ。カトリックの宣教師がはっきりそう書き残しているのだそうで、著者曰く、当時の日本人はみなそのことを知っていただろうが、独裁専制君主の肉体的欠陥(……いや、異常かな……いや、特徴か)を具体的に文章で書き残すことはできなかったのだろうと。それはそうだろう。ただし、前田利家は、それを仄めかした文章を残しているそうだ。

 しかし、「歴史読本」とか、「別冊宝島」など、本屋で立ち読みすると、とても面白そうで、でも、実際に買ってじっくりよむと、結局目次タイトルのお題目以上の記述はなく、肩透かしを食らう。実際、秀吉が六本指だったからといって、だから歴史がどうなったというものでもないし。(「歴史読本」と「別冊宝島」を並べるたりすると、「別冊宝島」の編集者は怒るかな?)