みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

Coffee Break, #101

2017年09月18日 | コーヒーブレイク
ローマ3章26節
それは
今の時にご自身の義を現わすためであり
こうして神ご自身が義であり
また
イエスを信じる者を義とお認めになるためなのです

なかなか難しい聖句だ。

この聖句において指摘しておきたい箇所がここ。

>イエスを信じる者を義と

下に2つの英語訳を掲げる。

同3:26
To declare
I say
at this time his righteousness
that he might be just
and the justifier of him which believeth in Jesus
(KJV)

同3:26
for the shewing forth of His righteousness in the present time
for His being righteous
and declaring him righteous who is of the faith of Jesus
(YLT)

どこが違うのか。

KJV:him which believeth in Jesus

YLT:him who is of the faith of Jesus

では、原典にはどのように書いてあるのか。

τον εκ πιστεως ιησου

英語に直訳すると

him (who is) out of faith of Jesus

つまり、原典に忠実に訳されているのはYLT訳の方だと分かる。

従って、YLT訳を参考にしながらこの聖句を直訳する。


ローマ3章26節
神の忍耐において
彼の義の宣言のもとで
この世の物理的時間において
彼ご自身が義である結果
その者が義となる
イエスの信仰から出た

難しいことはさておき、文意は何となく理解できる。それでよい。

義とされるのは、「イエスを信じる者」ではなく「イエスの信仰から出た者」と原典には書いてある。

つまり「イエスの信仰」という家系出身者が義とされるのだ。

血筋、家系で決まるのなら私が決めるのではない。

「イエスの信仰」を与えて下さるのは義なる神、すなわち一方的な恵みによって決定されるということ。