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糖尿病性腎症 参耆地黄湯(じんぎじおうとう)加減治療 張琪氏弁証論治4.(腎病漢方治療302報)

2014-03-22 00:15:00 | 漢方市民講座

本日で糖尿病性腎症の参耆地黄湯加減治療の最終講座とします。

( )内に随時私のコメントや印象を入れます。

それでは医案に進みましょう。

患者劉某 71歳 女性

初診年月日:2005422

主訴:多飲、多尿15

病歴:

糖尿病歴15年、陳旧性脳梗塞(脳梗塞後遺症)、現在インスリン治療中。空腹時血糖7.30mmol/L131m/dL)。血圧高、視物不清、言語不利。331日尿検査:尿蛋白2+、尿WBC1520/HP、扁平上皮細胞12/HP

初診時所見:

精神状態は健常人のようである。面色少華、表情自然、形体及びその他皆正常。言語不利、血圧高、視物不清。舌紅少苔、脈証細数。空腹時血糖7.30mmol/L

413日検尿:尿蛋白3+、尿WBC1015/HP、扁平上皮細胞35/HP

弁証論治

糖尿病が慢性化長期化すると肺脾腎の機能失調が生じ、久病は瘀血、痰濁、湿濁等病理産物を形成し、本病の病理転変となる。気虚により血液運行、推動が無力になれば血瘀となり、津液が耗消し布化が不能になると痰となり、痰と瘀が交阻するのが本病の変証である。この時、心、脳、腎、血管、網膜病変などを合併して、血圧升高、面色少華、視物不清、言語不利を見る。治療は益気補腎、活血祛瘀、清化痰濁が宜しい。

(以上のような理屈が簡単な中医学理論です。一般人は無視しても宜しいです。)

中医弁証:消渇(陰虚内熱)

西医診断:糖尿病性腎症

治法:益気補腎、活血化瘀

方薬:参耆地黄湯加減:

熟地黄25g 山茱萸20g 山薬20g 茯苓15g 牡丹皮15g 澤瀉15g 黄耆30g(益気) 太子参(益気生津)20g 水蛭(すいてつ ヒル 破血逐瘀)10g 桃仁15g 丹参15g 枸杞子20g 五味子斂肺滋腎、生津斂汗、渋精止瀉、寧心安神斂陰消蛋白)15g 玉竹滋陰潤肺、生津養胃)15g 赤芍清熱涼血、祛瘀止痛)15g 酸棗仁(養心安神 斂陰止汗)20g 遠志(おんじ 寧心安神、祛痰開竅)15g