Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編54. 続・涸沢

2010年10月09日 | field work
 今日も、3年前の涸沢へ出かけたときの続編である。手前の涸沢ヒュッテを囲んでいるナナカマドが色づきだしている。おそらく今頃は、今朝のニュースでも報じていたが、天気がよければ、これ以上の美しい紅葉の風景が見えているはずである。こうなると、もう出かけた者勝ちといえよう。
 いつも涸沢へでかけるときに悩むのが登山の行程である。以前は京都からJRの夜行急行「ちくま」というのがあったので、朝上高地に着けば、午後早くに涸沢ヒュッテにたどり着き、一泊二日の行程で出かけられたのであるが、今は夜行急行がないので、それがかなわない。夏のシーズン期には夜行バス「さわやか信州号」があるが、バスは大変疲れるので、私は登山では敬遠している。
 だから私の足だと、どうしても初日は上高地から3時間程歩き横尾山荘泊まり、翌日は涸沢日帰り登山で、再度横尾山荘泊まりとなるのである。横尾山荘自体は、浸かるだけだが風呂もあり、食事も良いし、行程も楽なのであるが、2千メートルを超えるところで零下の冷気を感じながら夜をすごすという体験はできない。
 涸沢には、涸沢ヒュッテと涸沢山荘の二つの山小屋がある。涸沢山荘は比較的綺麗なのだが、居室が小さな小部屋で構成されているので、宿泊者が多いと結構蒸し暑く寝苦しいのである。そんなわけで、私は大部屋続きの涸沢ヒュッテに泊まることが多い。健脚向きは、そこからさらに上の奥穂高などを目指すわけだが、私はいつも涸沢泊まりで満足して帰路につく。

涸沢ヒュッテ、撮影日2007年10月6日
Canon EOS Kiss Digital, SIGUMA18-125mm,f3.5-5.6.
シャッター1/320,絞りf10,-1/3露出補正,焦点距離18mm,ISO200.
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番外編53. 涸沢

2010年10月08日 | field work
 画像は、3年前の涸沢の紅葉の最盛期、一歩手前ぐらいの頃である。画面正面の灌木がナナカマドなので、最盛期はすべて深紅に紅葉する。涸沢は、これだけ天気が良いと、どこを選んでも絵になる輝くような風景ばかりだ。
 たしかこのときは、涸沢ヒュッテが大変混むので、麓の横尾山荘に二泊した。横尾山荘に半分位の荷物を預け、涸沢ヒュッテ迄日帰り往復の登山であった。
 それに今は、京都から松本に向かう夜行列車がなくなったので、夜行+一泊二日で往復することができず、登山の工程上どうしても横尾2泊どまりにならざるを得ないのである。だから最近では、涸沢から足が遠のいているのだが、やはりここの紅葉が絶景であることに変わりはない。
 この頃涸沢ヒュッテには、毎年出かけており、10回泊まると1回無料になるパスがあった。たしか前年に1回分無料で泊まったと記憶している。
 また来年は、涸沢へ登りたいと思っている。

涸沢ヒュッテ、撮影日2007年10月6日
Canon EOS Kiss Digital, SIGUMA18-125mm,f3.5-5.6.
シャッター1/320,絞りf11,焦点距離18mm,ISO200.
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PEN LIFE88. 今週末は紅葉の最盛期!

2010年10月07日 | field work
 昨日の燕山荘のホームページをみたら、今が紅葉の最盛期であった。短い紅葉の季節が終わるといつ雪が降ってもおかしくない冬山になる。約9ヶ月近くは雪に埋もれることになるだろう。だからつかの間の夏である。
 涸沢ヒュッテのホームページをみていても、紅葉の始まりがアップされていた。それは美しいの一言に尽きる。やはりここの紅葉が日本一だろう。第一三千メートルクラスの山脈が連なるというロケーションは、日本では、ここ北アルプスにしかないからだ。毎日ホームページを眺めては、行けるかな、無理かなとスケジュールを見比べている。そうしている間に、紅葉は終わってしまうのだけど。そうなると今週末の連休は登山客が多いだろう。山小屋では、多分1枚の布団に4人は寝かされることになるかもしれない。それはやだなという思いも、頭の片隅にはある。
 そんなことを考えていたら、来週月曜日は平常どおり授業がありますという冷たいメールが届いた。なんだでかける時間がないではないか。
 北アルプスは、今週末が紅葉の最盛期です。来週になれば紅葉は終わり、そして冬が近づいてくる。

燕岳尾根、撮影日2010年9月19日
OLYMPUS PEN E-PL1,M.ZUIKO DIGITAL14-150mm/F4-5.6
シャッター1/400,絞りf10,焦点距離58mm,ISO200,iFINISH
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PEN LIFE87. 安曇野

2010年10月06日 | field work
 燕岳から安曇野が見える。安曇野というのは、なかなか聞こえがよい地名であり、たしかにその語感どおりに、信州の美しい農村地帯である。
 安曇野は、北アルプスの梓川や高瀬川によってできた扇状地でため、地表にある水は浸透してしまい、堰と呼ばれる用水路で灌漑を行い、稲作やリンゴ栽培を行っている。扇状地の扇端部では湧水地があり、水が綺麗でないとできないわさび栽培や、ニジマスや信州サーモンの養殖が行われている。こうした田舎道を歩けば野仏が随所にみられる。かっては日本の田舎といいたくなるような美しい風景だった。
 今は農家も現代住宅に建て変わり、随分風景が変わったなと思われる。訪れる人も多くなった故か、なくてもよいような施設も増えてきた。個人的には、最近ではどこにでもある普通の農家の風景に近づいたように思われる。それでも変わる事がない常念岳が、安曇野からは泰然と見えているはずである。
 そんなことに思いをよせながら、燕岳から安曇野を眺めていた。遠くには浅間山が見えているはずだが、ガスがかかっていてこの日は見えなかった。

燕岳尾根、撮影日2010年9月19日
OLYMPUS PEN E-PL1,M.ZUIKO DIGITAL14-150mm/F4-5.6
シャッター1/400,絞りf9,焦点距離100mm,ISO200,iFINISH
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PEN LIFE86. 冬ごもりかな!

2010年10月05日 | field work
 暮れなずむ夕方、新幹線のホームから夕陽を眺めていると旅に出たいと思う。猛暑が続いた今年も、ようやくそんな旅情を感じさせてくれる季節になってきた。さてどこへ行くかで頭を悩ませるのだが、あいにく今月は出かける宛先がない。
 先日アーティストからの携帯電話で、知多半島の景色が良いところに、私の同級生が別荘を構えたという話題があったので、さて誘われたいねと、思うぐらいが旅に出かける数少ない今月の動機だろうか。
 そんなことを考えること自体が秋なのだろう。秋は旅の季節だといっても、私のように登山志向だと、出かけられる季節は今週ぐらい迄であろう。あと2週間もすれば冬山になってしまう。個人的には、もう冬ごもりの意識の方が強い。
 夕飯は湯豆腐だ。やはり冬の気配が濃厚であり、最近は秋という中間がない季節になってきたようだ。

燕岳尾根、撮影日2010年9月19日
OLYMPUS PEN E-PL1,M.ZUIKO DIGITAL14-150mm/F4-5.6
シャッター1/500,絞りf11,焦点距離31mm,ISO200,iFINISH
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PEN LIFE85. 冬の上高地!

2010年10月04日 | field work
 燕岳の話題から飛ぶのだが、昨日書きかけた、冬の上高地の旅館を週末営業しては、という話の続き。
 上高地は、11月中頃で閉山式を行うと、すべての旅館の営業も休止となり、県道上高地線の釜トンネルの入り口ゲートが閉鎖されてしまう。
 ところがこの閉鎖期間に、釜トンネルを徒歩で上がり、冬山の装備をしてテントを担ぎ小梨平のキャンプ場で野営したり、スノーシューという西洋わかん敷きを履きはいて日帰りで往復したりと、実は冬季閉山した上高地を訪れる人は結構多いようだ。
 私自身夏に、何回も上高地を訪れていると、ここの冬は綺麗だし、曇ったり雪が降っていれば幻想的な世界だ、という確信を持っている。だからいつか冬に訪れたいと目論んでいる。
 従って冬季の週末ぐらいは上高地の旅館群が営業してほしいと思われる。アクセスする道路がダムサイトの難所を通るため冬季の雪崩の恐れがあるならば、通年営業している平湯から安房トンネル経由で路線バスは(上高地は自家用車禁止)上高地にこられるだろう。
 ただし上高地の旅館が冬の暖房設備をしているかは、私は確認していないかった。なにしろ夏ですらエアコンはみかけなかった。そのあたりかな、冬期閉山するのは!?。

燕山荘、撮影日2010年9月19日
OLYMPUS PEN E-PL1,M.ZUIKO DIGITAL14-150mm/F4-5.6
シャッター1/500,絞りf11,焦点距離30mm,ISO200,iFINISH
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PEN LIFE85. 冬の上高地!

2010年10月04日 | Kyoto city
 燕岳の話題から飛ぶのだが、昨日書きかけた、冬の上高地の旅館を週末営業しては、という話の続き。
 上高地は、11月中頃で閉山式を行うと、すべての旅館の営業も休止となり、県道上高地線の釜トンネルの入り口ゲートが閉鎖されてしまう。
 ところがこの閉鎖期間に、釜トンネルを徒歩で上がり、冬山の装備をしてテントを担ぎ小梨平のキャンプ場で野営したり、スノーシューという西洋わかん敷きを履きはいて日帰りで往復したりと、実は冬季閉山した上高地を訪れる人は結構多いようだ。
 私自身夏に、何回も上高地を訪れていると、ここの冬は綺麗だし、曇ったり雪が降っていれば幻想的な世界だ、という確信を持っている。だからいつか冬に訪れたいと目論んでいる。
 従って冬季の週末ぐらいは上高地の旅館群が営業してほしいと思われる。アクセスする道路がダムサイトの難所を通るため冬季の雪崩の恐れがあるならば、通年営業している平湯から安房トンネル経由で路線バスは(上高地は自家用車禁止)上高地にこられるだろう。
 ただし上高地の旅館が冬の暖房設備をしているかは、私は確認していないかった。なにしろ夏ですらエアコンはみかけなかった。そのあたりかな、冬期閉山するのは!?。

燕山荘、撮影日2010年9月19日
OLYMPUS PEN E-PL1,M.ZUIKO DIGITAL14-150mm/F4-5.6
シャッター1/500,絞りf11,焦点距離30mm,ISO200,iFINISH 
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PEN LIFE84. 隠れ沢!?

2010年10月03日 | field work
 あの峡谷にあるのは隠れ沢だろうか?。それとも槍ヶ岳に登る登山道がある沢筋なのだろうか?。地図で確認していないのでわからないが、燕岳の尾根筋から俯瞰しながら高倍率のズームレンズを使い、みなれぬ風景を探し出すというのは、一寸面白いものがある。
 燕山荘のホームページをみると、今年は一週間遅れて紅葉が始まったとあった。やはり猛暑の影響もあったのだろうか、今頃は最盛期だろう。このペースでゆくと、来週末には紅葉も終わり平常のスタイルで登山できる最後の週末となるかも知れない。2週間後には雪が降る冬山になるかなぁーと推測。
 話は飛ぶのだが、11月で閉山してしまう上高地あたりは冬でも旅館が週末営業してはと思われる。新しく開通した釜トンネルも交互通行ができるようになり、旅館もかたまってあるので除雪もそんなに大げさにはならないだろう。ただし建築設備が冬仕様ではないのだろうか。冬の上高地はことのほか美しいようだ。

燕岳尾根、撮影日2010年9月19日
OLYMPUS PEN E-PL1,M.ZUIKO DIGITAL14-150mm/F4-5.6
シャッター1/500,絞りf8,焦点距離150mm,ISO200,iFINISH
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PEN LIFE83. 続・機材論

2010年10月02日 | field work

 フィルム時代の撮影機材の名機をあげれば、ライツM3、ニコンF3とどちらも3ナンバーなのだが、そう書けば誰でもが納得できるだろう。何れも製造期間が長く、そして世の中の多くの場面で機材としての役割を十分に果たしてきたからだ。
 私は仮説をあげれば、撮影機材というのは、これらの名機の大きさ以上にしてはならないと考えている。というのも人間の手の大きさにほどよく納まり、それでいて少し頼りないぐらいに小さくて、精悍で実用的なところが、多くの人に好まれる所以だと思われる。
 理想をあげれば、パルナックライツだろう。デジタル・オリンパスペンは、そのボディに近い感触である。手にしたときにグッと抱え込める大きさなので、理想型に近い。もちろんペンの方がそれよりは小さいのだが、手にしたときの感触は、パルナックライツに近い感触を誰しもが感じるだろう。
 他方大柄なデジタル一眼レフのボディを、私は好きになれない。むしろあれを公然と持ち出すのは、大変ダサイと思われる。ダサイ事は商業カメラマンにまかせたい。
 燕岳でも多くのビジターが持参していたのは、コンパクトデジタルカメラであり、まれに大きなボディのデジタル一眼レフや大口径のレンズを見かけたが、やはりこんな環境で使うのには、大変格好が悪いと思われる。
 撮影機材の大きさというのは、結構大きな選択要素ではないかと思っている。

燕岳尾根、撮影日2010年9月19日
OLYMPUS PEN E-PL1,M.ZUIKO DIGITAL14-150mm/F4-5.6
シャッター1/320,絞りf9,焦点距離54mm,ISO200,iFINISH

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PEN LIFE82. デジタル一眼レフの衰退!?

2010年10月01日 | field work

 アルプス三大急坂を上り終えてきたから、燕岳尾根の時間は余裕の一時である。 だから尾根筋の高山植物を愛でながらのトレッキングも楽しい時間であった。
 登山のように撮影機材の重さが、シビアに自分の体力や疲労の度合いに直接関わってくると、当然のことながら、機材は、できるだけ軽いに越したことはないことは、このブログで何回も書いている。
 そう考えると、あの機材メーカーのWEBのトップに登場してくる重たいデジタル一眼レフ・タイプや三脚などの重量機材が、山への持参リストから 最初に落ちてくる。重たい機材をかついで苦労するのは、撮影の商売人にまかせたい。
 となると私達は、あの重たい機材は一体どこで使うのだろうか。それは街の中で使うか、車で移動するときに使うかであって、それだけ撮影範囲や撮影機会が限定されてくることになる。つまり限定機材であり、私に言わせれば使えない機材に近づいてくる。
 そう考えると、これまでの大きなデジタル一眼レフというタイプが、今後は衰退してゆく方向が予想できよう。衰退だけならよいが、システムの存在自体がなくなるということだってあるだろう。マーケティングやブランディングの概念が変わってきているのだ。
 現に今も私は、大きくてもオリンパスペン・システム位まであり、それ以上のサイズや重量をもった従来のデジタル一眼レフ・システム構築のために、新たに投資しようという気分にはなれない。相変わらずハイスペック大型機材を出し続けるメーカーが聞いたら背筋が寒くなることが、すでに起こりつつあるのではないかと私は推測しているけどな。

燕岳頂上、撮影日2010年9月19日
OLYMPUS PEN E-PL1,M.ZUIKO DIGITAL14-150mm/F4-5.6
シャッター1/120,絞りf5.4,焦点距離58mm,ISO320,iFINISH

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