パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

脱肛まぢか!……ん?

2006-02-22 00:02:11 | Weblog
 三日前になっちゃったけど、住友不動産のチラシ配付。はじめるのが遅かったので、途中で暗くなり、余力を残して切り上げたが、それでもちょっきり300軒。テクマル君も、ほぼ一万歩ぴたり。
 面白い苗字として、「油面」というのがあった。なんと読むのだろう。「中曽」というのもあった。なんか、見ていらいらした。「中曽根」って書け、っつーの、という感じ。無茶か。それから、「庭師 ○○○」と、自分の職業を書き入れている表札もあった。「庭師」か。自分の仕事に誇りをもっているのだろうな。濡木痴夢男さんは、「縄師」と表札に書いているだろうか。誇りはもっていそうだ、というか、もう、誇りでいっぱいなのだが、やっぱり書き入れてはいないだろうな。

 帰りに、「天壇」でタンメンを食べる。なんか、チラシ配付のつきもの行事になりそうだが、今回のタンメンは、前回はキャベツばっかりだったのだが、もやしばっかりだった。もやしは好きなので、よい。でも、その時に余った野菜で作っている感じもして、ちょっと……。
 なお、前に食べた時に忘れていったと10円玉を渡された。私が帰った後、食べながら読んでいた新聞の間に挟まっていたそうだ。いや、有り難いことなんだが……。「天壇」の「天」は「……」のことだったりしてテンテン。

 「いろいろやらなければいけないことが重なって」と書いたけど、その「いろいろ」には、当然、月光24号の製作も入ってます。やっとこさ、主論文「映画の研究」脱肛、いや、脱稿まぢか! 「映画の研究」は、いわば、私のライフワークだからね、ちょっと力はいりました。しかも、具体的な作品、監督、俳優等への言及一切なし。じゃあ、何を書いたんだと言われると、まず、「ものが動いて見えること」の「謎」からはじめた。なんで、「動いて見えること」が「謎」かというと、なんとなく「謎」じゃないかと思ったのだけれど、調べたら、実際に「謎」だったと、謎めいたことを言ってますが、でもちゃんと解答は書いてますので、御期待ください。なんちゃって。

 映画といえば、昨夜、ブラッド・ピットとジュリアロ・バーツ主演の映画をテレビで見た。でも、また例のごとく、途中からなので映画の題名はわからず、また、終わる前に寝てしまったので、結末もわからないが、二人にとっては、それこそ、かなり「力の入った」作品とお見受けした。ブラッド・ピットの相棒の、いつも帽子をかぶっている犬が面白かった。あと、ジュリア・ロバーツと道中を共にするゲイの殺し屋もよかった。
 ドラマは、アメリカ人が、勝手のわからぬ隣国メキシコで右往左往するというパターン。この設定は、「ゲッタウェイ」とか「ワイルドバンチ」とか、よくあるパターンだけれど、この場合、アメリカ人が、たとえ悪者であっても、遵法精神に富んだ行動を見せることが多い。この映画でも、ブラッド・ピットが車が一台も走っていない通りで、赤信号待ちしていて、車がさっぱりこないので、左右を見ながらそろそろ車を走らせると、いきなりでかいトラックが走り込んできてびっくりするといったギャグめいた場面があったが、実際、無人の交差点で赤信号を守る国民は日本人とアメリカ人だけという話を聞いたことがある。
 アメリカ人は、遵法精神なんか糞食らえといった荒くれ者を気取りたがるが、実際は法律に従順なのが特徴で、そういう実像が、メキシコを舞台にしたハリウッド映画などでよく見ることができる。とはいえ、「アメリカ人は正義を守る」とか、そういうのではなくて、むしろ、融通無礙の「土着」の文化に接して、法律に頼らざるを得ない、孤独な「浮き草」である我が身を発見して、おどおどしてしまうという感じ。ゲイリー・クーパーとか、ヘンリー・フォンダとかハリソン・フォードとか、もちろんブラッド・ピットなんかも、そういう、どこかおどおどしているところが魅力となるキャラクターだと思う。
 しかし、いったい、なんて映画だったんだろう(笑)。