Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

最近のドローイングから31.

2011年09月14日 | drawing
 うーん、この難易度の高そうなポーズは描けないなぁーと思案しながら、筋肉のつき方が違うところもあるが、なんとか形にして。自分でも、このポーズをとってみたが、こんな風に、足は曲がらないよ。やはりモデルささんの身体は、柔らかい。
 女の身体は、人によってみな身体のラインやボリュームが見事に違うところが面白い。それをファッションで均一にみせてしまうのである。”ファッションが均一にする!”、と書くと奇異に感じる向きもあろう。
 ファッションは、アイテムがやたらと多く、その組み合わせ方も豊富にある。そうした組み合わせ方の多様性はあるが、所詮それはデザイナーと人体ボディによってつくられた形であり、組み合わされたコスチュームの理想型を目指して作られている。そうした理想型を目指している点では、私の目からは、どうしても均一に見えてしまうのである。だから時には、ファッションと身体とが喧嘩をすることもあるのだう。例えば、スリムなGパンに大きなお尻を無理無理押しこんでみたりといった具合に。
 身体が第一の皮膚ならば、ファッションというコスチュームは、第二の皮膚なのである。これらが=ではないということなのである。もし、身体の個性をファッションで表現したければ、それはプレタポルテだな。
 それにしても、そんなに身体が個性的に違っても描く方の頭は一つなのだからね、と自問自答しながら描いている。
 そんな個性ある女の身体を数多く目の当りにしていると、デッサンの世界なのだから、所詮フォルムを借りているのにすぎないのであり、作り事と割り切って、自分の作風でまとめあげる方法もある。その方が絵的になるが、私の場合は、絵にする意図もないので、ひたすら多様な人体のお勉強である。よくもまあ、これだけ違っていることかと感心する。
 さて、京都は、暑いと寒いと二つの言葉ぐらいしかないのか、と言いたくなるような寒暖の差がある。にもかかわらず、観光客は、京都へようやってきはること。今日は、格別に暑かったですよ。

A4サイズ,2011年6月8日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正+1,f5.6,1/100,i-Finish
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最近のドローイングから30.

2011年09月13日 | drawing
 新しい仕事の始まりというのは、気分を集中させるために結構大変なのである。机に書類や資料を並べてみたり、メモ書きをつくってみたり、時には昼飯をいつもと違うところで食べたり、あげくのはてに仲間と飲みにいったり、といった具合に集中できるきっかけをつくりだそうと、一人もがいている。
 そんなこんなで、ようやく夕方から仕事が手につき出すという始末。ならば夜遅くまで仕事をしてから、行きつけのスナックで癒されて、名古屋のホテル泊まりにしようと思っていた。だか、その行きつけのスナックが今年始めに閉店してしまったのである。なんという不運。
 名古屋に赴任してから15年近く経つが、私にとって変わったことといえば、飲み仲間が減ったことである。不思議なことに、それまで名古屋で暮らしていた友人達が、次第に仕事の関係で名古屋から去っていった。だから今の私は癒されるところもないという、信じがたい状況になってしまった。
 こうなると、たった一人で歩いてゆく孤高の爽快さ、を身につけるほかない。それってどんなのといわれても、今の私にはわからないが。
 今日は、ドローイングとは関係のない話題に終始してしまった。明日は、またクロッキー教室がある。それを楽しみに、仕事に没頭できたらよいと思うが・・・。

A4サイズ,2011年6月8日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正+1,f5.6,1/100,i-Finish
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最近のドローイングから29.

2011年09月11日 | drawing
 こうしてクロッキーをブログにアップするときに、私なりに、描けているところと、描けないところを発見するのも面白い。
 例えばこの画像は、腰から下肢は描けているが、胸が全然描けていない。向こう側の乳房の位置が手前に来すぎている、それに腕もリアリティを欠いている、といった具合にである。つまり、描いている熱中状態から醒めると、客観的に眺める姿勢に変わってくるわけだ。まあ5分のポーズなので、手と頭がすばやく動かないとあかんわけです。
 それにしても限られたボリュームの中に、これだけ変化があるんだから、女のボディも面白い。街を歩いていると、目が女の子の体形を探っている。でも変な目つきで眺めていると思われていることはないだろう。私は身体全体を焦点を定めないでやさしく眺めているから、その辺のオッサンの特定の一点集中とは眺め方が違うけど。
 さて、明日は頑張って大学の仕事を切り上げて、街へクロッキーにでかけよう。果たしてあの窓側の席が空いているかなと、つまらぬ心配をしている。
 それにしても今日は、世界が震撼した9.11だったのか。当時名古屋の大学から横浜の自宅にもどったとき、テレビをみたらアメリカのシンボリックな建築であるWTCが燃えている。それは映画ではなく現実の風景だったことに驚いたのだが、そのうちに倒壊してしまった。テロの現場を世界中の人間が同時に目撃するという、すごい体験だと思われた。

A4サイズ,2011年6月15日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正+1,f5.6,1/100,i-Finish
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最近のドローイングから28.

2011年09月10日 | drawing
 また蒸し暑さがぶり返したような今日この頃である。気象庁の週間天気予報によれば、今週一杯は晴天とともに、30度を超える蒸し暑さが続くとあった。
 最近の私は、クロッキーで顔を描かないことが多い。むしろ身体全体のボリュームを先に捕まえようとするほうが先で、スキンヘッド状態のクロッキーが多い。5分ポーズでは、顔など描いている時間もない。
 しかし顔をかけば、そこに人間の存在感がグッと出てくるのも事実だ。その顔の大きさは頭蓋骨よりはるかに小さく、手の平を広げたぐらいの大きさでしかない。そんな小さなフォルムに人間は、一喜一憂するところが面白い。ならば今度は、4Bの鉛筆をたっぷり尖らせて描いてみようかなと思う。
 クロッキーを描いていると、巷を歩いている人物を描いても、なんとか描けるようになっていることがある。ならば歩行者が立ち止まるところを、カフェテラスで描いていたいと思う。クロッキーは写真ではないから、せめて30秒は立ち止まって欲しい。そんな信号待ちで止まっている歩行者を描ける交差点沿いのカフェテラスはないかと探している。
 そう思案していたら、名古屋のあるドトール珈琲が交差点の角だというのを思い出した。来週の月曜日にでも出かけてみよう。新しい来週の目標、或はお気に入りの場所になるかも知れない。クロッキーは、まさに30秒の狙撃兵なのです。

A4サイズ,2011年6月15日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正+1,f5.6,1/100,i-Finish
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最近のドローイングから27. 

2011年09月09日 | drawing
 私が通う100年は建っている町家のクロッキー教室には、私より年配の美大卒のOB・OGが多いようだ。うらやましいことに、老後を絵を描いてすごしている。多分油絵か日本画だろうと、私は推測している。
 私も美術系学部出身であるから、引け目はないが、デザイン系はまず少ないだろう。むしろ、建築専攻なのになんでクロッキー!?、と関心をもたれそうなので静かに描いている。あえていえば、昔勉強した造形感覚が衰えないようにという気持位だろうか。
 ところで最近、ファッション・イラストレーターの長沢節風のクロッキーが面白いと思っている。デザイナー感覚でみた裸婦や街の風景は、絵画系の作家とは違ったこざっぱりした趣がある。
 長沢節といえば、「大人の女が美しい」という名著もある。当時の若くて可愛い女の子礼賛の日本社会の風潮を批判し、知性も感性も肉体も磨き抜かれてこそ、大人の女であるという主張である。今でも若くてかわいい女の子礼賛社会は変わらないから、彼の主張もまた、今に生きているといってよい。

A4サイズ,2011年7月20日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正+1,f5.6,1/100,i-Finish
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最近のドローイングから26.

2011年09月08日 | drawing
 小浜の風景もマンネリ気味だから、パラレルにアップさせよう。今日は、その後のクロッキー、マクロエルマリートもあるのだから、このレンズを複写にも使ってみようというわけだ。結構いろんな被写体に使える万能レンズだ。
 このときのクロッキー教室のモデルさんは、歳は20代で、プロポーションは八頭身、胸は小さくバランスがとれていて、大変綺麗だ。こういうのがやって来ると一寸私の技量では、描ききれないですね。皮下脂肪が少なく、腰からお尻に掛けてのボリュームが心地よい大きさなんですね。まあ平凡な言い方では美しいと言いますか・・・。
 私は、夏の忙しい仕事の最中でも、クロッキー教室には通い続けた。つまり最近のドローイングは、クロッキーしかない。なんともクリエイティビティに欠けた時間を過ごしていたことかと反省。
 まあ論文執筆というと、デッサンなどとは、正反対の頭の動かし方、つまり左脳を使っていたので、右脳がしばらく遊んでいたようだ。だから皆さん!!、左脳ばかりつかっていないで、たまには右脳も使いましょう!!!。
 ならば、今晩は彼女でも脱がせて描いてみますか?。だけど素人さんでは、ポーズが全くとれないし、骨や筋肉の見せ方もわからないから無理よ。第一そんなの描いていても、感性は乗らないしね(笑)。

A4サイズ,2011年8月27日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正+1,f5.6,1/100,i-Finish
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私の小さな旅64. 傍観

2011年09月07日 | field work
 もう10日以上も働き詰めだ。今日は休みにするぞ。そんな意気込みで休まないと、次の仕事に知らず知らずのうちに巻き込まれそうだ。
 アップするような 最近の小浜の画像も、そろそろ底をつきかけている。また撮影に行けばよいのだが、それは300年続く放生祭りがある17~18日に行こうと思っている。広角ズームとエルマリートを付けた2台のペンを持参して。
 話題は変わるが、デザリング機能がついたスマホがauから投げ売り。htcEVOwimaxだ。私のようにMac book Airを主に使い、iPhon3GとEモバイルを併用している人間にとってはこれ1台ですむので大変便利で安い。在庫も少ないし乗り換えるかと思って量販店をのぞいていた。
 だが解らないことが多く、価格.comで調べる始末だ。ルータと携帯の機能しか使わないと割り切れば、優れているが。はてwimaxの届く範囲が狭く42Mbpsなんかとてもという空気だ。解らないことが多すぎて、使い勝手の大変よいiPhonを捨ててまで買う意欲にはつながらない。
 ならば次世代モデルiphon5が10月にでるので、これを待とうという気分になる。どのみちauも秋にデザリング機能付き携帯を一気にラインナップさせるらしいから、しばらくは、他算の石として傍観しておこうという結論になった。

小浜市,2011年8月27日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正-1/3,f5.6,1/400,i-Finish
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私の小さな旅63. 鯖の街

2011年09月06日 | field work
 今日は所用で日帰り東京である。朝一番で京都を発ち、東京の美食を楽しむ間もなく、帰りに名古屋に立ち寄り、それから京都の自宅に戻る。ここのところ休日もなく働いている。水曜日ぐらいは休んでマッサージにかかり、夜はクロッキー教室へ行きたいと目論んでいる。あと1日頑張ろうと、ムチ打っている。
 今日の画像は、小浜市内でお昼に食べた市場のなかにある定食屋の刺身定食1200円なりである。小浜は、魚が豊富に水揚される街であるし、小浜市のWEBでも御食=みけつくにの国と看板を掲げるぐらいだから食には困らない。遠来から市場に魚を求めてやってくるビジターも多い。それも高級魚ではなく一番のお薦めは鯖である。市場に並ぶ焼き鯖が旨そうに見える。
 東京で美味しい鯖というのは、あまり経験がないのだか、京都に来ると俄然鯖が旨い。鯖寿司などは大変美味だと思う。 江戸時代、小浜は京の都に鯖を運びだした拠点でもあった。だから鯖の街といってよい。
 朝は4時半起きだから、フォールディング気味にアップさせておこう。

小浜市,2011年8月27日
OLYMPUS PEN E-P2,M ZUIKO DIGITAL 9-18mm,f:4-5.6
ISO640,焦点距離18mm,露出補正-1/3,f5.6,1/100,i-Finish
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私の小さな旅61. 冴えない日程

2011年09月03日 | field work
 雲が普段とは逆に東から西に向けて流れている。それは台風が接近してくる兆候だ。今晩から明日にかけて日本列島を横断してゆくようだ。既に愛知県下では警戒警報が発令され、夕方授業はお開きにした。普段とは少し異なる週末に、一寸心が弾むなんて考えていたら、夜9時過ぎから時折突風が吹くようになった。これはヤバいかもしれないという緊張感が走る。
 しかし明日は大学院の入試があり、もし台風で中止になれば翌日に延期されるという冴えない日程だ。それでは休みがないではないか、小浜にも撮影に行けないぞ、と自問自答する。
 こんなことを書いていても、土曜日の午後からは台風一過の秋空が広がるのであろう。であれば撮影日和であるが、冴えない日程のおかげてままならぬかもしれない。
 なんとも台風の速度次第で変わる見通しのつかない先の話だけど、やきもきしながら愚痴のブログになってしまった。口直しにエルマリートのキリッとした画像でもアップさせておこう。

小浜市,2011年8月27日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正-1/3,f6.3,1/500,i-Finish
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私の小さな旅60. デジタル水準器

2011年09月02日 | field work

 私が使用しているオリンパスペンのE-P2とE-P3には、デジタル水準器がついている。これが便利なので、いつもファインダーに表示させている。ゆっくり構えてファインダーを確認すれば不必要だと思われるのだが、撮影に夢中になっていると、気づかないうちにボディが傾いていることがよくある。そんなことを気づかせてくれる水準器は、大変便利だ。
 時には、この画像のように被写体が傾いている場合もある。日本の古い民家は、長い風雪に耐えてきたのだから、どこかしら傾いているのが普通である。私などは、むしろ親しみをこめて眺めている。
 だから水準器で確認しながら撮影すると、そうした微妙なことが解るわけである。建築の撮影では、必須の機能といってよい。
 もう一つ建築撮影に必須の機能がある。それがシフト機能である。OM時代には、24mmの超広角シフトレンズがあったので、建築撮影にはオリンパス有利といいたい位のシステムであった。
 今回はシフト機能がない24mmが発売されている。これも広角ズームの写りが良いという評判のため、少し迷いの種である。これにシフト機能がついていたら即購入なのだが、それはあてのない待ちを余儀なくされそうだ。さてどうするか。
 そのかわりエルマリート45mmで建築物のアップ撮影をしている。この90mm相当の画角は、案外使いやすい大人の画角であることを実感する。建築物にもアングルによってはだが、使えるレンズである。
 
小浜市,2011年8月27日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正-1/3,f4,1/200,i-Finish

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私の小さな旅59. 野分

2011年09月01日 | field work
 今週は、9時から夕方6時まで夏期集中授業である。だから朝6時起きであり、ブログもフォールディング気味にアップさせて、さっさとお休みすることにしている。これが当日の夜のブログ書きだと、時間に追われるようであり、書く意欲も失せる。特段日付にこだわる必要もないのだが、人間の気分も随分と気まぐれだ。
 台風が近づいている。進路は、いまのところ週末に大阪か名古屋だ。週末は大学院の入試とかぶるのだが、もし警戒警報が発令されたら、という対応メールがきていた。
 実は台風が来て、いつもと違う街の風景の中を出勤し、いつもどおり授業をしていることを楽しみにしたりしているサディッティックな気分である。
 台風がくると避難というところもあるが、都心の場合は逃げるところもないので、せいぜい建築の耐力に期待するほかなさそうだ。
 それよりも、台風による非日常的な都会の風景の出現が、といっても街が壊れるというのではなく、大雨に吹雪かれている様子のことだが、そんな普段とは違うことが一寸した日常の刺激になるかと暢気なことを考えている。
 台風の古称は、野分である。源氏物語にも野分の章がある。野分は、平安時代から都の話題になるほど、この季節ではお決まりの出来事である。

小浜市,2011年8月27日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm,f2.8.
ISO200,露出補正-1/3,f7.1,1/640,i-Finish
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