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もしもすごい長寿の時代がきたら

2006-08-31 10:19:21 | ニュース

最近のお年寄りは、自分のことを自分の実年齢よりずっと若く感じている人が多いのではないでしょうか。世の中は健康で美しく年を重ねることに熱心なお年寄り(お年寄りなんていったら怒られますね!)に満ち溢れています。そんなあなたに朗報です!冬虫夏草で人生200年時代がくるかも。では今日の漢方講座をどうぞ。

不老不死が人類の最大の願望 院長の独り言

人生が200年なら、生き方も随分変わってくるだろう。今の20~30代が120歳前後ということになれば、

人生はゆっくり楽しむものに変化していく。結婚をあせる必要もなくなれば、失恋に悲しむ必要もない。

「また、そのうち何でもできるようになるさ」と達観していられる。

「花の色は移りにけりな、いたずらに、、」と小野小町が詠んだ女性の美しき年代が18歳から120歳までの100年間

ということになれば、大方の悲恋小説なんかは無くなってしまうかもしれない。

さて、前回の「冬虫夏草の偽物に注意」に引き続き、今回は、中国で古来より

不老不死の妙薬」とされる理由を、現代漢方の薬理学で説明したい。

 チベット青海産 本物の冬虫夏草

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免疫を高める効果がある

現代中国では特に富裕層は癌に限らず一般の手術の後や、癌の化学療法、放射線療法の最中に冬虫夏草を愛飲する。

特に抗がん剤による白血球、血小板、赤血球の減少を防止することができるからである。

術後の回復が野生人参と併用すると、圧倒的に早くなる。

老化が進み、精力が低下し(これを腎気の衰えという)、息も短く、ゼコゼコと咳が出るようになると、

迷わず、冬虫夏草を服用する。五行学説では腎は水に属し、肺は金に属する。

冬虫夏草は古来より肺腎(金水)を益するといわれているからである。

さらに「肺は皮毛をつかさどる」といい、現代風に言えば「肺は皮膚の状態と関係する」ということで、

昨今、冬虫夏草の皮膚の美容効果も注目されている。

140歳での同級会で「00さん!お久!いや~、お互い若いねえ~」「あなたこそ!今度はミス140に参加するんでしょ?」

なんていう会話が実現する日が人類に訪れるかもしれない、、、

いかがでしたか。未来を明るくする夢の漢方薬「冬虫夏草」のお話でした。

次回はいよいよ癌の治療方法についてのお話を伺います。ご期待ください。


ちょっと気持ち悪くみえるかも

2006-08-30 16:49:57 | ニュース

ちょっとこの写真見てください。なんとなく気持ちわるーく見えませんか。でもこれも漢方薬なんですよ。「冬虫夏草」って呼ぶんですけど名前にも「虫」っていう字が入っているだけあってちょっと気持ち悪い感じがします。でも実は本当にありがたーいお薬なんです。では今日の先生の漢方講義をどうぞ。

Cid_00ee01c6cb196093d5c03618a8c0yourda92_1 チベット産 本物の冬虫夏草

冬虫夏草は古来より、肺とによく効き、腎機能の低下、慢性の気管支-肺疾患に重用されてきました。中国長寿富裕層に愛されてきた名貴薬です。ところが、最近の人民元の切り上げと、生産量の減少、需要の増加から、6年ほど前は1g40~50元でしたが、昨今では1g100元(日本円で1500円)もします。最近の健康ブームで偽物が出回るようになって来ています。中国富裕層は長年の経験で本物を見分ける眼力がありますから、偽造集団が目をつけたのが、日本の富裕層です。ここでは、本物と偽物の鑑別方法を紹介いたします。

本物:黄褐色~褐色 指で押すと中身が詰まっているが、カチカチではない。

   20~30個のリング状のスジがある。8対の足の跡があり、中央部の4対の足跡がはっきりしている。味は甘みがあり、いわゆるこくがあり、焼くと香ばしいにおいがする。 であるのだが!

手先の器用な偽造職人が、本物そっくりに作るのである。

材料は、でんぷん、小麦粉、石膏などで、上手に着色してあるので、だまされる日本人観光客も多い。一番の鑑別方法は、偽物はやや重く、割れやすく、断面が粉っぽく、味が香ばしくなく、風味がない。塗り物だから表面がツヤツヤしている。

   であるのだが!

実際に、見ても、割っても、味を見てもわからない場合も多い。

そこで、とっておきの鑑別方法を伝授すると、

水に浮かべるのである。偽物は、かき回しているうちに溶けてくるのである。

なにせ、元はでんぷんがほとんどだから。

最近の健康ブームで、冬虫夏草は人気商品となってきているが、値段の安いものは、

天然の冬虫夏草でない可能性がある(培養技術で作成したある意味で、まがい物)。特に粉末製品には粗悪品が多い。

間違っても、偽造職人が技をみせた澱粉(でんぷん)製品は買ってはならない。

観光客は騙されないように注意して下さい!

いかがでしたか。これであなたもニセモノの「冬虫夏草」にだまされることはないでしょう!ではまた。次回をご期待くださいませ。今日の先生の漢方講座でした。


客死・・・って知っていますか?

2006-08-29 11:47:10 | うんちく・小ネタ

最初に「ごめんなさい」を言わせてください。 新しいスタッフが入ってますます活気に満ちてきた当クリニック。ちょっと操作を間違えてせっかくのコメントを消してしまいましたぁ(泣)ごめんなさいっ・・・

さて、気を取り直して(勝手に取り直していますが)○長より「院長の漢方講座」の前ふり(?)をさせていただきます。

「客死」って知っていますか? 客死→出張先等で、心ならずも最期を迎えてしまうこと・・・ 

上海には20万人近くの日本人が単身赴任で働いているんですって。その方々は、仕事や遠隔地にいるストレスを抱え、なれない食生活(脂っこい食事、飲みすぎ等)に戸惑い、あげくに動脈硬化がすすんでしまう・・・。だから、心筋梗塞や、脳梗塞で「客死」される方が多いと聞きます。

そこで・・・「田七人参(でんひちにんじん)」の登場です!!! 院長、どうぞ~!!!

田七人参の効能  

田七人参は三七人参とも言われ、漢方薬学では止血薬に分類されています。

止血とは、「を取り除いて、その結果止血する」という、やや難しい概念ですが、

現代薬理学で説明すれば、血液をサラサラにすると同時に出血を止めるという、

やや矛盾するように感じる特殊な止血薬です。

古来より「止血の神様」と言われてきた田七人参の薬理作用を現代風に列挙すれば

以下のようになります。

1.        田七人参はβ―リポ蛋白、中性脂肪などの血清脂質を減少させ、

善玉コレステロールを増加させる。

2.       動脈硬化指数の有意な改善効果がある。

3.      高脂血症、心血管の動脈硬化症に有効性が認められる。

4.      脳動脈硬化症の防止、脳梗塞の防止作用が期待されている。

5.      捻挫、打撲による腫れをのぞき(消腫作用という)、痛みを除く(除痛)

今や、中国大陸で働きまわる日本の猛烈サラリーマンの多くが、

心臓の冠状動脈や脳血管の動脈硬化を防止する守護神として、田七人参を愛用しています。

自然は、いつも必要な時に必要なものを私たちに与えてくれます。 私たちは自然からの贈り物を見過ごすことなく、日常にしっかり取り入れるようになりたいと思います。 だから(ちょっと小難しいと感じるかも知れませんが・・・汗)漢方講座なんです。 これからも、わかりやすく解説(?)していきたいと思います。よろしくです♪


院長の漢方講座 人参について・第三弾!

2006-08-28 09:01:38 | うんちく・小ネタ

人参の薬理作用32006718_009_1

吉林省長白山 野生人参

今回は特に人参の抗腫瘍作用(抗癌作用にスポットをあてて御説明します。

1.実験的にマイトマイシンなどの抗がん剤の作用を増強させ、

 抗がん剤による白血球減少などの副作用を有意に改善する。

つまり、人参成分には西洋抗がん剤の効能を高め、かつその副作用である白血球減少などを防止できる

というわけです。癌治療において、西洋と東洋の知恵を一緒にすることが現在求められている理由です。

2.実験的に、異物を貪食する大食細胞を活性化するとともに、

リンパ球のナチュラルキラー活性を増強する。

がん細胞を生体にとっての異物として、がん細胞を攻撃する細胞性免疫機能を、人参は活性化する

ということであり、その抑癌効果ががん防止につながると考えられています。 

疫学調査によると、平素人参を愛飲している人達では、がんの発生率が低いといわれています。

3.

放射線療法に伴う骨髄抑制を防止する。

抗がん剤や放射線療法と併用して人参を服用することが推奨される理由です。

4.癌腫瘍内の血管の内皮細胞の増殖を抑え、癌組織の血管新生を抑制することによって、

 癌組織を栄養不足に陥らせ癌組織の発育増殖を阻止

する。

以上の抗腫瘍効果や、西洋抗がん剤の作用を増強させる効果、西洋抗がん剤、

放射線療法の副作用を防止する効果、がん組織を縮小させる効果などは、

人参の癌治療における幅広い有効性を示すものです。


院長の漢方講座 人参について・第二弾!

2006-08-26 09:11:10 | うんちく・小ネタ

人参の薬理作用2

2006718_018_2 吉林省長白山 野生人参

前回に引き続き、人参の薬理作用について御説明します。

1.ホルモン系を介する唾液腺の活性を高める

唾液腺の働きは単に消化液を出すにとどまらず、老化を防止する唾液腺ホルモンの働きが注目されています。

人参が唾液腺の働きを活発化させるという事実は、アンチエイジング(抗老化)の観点から注目されます。

2.動物実験で血糖を下げることが確認されている。

この作用は、生体の臓器の糖の利用を、人参が活発化させることと関係していると言われています。

3.慢性炎症に伴う血液の過凝固状態を改善し、結合組織の増殖を抑える

この作用は、慢性の炎症性疾患の治療に人参が役に立つという可能性を示しています。

4.人参には造血機能を活性化させる成分が含まれる

古来より「気は血を生む」と中国漢方では言われてきました。

気を補う補気剤として代表的な人参は造血機能の改善を介して、

貧血や白血球減少に対する効果が優れています。

今回は、人参と内分泌系(ホルモン系)、炎症との関係、造血機能との関係について、簡単にお話しました。