パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

教えて!

2006-04-09 13:26:59 | Weblog
 久し振りに「サンデープロジェクト」の最初の方を見る。ゲストは小沢一郎と北側国土建設大臣。
 小沢については田原が、「代表選挙をやったおかげでマスコミの注目が民主党に集まり、メール問題なんかどっかにいっちゃった」とか言っていたが、メール問題が「どっかにいっちゃった」かどうはともかく、テレビ朝日は代表選挙なんかやったら党が分裂し、小泉自民党に対抗できなくなるから、話し合いでやれと主張していたのではないのか? 少なくとも、古館の報道ステーションでは、古館がまさに、血涙をふるうように、「選挙はダメ」と主張していて、これを古館の持論とみるのはちょっと不自然で、テレビ朝日を含む朝日メディアの主張のように思っていたのだが。
 まあ、そんなことはどうでもいいとして、北側大臣は当然姉歯問題で出演したわけだが、そこで、建築基準法で認められた強度計算ソフトには、その精度にいくつも種類があって、低性能のソフトは値段は安いが、計算が雑だが、それを補うために、安全度を高く見積もっている。一方、高性能になる程、計算は細かく、正確になる。つまり、安全度を基準法ぎりぎりにまで絞り込むことができるが、その分、値段も高い。
 で、姉歯氏は、この「安いソフト」を使ったわけだが(姉歯だけでなく、多くの構造計算の専門家も「安いソフト」を使っているらしいが)、「より安全度を高く設定している」ために、従来、基準法に達していないと思われていた姉歯物件の中に、より高価なソフトで計算したら、基準法をクリアしているものもあったという。
 ということは、要するに、姉歯氏は、「安全値が高めに設定されている安いソフト」を使って、なおかつぎりぎりで基準法をパスしようとして、水増しした数値を入力した、ということなのだろう。「安物買いの銭失い」とはこのことだ。いや、妻すら死なせてしまった。もちろん、姉歯だけの責任ではないけれど、姉歯の性格的なものもあったのだろう。

 「ターミネーター2」を見る。2度目だが、1度目は、良いターミネーター(シュワルツェネッガー)が、子供と「人は殺さない」という約束をした上で、包囲した警察官を蹴散らす場面から見たのだった。そこでは、画面に「死傷者ゼロ」とか出たりして、なんか、いい子ちゃんぶった映画だなあと思ったのだが、今回は、最初から見たので、そんな印象はなく、むしろ、最後、「良いターミネーター」が、自ら溶鉱炉に身を沈める場面なんか、ちょっと感動的だった。(以前は、「いい子」ぶるのもいいかげんにせえ、とか思ったりした)
 しかし、まあ、全体的に、これこそ「勃興期のハリウッド」を思わせるような映画だったと思う。(もっとも、「勃興期のハリウッド映画」なんてほとんど見たことないが)たとえば、大衆性を全面に押し出し(彼らは、下品で無能かも知れないが、否定はしていない)、バロック的とも言える派手なアクションで観客をひきつけ、なおかつ「倫理」の大枠をかぶせ、といったところに「初期ハリウッド的印象」を抱いたということだ。モノクロのサイレントでも「可」のような内容だし。(実際、ちょっとややこしい設定の説明に、女主人公の独白を使っていたし)
 ちなみに、「大衆」の重視ということで言えば、良いターミネーターが、酒場にたむろする極右風のおやじの革ジャンを奪ってそれを着込み、そのまま最後に溶鉱炉に身を投げるまで、それを着たまま、といったところなんかにも現れているように思った(シュワルツェネッガーの「思想」かもしれない)。ちょっと勘ぐり過ぎかも知れないが、ともかく、面白かった。(中途で、悪いターミネーターが姿を消している間、ちょっと間延びしていたが)

 えー、ところで、私、今、本体はMacで、ブラウザーはインターネットエクスプローラーのバージョン5を使っているのですが、「お気に入り」の削除がうまくいきません。どうしたらよいのでしょう。ヘルプで調べたけれどウィンドウズ向けの説明しかないようで。