みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

Coffee Break, #279

2018年11月14日 | コーヒーブレイク
第2コリント11章3節
しかし
蛇が悪巧みによってエバを欺いたように
万一にもあなたがたの思いが汚されて
キリストに対する真実と貞潔を失うことがあってはと
私は心配しています

>キリストに対する真実と貞潔

と書いてあるが

正統写本には、purityという意味を持つ単語ἁγνότητοςは存在しない。

つまり

the simplicity that is in the Christ

simplicityと訳された単語はἁπλότηςで、意味は

ἁπλότης
haplotēs
hap-lot'-ace
From G573; singleness, that is, (subjectively) sincerity (without dissimulation or self seeking), or (objectively) generosity (copious bestowal): - bountifulness, liberal (-ity), simplicity, singleness.

単一性、純粋性、純真性、単純性、潤沢など。

語源を考慮すると「純真性」が良いか。

キリストへと至るεις純真性

次に、あなたがたの思い。

思いと訳された単語はνόημαで、意味は

νόημα:
noēma
no'-ay-mah
From G3539; a perception, that is, purpose, or (by implication) the intellect, disposition, itself: - device, mind, thought.

νόημαはνοιέω(exercise the mind)の名詞形

perceptionとあるので、「認識(力)」「識別(力)」という意味。

あなたがたの認識力が
キリストへと至る純真性から
転がり落とされていく

*変更:へと入っていく→へと至る

転がり落としているのは、もちろん敵の霊。

警戒が必要。