本日も糖尿病性腎症の参耆地黄湯加減治療をご紹介します。
( )内に随時私のコメントや印象を入れます。
それでは医案に進みましょう。
患者:楊某 66歳 男性
初診年月日:2003年4月7日
病歴:
糖尿病病歴6年余、経口糖尿病薬服用、空腹時血糖8.0mmol/L(144mg/dL)。ここ2ヶ月、尿蛋白+~2+、Cre140μmol/L(1.58mg/dL)、BUN8.0mmol/L(48mg/dL)、ハルピン市第四病院で「糖尿病性腎症、慢性腎不全」と診断され、病院側はインスリン治療を提案したが患者は拒絶、?酸?奈那普片Irbesartan Dispersible Tablets(ARB製剤 降圧剤)10mg 毎日一回 服用。治療を求め氏を受診。
初診時所見:
全身乏力口干、心悸気短、舌紅紫、苔白、脈虚数。
中医弁証:
病位の主要は脾腎にあり、気陰両虚を本とし、瘀血濁毒内停を標とする;本虚標実、病情複雑。気陰両虚で全身乏力口干、心悸気短、瘀血濁毒内停で舌紅紫、苔白。
西医診断:糖尿病性腎症、慢性腎不全
治則治法:益気補腎、活血泄濁、標本兼治
方薬:参耆地黄湯加減
熟地黄25g 山茱萸15g 山薬15g 茯苓15g 牡丹皮15g 澤瀉15g 黄耆30g 党参20g 枸杞子20g 莵絲子20g 女貞子20g 玉竹20g 桃仁20g 丹参20g 赤芍15g 紅花15g 葛根15g 大黄5g
水煎服用、毎日2回に分服
(参耆六味地黄湯として、熟地黄25g 山茱萸15g 山薬15g 茯苓15g 牡丹皮15g 澤瀉15g 黄耆30g 党参20gの益気補腎陰、枸杞子20g 女貞子20g 玉竹20gで補陰、莵絲子20gは補陽、