Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

エッセイ693. トライシクルの叔父さん

2024年02月29日 | field work

 嫁のアパートに入り浸っていると早速親戚の叔父さんがやってきた。翌日セブンイレブンまで歩いて行くと街でまた偶然叔父さんのトライシクルに遭遇した。暑いから乗ってゆけというわけだ。買い物を済ませて叔父さんのトライシクルで家に送ってもらった。そしたら夕飯を食べにまたまた嫁のアパートにやった来た。
 そうだ、叔父さんのトライシクルでブラカンのフィールドにゆけばよいか。そんな相談を叔父さんとしていたら、早速15カ所ほどの地名を書いてくれた。2時間で1,000ペソならよい仕事だろう。そんなわけで翌日から朝早い涼しい時間帯に叔父さんのトライシクルでブラカンの田舎を回ることになった。念願のフィールドワークができることになった。田園地帯へ、農園へ、そして海沿いの集落へとブラカンの面白いところを案内してくれた。そのときの画像はすでにYouTubeで多数アップさせている。
 叔父さんには、後日談がある。時折私の嫁の家に家事の世話でやってくる叔母さんがいる。ホテルに勤めているから料理は上手であり、プールや山のコテージ、あるいはマニラのホテルに出かける時は、鍋釜食材を持参して沢山のフィリピン料理をつくってくれる。だから私達は、料理人付きの旅をしていたことになる。
 その叔母さんと叔父さんがラブラブになったのだ。素晴らしいじゃんと思いつつ。そうか、叔父さんは叔母さんに会いたくて私の嫁のアパートにやってきたのだ。
 以来叔父さんは、叔母さんと一緒になり、叔母さんの料理で定食屋を開業し、そして私はトライシクルでフィールドにゆかなくなった。

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