みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#2 生活指針 The Bible & Politics, NO.2

2024年03月13日 | 生活指針

Does Romans 13 Say We Have to Obey the Government?

・・・聴き取れない、また、文意が分かりずらい、文脈から予想される意味とは異なることばが次に発せられるなど、要領を得ないので日本語訳を中止する。神の命・配剤ではないかと思われる。

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次のR.C. Sproul師の動画に移ります。

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Government: Christian Worldview with R.C. Sproul

最初から6分23秒まで。

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このセッションにおいて、この世の統治機構と関連する対象としてのクリスチャンについて考えてみたいと思います。

このことは、クリスチャンにとって大変議論の多い領域であります。

別の世界、すなわち神の国、天の御国に属しているクリスチャンは、この世の権力や支配者とは何の関係もないと思っている人もいます。

今日は時間を取って、パウロのローマ人への手紙13章を見たいと思います。

この手紙の最初の箇所において、政府(統治機構)を理解する上で、新約聖書の中で重要な訓令が与えられています。

13章は、使徒パウロからの熱心な勧め、訓告で始まります。

その中で、パウロは「万人を支配権威に服従させなさい。神に由来しない権威はない」と書いています。

ここで、一言付け加えておきたい。

神に由来しない権威はない。

これが基本中の基本であり、宇宙におけるすべての権威の土台は神の特性の中にあります。

それは、人の意志、或いは、人の制度の意の中にはありません。

その権威は、結局、万物の創始者、すなわち神のご自身から誘導されます。

この時点で、新約聖書で、御父との関係に関してイエスが言ったことばを思い出して下さい。

イエスは「天においても地においても、天における一切の権威は私に与えられている」と言いました。

挿入句として、私は次のように付け加えたいと思う。

私の言うことは、少しとっぴに聞こえるかもしれませんが、良く咀嚼して考えてもらいたい。

つまり、命として、世界観として、生きた信仰としてのキリスト教とは、単に人間生活の他の面から切り離された宗教ではありません。

それ故、私たちはこのような様々な関心事を取り扱っているのです。

基本的メッセージにおいて、キリスト教は政治的であります。

キリスト教は政治的であるが故に普及しているのです。

あなたはショックで耳を塞ぎたくなるかもしれませんが、くり返しくり返し聞いている新約聖書のテーマというのは、神の国、神の規則、神の支配がこの世へ到来することの告知であるということを話しているのです。

そう言った意味において、新約聖書というのは、イエスキリストの王権に焦点を当てているという範疇において、聖書は政治的声明文であると言えます。

聖書は、この世における命の権威と規則に関する陳述書ですが、人間の制度という意味において政治的ということではありません。

13章にあるように、人間の政治的事項に触れてはいるけれども、人の制度という点において政治的という意味ではありません。

「神と存在する権威に由来する以外の権威はない。すなわち、存在するそれらの権威は神によって確立されている。それ故、権威に抵抗する者たちは、神の法令に逆らっている。逆らっている者たちは、自分たちの上に裁きを受けている。」

つまり、この箇所の内容は、市民の従順に関係しているのです。

地上の権威に服従するクリスチャンの責務、神ご自身から誘導された権威に服従するクリスチャンの責務に関係している。

再度、パウロのことばは、「神によって確立され、神によって制定され、神によって法令化された権威以外の権威は存在しない。」

この聖句は、新約聖書の中で聞くに堪えないメッセージのひとつです。

パウロのこのような言動は極めて問題です。

パウロはどのような人たちに話しているのですか。

何処に住んでいる人たちですか。

エルサレムですか。

サンヘドリンの宗教的権威に服従せよとパウロは言っているのでしょうか。

イスラエル国家の神聖的権威に服従せよと言っているのでしょうか。

彼はローマ人のために手紙を書いています。

世俗政府
堕落した政府
クリスチャンの原則を踏みにじる政府
世界史上自由に解放されてきたキリスト教会に対して最も残忍な迫害を明かにした政府
これらの手紙を書いた使徒パウロを処刑した政府

の下で暮らしている人々に話しかけているのです。

その政府に服従せよとパウロは言っているのです。

何故か。

政治的権道という点からではなく、政府の背後に立っておられる神に対する敬意と栄光をもたらすという点からです。

さて、無神の政府と、神はどのように関わっているのでしょうか。

神は、どのように神を信じない政治的機構を制定しているのでしょうか。